LAの都市部に潜むコヨーテという文化ギャップ|『BONES』S01E10で学ぶ英会話

『BONES』コラム: LAの都市部に潜むコヨーテという文化ギャップ|『BONES』S01E10で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『BONES』シーズン1第10話は、ロサンゼルス近郊の空港が事件現場になるエピソードです。華やかなハリウッドが舞台のこの回で、遺体の状態をめぐる捜査の中から出てきたのが「コヨーテ」という単語でした。

大都市のイメージと野生動物という組み合わせに、東海岸からやってきたブレナンやブースがどう反応したのか、その驚きの中身を見ていきます。

目次

空港でコヨーテ? ドラマに描かれた驚きのギャップ

現場は滑走路のすぐそばで、頭上には着陸態勢の飛行機が行き交っています。到着したブレナンは、遺体の散乱の仕方から犬の仕業だと推測しますが、地元捜査官のフィンはこう訂正します。

Finn: More likely Coyotes.
(コヨーテのほうが可能性が高いわね)

Brennan: Coyotes at the airport?
(空港にコヨーテがいるの?)

Finn: We got Coyotes everywhere.
(このあたりはどこにでもいるのよ)

Booth: No, I thought Coyotes were a cowboy thing.
(てっきりコヨーテって西部劇の中だけの生き物かと思ってた)

BONES Season1 Episode10 (The Woman at the Airport)

ブースの反応が示すとおり、コヨーテという単語には「西部劇に出てくる生き物」というイメージが強く結びついています。捜査官として全米を飛び回るブースにとっても、コヨーテは映画の中の存在に近かったことがうかがえます。それに対してフィンの “We got Coyotes everywhere.” という一言には、ロサンゼルスで暮らす人にとっては当たり前の日常だという温度差がにじみ出ています。同じ都市の中でも、住む場所や仕事によって野生動物との距離感がこれほど違うという点が、このやり取りの見どころです。

東海岸との温度差、そして都市部に暮らすコヨーテ

同じ驚きは、遠く離れた東海岸のラボにいるザックにも共有されます。

Zack: They have coyotes?
(コヨーテがいるんですか?)

BONES Season1 Episode10 (The Woman at the Airport)

現場から遠く離れたラボにいて空港の様子を直接見ていないはずのザックまでもが驚くという描写から、コヨーテと都市生活の組み合わせが、アメリカ国内でも地域によって受け止め方の異なるイメージだと読み取れます。ザックはこの後、遺体の散らばり方を「コヨーテの群れが遺体を引きずり、それぞれ離れた場所で食べたため」という科学的な説明にもつなげており、驚きがそのまま捜査の推理材料になっていく流れも見どころのひとつです。

劇中の描写では、コヨーテは空港のような開発された土地の近くにも姿を見せる生き物として扱われています。実際、アメリカの国立公園局(National Park Service)はロサンゼルス都市部のコヨーテを対象にした追跡調査を継続的に行っており、市街地の中でコヨーテが数十年にわたって暮らしてきたことが報告されています。生息数や生態の詳細は時期や調査地域によって変わるため断定はできませんが、都市とコヨーテが隣り合わせで存在してきたという大枠は、ドラマの会話が誇張ではないことを裏付けていると言えます。西部劇の中の生き物というブースのイメージと、日常の一部だというフィンの感覚は、どちらも同じアメリカという国の中に実在する受け止め方の幅と言えそうです。

まとめ|想像と現実のあいだ

“Coyotes at the airport?” というブレナンの驚きから始まったやり取りは、西部劇のイメージと都市部の現実との間にあるギャップを映し出しています。地元捜査官にとっての日常が、離れた場所にいる人にとっては驚きになるという温度差も、会話の端々から伝わってきます。

同じ国の中でも、住んでいる場所によって野生動物への距離感がまったく違うという発見は、ハリウッドのきらびやかな空気が漂うこのエピソードに、もうひとつ別の顔を添えています。『BONES』が描くロサンゼルスの風景は、犯罪捜査だけでなく、こうした土地ならではの生態も垣間見せてくれる回です。次回も『BONES』の会話から、アメリカの土地や文化の手触りを追いかけていきましょう。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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