海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『ビッグバン★セオリー』シーズン1 第7話に登場する、ハワードのスマホに搭載された音声通話機能をめぐる、噛み合わないやりとりです。自慢げに新機能を披露しようとしたハワードでしたが、スマホは見当違いの相手に電話をかけ続け、レナードやラージまで巻き込む騒動になっていきます。
機械相手だからこそ生まれる、シンプルで実用的な聞き返しの言い回しを見ていきます。
機械に指示する言い方と、聞き返しの定型表現
アパートの居間で、ハワードが新しく手に入れたスマホの音声通話機能を自慢げに披露しようとする場面です。
Howard: Watch this, it’s really cool. Call Leonard Hofstadter.
(見てろよ、これマジですごいから。「レナード・ホフスタッターに電話」)Howard’s phone: Did you say, call Helen Boxleitner?
(「ヘレン・ボックスレイトナーに電話」とおっしゃいましたか?)TBBT Season1 Episode7 (The Dumpling Paradox)
Call + 人名. という形は、機械への指示として使われる、命令形そのままのシンプルな言い方です。相手が人間なら回りくどくなりそうな依頼も、機械相手なら動詞から始める短い一文で十分に伝わります。
一方でスマホ側の Did you say, call…? は、聞き取れなかった内容を確認し直す定型表現です。「〜と言いましたか?」という形で、自分の理解が正しいかを相手に投げ返しています。人間同士の会話でも、聞き取れなかった時にそのまま応用できる形です。
ハワードが何度番号を試しても、スマホは見当違いの名前を返し続けます。
代わりにやってみる一言と、皮肉交じりの感想
痺れを切らしたレナードが、自分で試してみようとする場面です。
Leonard: Here, let me try. Call McFlono McFloonyloo. Heh-heh.
(貸してみて、僕がやってみるよ。「マクフローノ・マクフローニールーに電話」へへっ。)Howard’s phone: Calling Rajesh Koothrappali.
(「ラジェッシュ・クースラパリに電話します」)Raj: Oh, that’s very impressive. And a little racist.
(へえ、それはすごいね。ついでに、ちょっと人種差別的だ。)TBBT Season1 Episode7 (The Dumpling Paradox)
Here, let me try. は、誰かが手こずっているのを見て「貸してみて、僕がやってみるよ」と申し出る一言です。let me + 動詞の原形 の形で、自分が代わりに行動する意思を軽く伝えられます。
ラージの返し Oh, that’s very impressive. And a little racist. は、前半の褒め言葉と後半の指摘との落差で成立する皮肉です。that’s very impressive で一度持ち上げてから、and a little… で条件や欠点を付け加える構成は、感想を和らげつつ本音を滑り込ませる言い方です。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Call + 人名. | 機械への簡潔な指示(命令形そのまま) |
| Did you say, call…? | 聞き取れなかった内容を確認し直す聞き返し |
| Here, let me try. | 代わりに自分がやってみる時の一言 |
| that’s very impressive, and a little… | 褒めてから欠点を付け足す皮肉の型 |
こうして並べてみると、どれも短い受け答えの中で完結する分、そのまま覚えて使いやすい言い回しであることが分かります。
まとめ|機械相手の会話にも、聞き返しの型がある
Call + 人名、Did you say…?、Here, let me try.、that’s very impressive, and a little…。どれも短いやりとりの中で機能する、実用的な言い回しです。聞き取れなかった時や代わりに何かを試す時にそのまま使える表現として、会話のレパートリーに加えられます。
次回も『ビッグバン★セオリー』の登場人物たちと一緒に、英語表現を見ていきましょう。
このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
[dde_episode_columns id=”TBBT_US_S01E07″]


コメント