「All right, here’s the deal.」本題を切り出す英語|『ヤングシェルドン』S01E06で学ぶ英会話

『Young Sheldon』コラム: 「All right, here's the deal.」本題を切り出す英語|『ヤングシェルドン』S01E06で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第6話では、NASA に送ったシェルドンの計算に返事がないと分かり、父ジョージがヒューストン行きを決め、一家で向かいます。この回のジョージの言葉には、前置きを短くして結論を先に出すものが続いています。

出発前の一言から車中、そしてホッジス博士との対面まで、本題をずばりと切り出す英語を場面の順にたどります。

目次

「We’re going to Houston.」で結論から伝える

メアリーが、NASA の人たちがシェルドンの研究に返事をよこさないと話したあと、ジョージはシェルドンに声をかけます。

George Sr.: Sheldon, get up.
(シェルドン、起きろ。)

Sheldon: What’s the point?
(何の意味があるの?)

George Sr.: We’re going to Houston.
(ヒューストンに行くぞ。)

Sheldon: Really?
(本当?)

George Sr.: Yeah. You and me are gonna give those space monkeys a little talkin’ to.
(ああ。お前と俺とで、あの宇宙の連中にひとこと言ってやるんだ。)

Young Sheldon Season1 Episode6(A Patch, a Modem, and a Zantac)

What’s the point? は「そんなことをして何になるの」という、気力をなくした問い返しです。返事が来ない状況を受けた言葉で、ここでは理由を聞いているのではありません。

ジョージはこれに説得で応じず、We’re going to Houston. と決まった予定として告げます。現在進行形の We’re going to ~ は、これから先のすでに決まった予定を伝える形で、相手に選ぶ余地を残しません。これを聞いたシェルドンの Really? は「本当に?」と聞き返す一語で、気力をなくしていた返事からの変化がこの短い言葉に表れています。

give ~ a talking-to は「〜に説教する・言い聞かせる」で、talkin’ は talking のくだけた綴りです。a little を添えて軽く聞こえるようにしつつ、言うべきことは言うという姿勢がにじみます。space monkeys は NASA の人たちをくだけて呼んだ言い方として読めます。

  • A: I don’t think it’s worth trying again.
    (もう一度やっても意味がない気がする。)
  • B: We’re going to try again tomorrow. That’s final.
    (明日またやるぞ。これで決まりだ。)

「We’re not stopping anywhere.」で予定を言い切る

ヒューストンへの車中では、家族のあいだで軽いやり取りが続きます。

Georgie: I don’t see why I couldn’t stay home.
(なんで俺は家にいちゃだめだったんだよ。)

Mary: ‘Cause we’re having a fun family outin’.
(家族で楽しくお出かけしてるからでしょ。)

Georgie: Can I at least drive?
(せめて運転させてくれない?)

Meemaw: She said fun, not tragic.
(お母さんは「楽しい」って言ったんだよ。「悲惨な」じゃなくてさ。)

Young Sheldon Season1 Episode6(A Patch, a Modem, and a Zantac)

at least は「せめて〜くらいは」と、不満を抱えながら代わりの小さな要求を出すときの言い方です。祖母ミーモーの返しは、メアリーの言った fun を取り上げて切り返す軽口で、本気でけなしているわけではありません。

ジョージーの I don’t see why ~ は「なぜ〜なのか分からない」と不満を表す言い方で、couldn’t stay home と過去形にして、家に残れなかったことへの不服を述べています。メアリーの a fun family outin’ は outing のくだけた綴りで、遠出を「家族の楽しいお出かけ」と明るく言い直した返事です。

やがて寄り道を持ちかける声が上がると、ジョージは行程を言い切ります。

George Sr.: We’re not stopping anywhere. We’re going to Houston to straighten this thing out for your brother, then we’re going home.
(どこにも寄らない。ヒューストンへ行って、きょうだいのためにこの件を片づけて、それから帰るんだ。)

Young Sheldon Season1 Episode6(A Patch, a Modem, and a Zantac)

straighten ~ out は「〜をきちんと片づける・話をつける」で、もつれた事柄をまっすぐにするイメージの句動詞です。寄り道をしないこと、行き先と目的、帰宅という順に、進行形の文を三つ重ねている点が印象的です。予定をそのまま並べることで、これ以上の相談は受けないという調子が伝わってきます。

「here’s the deal」で本題に入る

受付でアポイントがなかったことを指摘されたあと、ジョージはホッジス博士に向けて、まっすぐに用件を告げます。

George Sr.: All right, here’s the deal. My kid’s got a damn ulcer ‘cause of you, so either you take him seriously, or you’re gonna be taking me seriously.
(いいか、話はこうだ。あんたのせいで、うちの子は潰瘍になった。だから、あの子を本気で相手にするか、さもなきゃ俺を本気で相手にすることになるぞ。)

Young Sheldon Season1 Episode6(A Patch, a Modem, and a Zantac)

here’s the deal は「いいか、話はこうだ」と、これから本題に入ることを知らせる前置きです。deal はここで「取引」ではなく「事情・要点」を指し、All right で場を区切ってから切り出しています。前置きそのものが短いので、続く用件がすぐに耳に入る組み立てです。

後半の either A, or B は「AかBか、どちらかだ」と二択を示す言い回しです。take ~ seriously は「〜を本気で相手にする・真剣に受け止める」で、him と me を入れ替えて対にした形です。息子をまともに扱わないなら自分が相手になる、という強い言い方ですが、構文の上では同じ動詞の繰り返しが要求を際立たせる働きをしています。

真ん中の ‘cause は because のくだけた形で、理由を先に突きつけてから so で要求へつなぐ順番です。一つの発言の中に、前置き、理由、要求が順に収まっている点が見どころです。このあと博士は、インターコム越しに呼びかけます。

表現 場面での働き
We’re going to ~. 決めた予定として告げる
give ~ a talking-to 説教する・言い聞かせる
straighten ~ out 事態を片づける
here’s the deal 本題に入る合図
either A, or B 二択で迫る

まとめ|前置きを短くして本題へ

We’re going to Houston. で予定を告げ、We’re not stopping anywhere. で行程を言い切り、here’s the deal で本題に入る。父ジョージの言葉からは、前置きを削って要点を先に出す英語の組み立てが見えてきます。take ~ seriously を使った二択も、要求をはっきり伝える形のひとつです。

次回も『ヤングシェルドン』と一緒に、場面に合った英語を見つけていきましょう。



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