フィアンセビザという、アメリカの結婚移民制度|『BONES』S02E16で学ぶ英会話

『BONES』コラム: フィアンセビザという、アメリカの結婚移民制度|『BONES』S02E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

BONES シーズン2 第16話「The Boneless Bride in the River」では、結婚仲介業「The Perfect Wife」の代表者ジャッキーへの尋問を通じて、フィアンセビザという、アメリカの結婚移民制度が語られます。

90日以内に結婚するという期限や、仲介業者を対象にした審査の仕組みについて、劇中の説明台詞から見ていきます。

目次

「reciprocal attributes」というマッチングビジネス

FBIの尋問室で、ブースとブレナンは結婚仲介業「The Perfect Wife」の代表者ジャッキーを尋問します。

Booth: So you specialize in bringing brides over from Russia, Romania, China & Thailand?
(つまりあなたは、ロシアやルーマニア、中国、タイから花嫁を迎える仲介を専門にしているわけですね?)

Jackie: I’ve had over 500 marriages since I opened shop. I match the happy couple using an empirical system of reciprocal attributes.
(開業してから500件以上の結婚を手がけてきました。相互に一致する特性を数値化した実証的なシステムで、幸せなカップルを組み合わせているんです。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

reciprocal attributes(相互に一致する特性)という言葉のとおり、ジャッキーの仲介業は双方の条件を数値的に照合してマッチングを行うという説明です。この後、ジャッキーは自身の基準についてさらに具体的な数字を挙げます。

Jackie: I never recommend a match with less than 200 points of compatible commonality.
(200ポイント未満の共通点しかない組み合わせは、決してお勧めしません。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

compatible commonality(相性の一致点)を 200 points という基準で線引きする説明は、劇中の仲介業者による自己申告であり、実在する評価基準ではありません。ただし、”数値によるマッチング”という語り口自体は、結婚仲介業というビジネスの性質を端的に表しています。

「90日以内に結婚」というフィアンセビザの期限

続く場面で、ジャッキーは行方不明の女性リン・ファンについて、フィアンセビザの制度を説明します。

Jackie: On a fiancée visa, the couple has 90 days to marry and if they don’t, the bride is required to return to her country of origin. So, if Ling Phan is missing, it’s probably because she went back home.
(フィアンセビザでは、90日以内に結婚しなければならない決まりです。結婚しなければ、花嫁は出身国に帰国することになっています。だから、リン・ファンが行方不明なら、故郷に帰っただけかもしれません。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

アメリカには実際に、婚約者を海外から呼び寄せる K-1ビザ(通称フィアンセビザ)という制度があり、入国後90日以内に結婚することが条件とされています。期限は延長されず、結婚に至らなければ帰国が必要になる点で、ジャッキーの説明は実際の制度の枠組みにおおむね沿っています。ただし放送当時と現在で運用が変わっている可能性もあり、詳細は各時点の公的情報で確認するのが確実です。

ジャッキーはさらに、自身の審査体制についてこう続けます。

Jackie: Um, this is my background check on Drew Harper. You’ll find that my screening process exceeds the minimum set by the Marriage Broker Act.
(ええと、これがドリュー・ハーパーの身元調査書です。私の審査プロセスが、Marriage Broker Actで定められた最低基準を上回っていることがお分かりいただけるはずです。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

劇中の Marriage Broker Act に近い実在の法律として、2005年成立の国際結婚仲介業規制法(International Marriage Broker Regulation Act、通称IMBRA)があります。仲介業者に犯罪歴の開示や身元確認を求める内容を含むとされ、ジャッキーの言う「審査プロセス」も、この規制の枠組みを踏まえた説明として描かれていると考えられます。

まとめ|制度の言葉で語られる、結婚仲介業の実務

fiancée visa、90 days to marry、reciprocal attributes、Marriage Broker Act。ジャッキーの尋問シーンには、結婚仲介業という職業に固有の制度用語が並びます。ビザの期限や審査基準といった具体的な言葉から、アメリカの結婚移民制度の一端が見えてきます。

次回も『BONES』の場面から、アメリカの文化や制度を見ていきましょう。


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