海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン2 第20話「The Glowing Bones in the Old Stone House」に見られる、結婚とプロポーズを巡る英語表現です。ホッジンスの再プロポーズにアンジェラがどう応えるか、その周囲でブレナンやブースが交わす言葉には、結婚観を語る表現が詰まっています。
思いを渋る側と、それを見守る側、それぞれの言い分から見ていきます。
「put him out of his misery」と「your brain just shuts off」
ブレナンのオフィスで、アンジェラはホッジンスからの再プロポーズにまだ答えを出せずにいます。
Brennan: Just tell him no. Put him out of his misery.
(だったら、ノーだと言えばいいじゃない。彼を苦しみから解放してあげなさいよ。)Angela: What if I want to say yes?
(もしイエスと言いたかったら?)Brennan: You get married?
(結婚するの?)Angela: Sometimes your brain just shuts off, because you’re… in love.
(時々、頭が働かなくなるのよ。だって……恋をしてるんだもの。)BONES Season2 Episode20 (The Glowing Bones in the Old Stone House)
put ~ out of his/her misery は「〜を苦しみから解放してあげる」という意味の言い方です。misery は「苦しみ」を表す語で、弱った動物を安楽死させる文脈でも使われるだけに、ブレナンらしい率直な言い回しになっています。一方アンジェラが返す your brain just shuts off は「頭が働かなくなる」という状態を表す言い方で、恋愛によって理屈が通用しなくなる感覚が伝わってきます。
「hobble my personal and legal freedoms」と「an antiquated ritual」
アンジェラはさらに、自分を止めているものの正体を言葉にします。
Angela: Because I’ve also got you in my head, telling me that marriage will hobble my personal and legal freedoms.
(だって、私の頭の中にはあなたもいて、結婚は私の個人的な自由も法律上の自由も縛ってしまうって、ずっと言ってくるんだもの。)BONES Season2 Episode20 (The Glowing Bones in the Old Stone House)
hobble はもともと「(馬などの足を)縛る」という意味の動詞です。personal and legal freedoms(個人的な自由と法律上の自由)と組み合わせることで、結婚が自由を縛る足かせのように感じられる懸念が表れています。
移動中の車内では、ブレナン自身も結婚という制度への見方を口にします。
Booth: Okay, that was a leap.
(おいおい、それは飛躍しすぎだろ。)Brennan: Just because I think marriage is an antiquated ritual doesn’t mean that I don’t want Angela and Hodgins to be happy.
(結婚を時代遅れの儀式だと思っているからといって、アンジェラとホッジンスに幸せになってほしくないわけじゃないわ。)BONES Season2 Episode20 (The Glowing Bones in the Old Stone House)
an antiquated ritual は「時代遅れの儀式」という意味で、antiquated は「古臭い、時代に合わない」ことを表す形容詞です。制度としての結婚に距離を置くブレナンらしい評価の仕方が表れています。
「no strings」――言葉が変わる瞬間
物語の終盤、ホッジンスはアンジェラに向けて、それまでとは違う言葉を選びます。
Hodgins: Look, Angela. I’ve been thinking. You’re not like anyone I’ve ever known. And I don’t want that to change. So I’m taking you the way you are. No strings.
(なあ、アンジェラ。ずっと考えてたんだ。君は今まで会った誰とも違う。それを変えたくないんだ。だから、君をそのままの君として受け入れる。何の縛りもなしにね。)BONES Season2 Episode20 (The Glowing Bones in the Old Stone House)
no strings (attached) は「条件や束縛が付いていない」ことを表す定番のイディオムです。strings は人形を操る糸を連想させる語で、それが「ない」と言うことで相手を縛らない姿勢を伝えています。hobble や antiquated ritual が結婚の縛る側面を語っていたのに対し、この一言は縛りを手放す側に立った表現になっている点が見どころです。
まとめ|縛る言葉から、手放す言葉へ
put ~ out of his misery、hobble my personal and legal freedoms、an antiquated ritual、no strings。結婚を語る英語には自由を縛るイメージの言葉が繰り返し登場し、その先でホッジンスが選んだ no strings が対になって響きます。
このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
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