「live wide」自分の生き方の広さを語る英語表現|『BONES』S02E16で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「live wide」自分の生き方の広さを語る英語表現|『BONES』S02E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回取り上げるのは、BONES シーズン2 第16話「The Boneless Bride in the River」に登場する、生き方の”広さ”を巡る英語表現です。アンジェラがブースに下した評価をきっかけに、live wide と narrow という対になる言葉が、終盤の別の場面でも形を変えて戻ってきます。

一度きりで終わらない言葉の使われ方から、繰り返しが持つ意味の重みを見ていきます。

目次

「a romantic of a narrow kind」と「live wide」――アンジェラが下した診断

Jeffersonianのアンジェラのオフィスで、アンジェラはFBI捜査官サリー(ブレナンの交際相手)について語り、ブースにこう評します。

Angela: Well, he’s not really made for all this murder and corpses and empty eye sockets crap. He’s a romantic.
(まあ、彼は殺人だの死体だの、空っぽの眼窩だのに向いてる人じゃないもの。ロマンチストなのよ。)

Booth: Unlike me?
(俺とは違うってことか?)

Angela: No. You’re a romantic of a narrow kind. You live to catch bad guys. Sully lives wide. Hey, I got a hit off the Homeland Security Database.
(違うわ。あなたは狭い意味でのロマンチストよ。悪党を捕まえるために生きてるんだもの。サリーは広く生きるタイプ。あ、国土安全保障省のデータベースでヒットが出たわ。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

a romantic of a narrow kind は、直訳すると「狭い種類のロマンチスト」ですが、ここでは「悪党を追うことに人生を絞ったロマンチスト」というニュアンスで使われています。narrow は「幅が狭い」という物理的な意味から転じて、視野や関心の範囲が限られていることを表す語です。対する live wide は反対に、関心や経験の幅を狭めずに生きる姿勢を指す言い回しとして使われています。

この評価に、ブースはすぐには言い返しません。少し間を置いてから、こう言い足します。

Booth: Okay, I’ll go visit her fiancée tomorrow…and I, I live wide too. Far and wide. Alright? There’s nothing wider than Seeley Booth.
(よし、明日は彼女のフィアンセに会いに行くとして……それと俺だって広く生きてるんだよ。遠くまで、広くな。いいか? シーリー・ブースほど広い男はいないぞ。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

far and wide は「あちこち、広範囲に」という意味の定型句で、wide を強調する形でよく組み合わせて使われます。すぐに切り返せず、遅れて自分の”広さ”を主張するブースの間合いに、この評価がどれだけ図星だったかが表れています。

墓地で戻ってくる「live wide」――ブースの本音

このやり取りは、終盤の墓地の場面で違う意味を帯びて戻ってきます。ブレナンはサリーとの船旅に同行するかどうかを迷い、ブースに意見を求めます。

Brennan: You think I should go?
(行くべきだと思う?)

Booth: Yeah. Yeah. Yeah. I mean, you know it’s, uh, one year out of your life, huh? I mean a person’s gotta – live wide. And this is kinda narrow.
(ああ。……ああ。ああ。まあ、その、一年間ってだけの話だしな。人は……広く生きなきゃいけないんだよ。それに比べたら、これはちょっと狭すぎる。)

BONES Season2 Episode16 (The Boneless Bride in the River)

ここでの live wide は、アンジェラが最初に使った「視野の広さ」という意味から一歩進み、「人生の選択肢を狭めない」という意味合いで使われています。対する narrow も、ブースが自分自身の日常を指して使うことで、皮肉めいた自己評価に転じています。他人への評価が、話し手自身への告白へと転じる様子が伝わってきます。船旅への同行を勧めつつ、自分の生活を「kinda narrow」と評する一言に転換が凝縮されています。

まとめ|”広さ”という言葉を、誰が誰に向けるか

a romantic of a narrow kind、live wide、far and wide。この回では、”広さ”と”狭さ”を表す言葉が、アンジェラの評価からブース自身の告白へと移り変わりながら使われています。同じ語が場面ごとに違う話し手・違う意味を帯びる様子から、英語表現の奥行きが見えてきます。

次回も『BONES』の会話から、英語表現を見ていきましょう。


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