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今回扱うのは、BONES シーズン2 第15話「The Bodies in the Book」に描かれる、ベストセラー作家に課されるブックツアーという文化です。ブレナンの著書が全米で注目を集める中、模倣犯とみられる事件が起き、出版契約に伴う広報活動そのものが捜査の焦点になっていきます。
一冊の本が売れるということが、著者の生活にどんな仕事を持ち込むのか、この回の描写から見ていきます。
publicist(広報担当)が管理する、契約上の広報義務
深夜、鳴り止まない電話にブレナンはこう答えます。
Brennan: Well, it’s part of my contract. The book’s getting a lot of attention. I’m just trying to do my job.
(だって契約の一部なの。この本、すごく注目されてるから。私はただ、自分の仕事をこなしているだけよ。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
電話の相手は publicist(広報担当)のエレンです。劇中の描写では、著者の広報活動は出版契約に含まれる義務として扱われており、電話を切った直後、ブレナンはさらにこう続けます。
Brennan: That seems – that seems like a lot. Well, it’s two interviews and a book signing in one day.
(それはさすがに多い気がするけど。まあ、1日にインタビュー2件とサイン会1件ってことね。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
book signing(サイン会)や interview(取材対応)といった予定が、著者本人の意思とは別に組まれていく様子がうかがえます。一般に、アメリカの出版業界で publicist と呼ばれる役職は、メディアへの働きかけや取材の調整、書店でのイベントの手配などを担う仕事とされています。この後の場面でも、広報担当のエレンが radio interview(ラジオ出演)の予定を伝えるなど、著者のスケジュールが次々と外部から埋められていく様子が描かれています。
「best sellers list」という順位と、40万部という数字
ラボに到着したブレナンを、エレンはこんな言葉で出迎えます。
Ellen: Oh, thank God. Hank. You know, dear, your book is on the best sellers list. You don’t have to work in this place anymore.
(ああ、良かった。ハンク。ねえ、あなたの本は best sellers list に載ってるのよ。もうこんな場所で働く必要なんてないのに。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
best sellers list(ベストセラーリスト)は、アメリカでは複数の媒体がそれぞれ独自に発表しており、なかでも The New York Times のリストがよく知られています。ただし、これは書店での一定期間の売れ行きを集計した順位であり、生涯を通じた総売上そのものを示す指標ではないとされています。集計対象となる書店網や算出方法は媒体ごとに異なり、詳細が公表されていない部分も多いとされます。
事件の捜査が進む中、サリーはこの本の売上規模についてこう指摘します。
Sully: It sold 400, 000 copies already. That’s a pretty big pool of people to question.
(もう40万部売れてるんだ。それだけの人数を容疑者候補として洗うのは、かなり骨が折れるぞ。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
40万部という数字自体は劇中の設定ですが、多くの読者に届いた本であるほど、著者と読者の距離も、広報の仕事の規模も大きくなっていくという構図が、この一言には表れています。
まとめ|一冊の本が著者に課す仕事
publicist が管理するインタビューやサイン会の予定、best sellers list という指標、そして40万部という部数。ベストセラー作家という立場には、執筆そのものとは別の仕事が伴うことが、この回の描写からうかがえます。
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