海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン1第4話は、クマの体内から人間の骨が見つかるという奇妙な発見から始まります。事件がFBIに持ち込まれ、ブレナンが遠方への出張を言い渡されるまでの導入部には、急な予定変更を告げるときの英語表現がいくつも登場します。
上司や同僚から思いがけない指示が飛んでくる場面を、実際のやりとりで見ていきましょう。
案件が「回ってくる」ときの言い方
事件の担当が自分のところに回ってきた経緯を、ブースはこんなふうに説明します。
Booth: 26 bone fragments in total, the case bumped to the Seattle field office, they bumped it to me. Check it out
(骨の破片は全部で26個。事件はシアトル支局に回されて、そこから俺に回ってきたんだ。ほら、見てくれよ。)BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)
bump [something] to someoneは、案件や仕事が担当を替えながら次の人に回っていく様子を表す言い方です。物理的にコツンと押し出されて移動していくイメージが根っこにあり、たらい回しのようなニュアンスを含むこともあります。
続くCheck it outは「ちょっと見て」「確認して」という軽い口語表現です。USBメモリを差し出しながら発せられるひと言で、フォーマルな指示というより、同僚同士の気安さが伝わってきます。
似た意味の表現を並べると、響きの違いが見えてきます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| bump it to someone | 担当が次々と回っていく、たらい回し寄りの響き |
| hand off | 引き継ぎとして丁寧に渡す |
| pass along | 中立的に回す、事務的な響き |
「荷物をまとめろ」で始まる出張命令
事件の担当が決まった直後、ブースはブレナンにこう告げます。
Booth: Pack your bags, we’re going to Washington state.
Brennan: (looking up from chart, in disbelief) I’m not going to Washington state
(荷物をまとめてくれ、ワシントン州に行くぞ。/私はワシントン州になんて行かないわ。)
BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)
pack your bagsは文字どおり「荷造りをして」という意味ですが、日常会話では「すぐに出発の支度をして」という急な出張・旅行の合図として使われます。理由の説明より先に行動を促す、テンポの速い言い回しです。
出張命令に納得できないブレナンに対し、上司のグッドマンはこう続けます。
Goodman: Secondly, it’s time to live a little Temperance, connect with other people.
(もう一つ、テンペランス。少しは羽目を外して、人と関わる時期だよ。)BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)
live a littleは、仕事や研究に没頭しがちな相手に対して「もっと肩の力を抜いて楽しんでみたら」と促す表現です。研究一筋のブレナンの性格を踏まえたひと言として響く場面です。
確信のない推測を切り出す「go out on a limb」
森の中で保安官のシャーマンと話す場面では、ブースが冗談交じりに推測を口にします。
Booth: I’m going to go out on the limb here Sherman and guess you don’t get a lot of eligible good looking women coming through town.
(シャーマン、ちょっと思い切って言うが、この町には独り者の魅力的な女性なんてそうそう来ないだろう。)BONES Season1 Episode4 (The Man in the Bear)
go out on a limbは、木の枝の先端まで進むように、根拠が薄いことを承知のうえで踏み込んだ発言や推測をする、という意味の言い回しです。外れるかもしれないと分かっていながら発言する、その一歩の踏み出し方を表しています。
まとめ|急な指示を伝える言葉のテンポ
bump it to someone、Check it out、Pack your bags、live a little、go out on a limbは、いずれも急な指示や推測を短いテンポで切り出すときの言い回しです。理由よりも先に行動や結論を伝える、会話のリズムがつかめてきます。
次回も『BONES』の会話を通して、英語表現の背景を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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