「Why give Neal all the credit」に見る、相手の得を先に用意して話に乗せる言い方|『ホワイトカラー』S04E02で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Why give Neal all the credit」に見る、相手の得を先に用意して話に乗せる言い方|『ホワイトカラー』S04E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『ホワイトカラー』シーズン4第2話の後半では、ニールを連れて飛行機で発とうとするコリンズと、ピーターがチャーター便の前で向き合います。今回は、力ずくではなく相手の得になる筋書きを差し出して話に乗せる、その交渉の言葉を取り上げます。

断る道も見せたうえで乗る方へ誘う問い、見返りを尋ねる一言、得と期限を同時に示す条件の並べ方を、場面の順に見ていきます。

目次

「Why + 動詞の原形」で、乗る方へ誘う

ピーターはコリンズに、同じ便にダブスが乗っていると告げます。やがて話は、ダブスの正体がマクリーシュであることに及びます。そのうえでピーターが差し出したのは、コリンズ自身が手柄を手にする筋書きでした。

Peter: Now, you can say that you had nothing to do with his capture. Why give Neal all the credit when we’ve gone through all this work to include you?
(さて、あいつの逮捕には一切関わっていないと言うこともできる。だが、君を加えるためにこれだけ手間をかけたのに、どうして手柄を全部ニールに渡す?)
Neal: See the part where you, uh, secretly recruited me to help you take down MacLeish?
(マクリーシュを捕まえるために、あなたがひそかに僕を引き入れたってくだり、分かります?)

White Collar Season4 Episode2 (Most Wanted)

最初の Now, you can say ~ の Now は「今」ではなく、話を切り替える前置きです。「〜と言うこともできる」と、断る選択肢をまず相手に認めています。そのうえで続く Why give ~? は、Why の後に主語を置かず動詞の原形を続ける形で、「なぜ〜する必要がある?」、つまり「〜しなくていいだろう」と相手の選択を誘導する問いになります。give A all the credit は「手柄をすべてAのものにする」です。

when we’ve gone through all this work の when は「〜なのに」という対比を表す使い方で、こちらがすでに手間をかけたことを示します。すでに払った労を添えることで、乗らないのはもったいないと思わせる組み立てになっています。ニールの See the part where ~? は「〜というくだりは分かる?」と、筋書きの中の一場面を指し示す言い方で、ピーターの提案に具体的な中身を足しています。

「get out of this」で見返りを問う、得と期限の示し方

筋書きを聞いたコリンズは、今度はニールに見返りを尋ねます。

Collins: And what do you get out of this, Caffrey?
(で、お前はこれで何を得るんだ、キャフリー?)
Neal: My old desk back.
(元のデスクが戻ってくる。)

White Collar Season4 Episode2 (Most Wanted)

get A out of B は「BからAを得る」で、What do you get out of this? は「それで君に何の得がある?」と、相手の動機を探る定番の問いです。ニールの答えは get my old desk back の主語と動詞を省いた名詞句だけの形で、get A back(Aを取り戻す)がそのまま見返りの中身になっています。

得を示して相手を動かす言い方は、コリンズ自身もこれより前の場面で使っています。マヤの店を訪れたコリンズは、ニールはいずれ去ると言ったうえで、情報を渡すよう迫ります。

Collins: And I want to give you a chance to say when it ends, instead of him. $500,000 U.S. Today, if I capture him. But tomorrow, if he’s already gone, that information is worth nothing.
(それに、あいつじゃなく君の方から、いつ終わりにするかを言う機会をやりたいんだ。米ドルで50万だ。今日、俺があいつを捕まえればな。だが明日、あいつがもういなくなっていたら、その情報には何の価値もない。)

White Collar Season4 Episode2 (Most Wanted)

Today, if ~ / But tomorrow, if ~ と条件を並べ、報酬の額と期限を同時に示しています。worth nothing は「何の価値もない」で、今しか得がないと迫る言い方です。

まとめ|相手の得を示して動かす英語

断る道を認める you can say、乗る方へ誘う Why + 動詞の原形、見返りを問う get out of this、そして期限つきで得を示す if の並べ方を見てきました。交渉の言葉は、相手にとっての得から組み立てられていることが分かります。

島での追跡劇が決着へ向かう流れは、本編の見どころです。

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