海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン3 第9話に登場する、検死ラボでのちょっとした企みをめぐる英語表現です。検事キャロラインが仕掛けたヤドリギの下でのキスという条件をめぐって、ブースとブレナンは戸惑いながらもその成り行きを見届け、後になってスイーツにその顛末を尋ねられます。
キャラクター自身がセリフの中で単語の意味を説明してくれる場面が多いのも今回の特徴で、聞き慣れない単語でも文脈からすっと理解できる、語彙の学習素材として扱いやすいところが見どころです。
「puckish」に見る、いたずら好きを表す言い方
キャロラインが到着する直前、検死ラボでブースとブレナンはヤドリギの下でキスをするという取り決めについて話しています。事情を知らされたブースは戸惑い、なぜそんなことになったのかとブレナンに尋ねます。ブレナンは以前キャロライン自身が使っていた言葉を持ち出し、理由を説明しようとします。
Booth: Caroline’s feeling puckish, huh?
(キャロラインはいたずら心が疼いてるってわけか。)Brennan: It means playful and impish.
(茶目っ気があって、いたずら好きって意味よ。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
puckishは「いたずら好きな」「茶目っ気のある」という意味の形容詞で、妖精パックのようないたずら好きな気質を指す言葉です。ブレナン自身がplayful(遊び心のある)とimpish(小悪魔的な)という、より易しい2語で言い換えて説明してくれているので、聞き慣れない単語でも劇中の会話の中でそのまま意味がつかめる場面になっています。
この直後にキャロラインが姿を見せ、担当している事件の話を挟みながら、天井に吊るされたヤドリギの位置を指し示します。ブースとブレナンがヤドリギの下でキスを交わすと、少し照れくさそうにブレナンが数を尋ね、キャロラインは驚いたようにこう答えます。
Caroline: Plenty. A whole flotilla.
(たっぷりよ。まるまる艦隊ひとつ分ね。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
flotillaは本来「小艦隊」を指す名詞ですが、ここでは数の多さを大げさに表現するユーモアとして使われています。堅い軍事用語をあえて日常会話に持ち込むことで、驚きと茶目っ気の両方を一語で伝える、キャロラインらしい言い回しになっています。
「I’m all ears」に見る、興味津々で耳を傾ける言い方
場面はロイヤル・ダイナーに移り、ブースとブレナンはキスの一件について「何もなかった」「完全にセックスとは無縁だった」などと気まずそうに言葉を濁します。二人のただならぬ様子を察したスイーツは、心理学者らしい好奇心をのぞかせながら、続きを聞かせてほしいとこう切り出します。
Sweets: I’m all ears.
(話を聞かせてくれよ。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
I’m all earsは「全身が耳になっている」という比喩から、興味津々で聞く態勢が整っていることを表す口語表現です。相手の話を急かさずに促す、柔らかい言い方として日常会話でもよく使われ、驚きを含んだ好奇心を短い一言で表せる便利な表現です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| puckish | いたずら好きな、茶目っ気のある |
| playful and impish | 遊び心があって小悪魔的な(puckishの言い換え) |
| flotilla | 小艦隊(転じて「たっぷり、大量に」の誇張) |
| I’m all ears | 興味津々で聞く態勢、話を聞かせて |
まとめ|いたずら心が言葉のユーモアを広げる
puckishという聞き慣れない単語も、劇中でブレナン自身が言い換えてくれることで意味がすっと入ってきます。flotillaのように本来の意味とは違う使い方をする誇張表現や、I’m all earsのような聞き手の姿勢を表す言い回しまで、キャラクターそれぞれの受け答えの中に、いたずら心と驚きが会話に彩りを添えている様子が見えてきます。
次回も『BONES』のキャラクターたちと一緒に、言葉の選び方を追いかけていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
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