「言わなくていい」―安心させる英語表現|『BONES』S01E20で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「言わなくていい」―安心させる英語表現|『BONES』S01E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『BONES』シーズン1、第20話を舞台に、相手の気持ちにそっと寄り添い、安心させる英語表現を取り上げます。

はっきり励ますでもなく、ただ黙って隣にいるでもない、その間にある言葉の選び方を見ていきましょう。

目次

「そういうこともあるよね」―不安をそのまま受け止める相槌

アンジェラは、闘病中の少女エイミーの病室で、壁に投影したエイミーの絵を一緒に眺めています。将来への不安を口にするエイミーに対して、アンジェラは否定も安易な励ましもせず、まず気持ちをそのまま受け止めます。

ANGELA: Yeah. Yeah, sometimes they do.
(そうね。そういうこともあるものよ。)

BONES Season1 Episode20 (The Graft in the Girl)

sometimes they do は、直前の相手の発言をそのまま受け継いで肯定する形の相槌です。「そんなことないよ」と否定して安心させるのではなく、「そういうこともあるよね」と一度受け止めることで、相手は自分の不安を否定されずに済みます。相槌の後にすぐ理由や解決策を持ち出さず、間を置いていることも、この場面の言葉の選び方として見どころです。

別の場面(病院の外のベンチ)では、just give it time(焦らず時間をかければ)という言い方も出てきます。急かさず、時間の経過に委ねる姿勢を伝える表現で、直接的な励ましよりも押しつけがましさが薄れます。give it time という形は「(状況)に時間を与える」という発想で、主語を人ではなく時間そのものに置いているのが特徴です。

日常会話でも、相手の不安や愚痴に結論を急がず、まず”そういうこともあるよね”と受け止める姿勢は、安心感を与える会話の基本として応用できる場面です。

「言わなくていい」「I know you will」―確信をこめて安心させる言い方

エイミーの病室では、エイミーが見たいと話していたルーヴル美術館の話題にもなります。アンジェラは、行けるかどうかを曖昧にせず、確信をこめて言い切ります。

ANGELA: It’s the most beautiful place you’ll ever see.
(あなたが見る中で、一番美しい場所よ。)

AMY: Maybe you can tell me about it sometime.
(いつか、その話を聞かせてね。)

ANGELA: You’ll go there yourself. I know you will.
(自分の足で行けるわ。そうなるって、わかってるから。)

BONES Season1 Episode20 (The Graft in the Girl)

I know you will は、「きっと〜だと思う」のような推測ではなく、「そうなるとわかっている」という確信を表す言い方です。相手の未来を疑わずに言い切ることで、根拠のない気休めとは違う重みが生まれています。

物語の終盤、アンジェラがルーヴルの映像をエイミーに見せた場面では、アンジェラの次の一言も印象的です。

ANGELA: Don’t say anything, you don’t have to.
(何も言わなくていいわ、無理に言わなくても。)

BONES Season1 Episode20 (The Graft in the Girl)

you don’t have to は「〜しなくていい」という許可・気遣いの表現です。ここでは「言葉にできない気持ちを、言葉にしなくていい」というメッセージとして働いています。感想を求めるのではなく、黙っていることを受け入れる言い方です。断定して励ます I know you will と、あえて言葉を求めない don’t have to は、方向としては正反対に見えますが、どちらも相手のペースを尊重する点で通じ合っています。この2つの表現を並べて見ておくと、安心させる言葉のバリエーションが広がります。

まとめ|確信と余白、両方が安心をつくる

sometimes they do、just give it time、I know you will、don’t have to という言い方は、いずれも相手を急かさず、言葉を強要しない点で共通しています。断定して励ますところと、あえて何も言わせないところ、その使い分けが伝わってくる場面です。

『BONES』の次の回でも、登場人物同士の距離感がにじむ英語表現を見ていきます。

同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。


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