本音をはぐらかす、という英語|『BONES』S01E04で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 本音をはぐらかす、という英語|『BONES』S01E04で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン1第4話では、ワシントン州への出張中、ブースとブレナンが車内や食卓で交わすやりとりに、本音をそのまま口にしない場面がいくつも登場します。今回は、認めたくない気持ちや隠しておきたい感情を、はぐらかしながら伝える言い回しに注目します。

ふたりの掛け合いから、素っ気ない返事の裏側にある本音を読み解いていきましょう。

目次

「その言い方でも響かない」といういつもの返し

ブレナンが自信満々に専門知識を語る場面で、ブースは決まってこう返します。

Booth: Just because you say it in that definitive tone doesn’t mean it means anything to me.
(その自信満々な言い方をされても、俺には響かないんだよ。)

BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)

この台詞は同じ場面のやりとりの中で、ほぼ同じ言葉のまま2回繰り返されます。definitive tone(断定的な口調)という言い方に、ブレナンの話し方の特徴が凝縮されています。ブースはその内容を正面から否定するのではなく、「言い方だけでは説得されない」というかわし方で受け流す場面です。

反論するのではなく、はぐらかして流す。この返し方は、ふたりの掛け合いのテンポを作る決まり文句として機能しています。

つぶやきに本音が出る「Indispensable」

自分だけが持つ専門知識を誇るブレナンに対して、ブースはこうつぶやきます。

Booth: (muttering) Indispensable … I do not need you.
(かけがえがない、ね…別にお前なんか要らないよ。)

BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)

indispensableは「なくてはならない、かけがえのない」という意味の単語です。ブレナンがこの単語を自分について使ったことへの反応として、ブースはあえて正反対のI do not need youをつぶやきます。

声に出さずに済ませてもいい場面で、わざわざ独り言のように否定を口にするところに、素直には認めたくない気持ちがにじみます。muttering(つぶやき)というト書きそのものが、本音の隠し方を物語っている場面です。

朝食の席で嫉妬を隠す素っ気なさ

エピソード終盤、朝食の席でブレナンが宿の担当者チャーリーの名前を出すと、ブースの態度が変わります。

Brennan: You know, I’m going to come back up here this winter. Charlie says the skiing is great.

Booth: (mouth full, smiling) Oh, so it’s Charlie.

Brennan: Yeah, the overnight guy.

Booth: (laughs while eating) Yeah, I know who he is.

(あのね、この冬また戻ってこようと思ってるの。チャーリーが言うには、スキーが最高らしいわ。/へえ、チャーリーってわけか。/ええ、夜勤の人よ。/ああ、誰だか分かってるさ。)

BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)

Oh, so it’s Charlie.は、名前が出た瞬間に相手を軽く茶化しながら探りを入れる言い方です。続くYeah, I know who he is.は「知ってるよ」とそっけなく流す返事ですが、わざわざ食い気味に返しているところに、素っ気なさとは裏腹な関心の強さが表れています。

表現 表向きの態度 裏にある本音
that definitive tone doesn’t mean anything 説得されていない 反論しきれない苛立ち
Indispensable … I do not need you 素っ気ない否定 認めたくない本心
Oh, so it’s Charlie / I know who he is 軽い茶化し・そっけなさ 隠しきれない気になる様子

まとめ|そっけなさの奥にあるもの

definitive toneへの切り返し、Indispensableへのつぶやき、Charlieを巡るやりとりは、いずれも本音をそのまま言葉にせず、はぐらかしながら伝える言い方です。素っ気ない返事の奥に何があるのかを想像すると、会話の見え方が少し変わってきます。

次回も『BONES』の会話を通して、英語表現の背景を見ていきましょう。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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