海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『ホワイトカラー』シーズン2 第5話から、裁判でニールに不利な証言をした保険調査員サラと、盗難債券の捜査で組むことになった場面を取り上げます。渋るニールをピーターが短い言葉で押し切り、そのあとニール自身もサラに関係のやり直しを持ちかけます。
協力を言い渡す一言から、反論を封じる応酬、関係のやり直しを持ちかける定番表現まで、順に見ていきます。
「same team」と「play nice」で、渋る相手に協力を言い渡す
ニールはピーターに、どうやってサラと組めばいいのかとこぼします。自分はかつて彼女の手をすり抜けた美術品泥棒で、絵のことでまた追ってくるはずだという理由です。あれを持っているのかと問われたニールが債券の話に切り替えると、ピーターはこの事件をサラほど知る人はいないと告げたうえで、こう言い渡します。
Peter: She knows this case better than anybody. Right now, we’re on the same team, so play nice.
(この事件を誰よりも知ってるのは彼女だ。今は同じチームなんだから、仲良くやれ。)
Neal: She…
(彼女は……)
Peter: No.
(駄目だ。)
Neal: But… Fine.
(でも……分かったよ。)
Peter: Good.
(よし。)White Collar Season2 Episode5 (Unfinished Business)
on the same team は「同じチームにいる」で、仕事上の協力関係を指して広く使えます。文頭の Right now が「今この時点では」と期間を区切っているのも特徴です。
play nice は「仲良くやる、行儀よくする」という口語の決まった言い方です。文法どおりなら副詞の nicely ですが、この表現では nice の形がそのまま定着しています。子どものけんかをいさめる場面でもよく聞かれるため、大人同士に向けると少しからかう響きも加わります。
続く応酬は、ほとんど単語だけで進みます。ニールが She… と反論を言いかけた瞬間、ピーターは No. の一語で止めます。But… Fine. は、言い返そうとして途中で引き下がる流れがそのまま形になった返事で、最後の Good. が話の決着を示しています。最後まで言わせない短い No. が、決定権を持つ側の立場を表しているのが見どころです。
のちにニールとサラが一緒にいる場面へ来たピーターは、この play nice を使って二人に声をかけます。一度言い渡した指示を、確認の呼びかけとしてもう一度持ち出しているわけです。
「We got off on the wrong foot.」で、関係の出だしをやり直す
言われたとおり、ニールはサラ本人に話しかけます。切り出しに選んだのは、関係のつまずきを認める定番の表現でした。
Neal: We got off on the wrong foot. Let’s start over.
(出だしでつまずいたね。一からやり直そう。)White Collar Season2 Episode5 (Unfinished Business)
get off on the wrong foot は「出だしを誤る、最初の印象が悪いまま始まる」という意味の慣用句です。主語を I ではなく We にしているため、どちらが悪かったかを問わずに関係全体の問題として差し出す形になります。start over は「最初からやり直す」で、この二つは並べて使われることもよくあります。
サラが「友達に?」と聞き返すと、ニールは Why not?(いいじゃないか)と応じます。そこから話は食事や映画へと広がり、サラはこう返します。
Sara: You name the date, Neal. I would love to spend time with you. Anything to keep you talking.
(日にちはそっちで決めて、ニール。あなたと過ごせるなら大歓迎よ。話し続けてくれるなら、何でもいいの。)
Neal: You’re recording me?
(僕の話を録音してるのかい?)White Collar Season2 Episode5 (Unfinished Business)
name the date は「日取りを決める」で、主語を You にすると相手に決定を委ねる言い方になります。ところが続く Anything to keep you talking の「〜のためなら何でも」が、歓迎の理由を明かしてしまいます。ニールの You’re recording me? は平叙文の語順のまま語尾を上げる疑問で、思いがけない事実に気づいたときの驚きが出る形です。サラは、話したことは絵を取り戻すために使うと返し、やり直しの申し出は思わぬ方向へ転がっていきます。
まとめ|協力を促す言葉と、やり直しの言葉
on the same team と play nice で協力を言い渡し、No. で反論を止め、got off on the wrong foot と start over で関係を仕切り直す流れを見てきました。組みにくい相手との距離の詰め方が分かります。
次回も『ホワイトカラー』の会話から、場面に合う言い回しを拾っていきましょう。
ニールとサラの因縁が絡むこの回の英語は、同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事でも扱っています。


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