「call the shots」指揮権を握るのは誰かの英語|『BONES』S02E15で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「call the shots」指揮権を握るのは誰かの英語|『BONES』S02E15で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、BONES シーズン2 第15話「The Bodies in the Book」に見られる、捜査の指揮権を巡るやり取りの英語表現です。ブレナンの著書になぞらえた事件が起き、元同僚のサリーが捜査に加わろうとする中で、ブースは自分の立場を繰り返し言葉にしていきます。

誰が決定権を持つのか、その線引きが何度も口にされる場面から、指揮系統を表す英語の言い回しを見ていきます。

目次

「I got it covered」と「two hands are better than one」――担当を巡る最初のやり取り

ラボにサリーが現れ、ブースとの間で捜査の担当を巡るやり取りが交わされます。

Booth: Yeah, I got it covered here, Sully.
(ああ、ここは俺に任せておけ、サリー。)

Sully: Well, two hands are better than one, Booth.
(でもブース、人手は多い方がいいだろ。)

BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)

I got it covered は「ここは自分に任せて大丈夫」という意味の口語表現で、担当や責任の所在をはっきりさせる時によく使われます。coverには「(仕事や役割を)引き受ける」という意味があり、have it covered の形で「抜かりなく対応できている」というニュアンスを伝えます。

対するサリーの two hands are better than one は、直訳すれば「一つの手より二つの手の方がいい」ですが、実質的には「人手は多い方がいい」という、協力を持ちかける時の定番の言い回しです。ことわざのような響きを持つ表現で、相手の領分に踏み込む提案を、対立を避けながら柔らかく伝える効果があります。

この短いやり取りの少し後、サリーはさらに踏み込んだ一言を口にします。

Sully: Look. You still call the shots. I just think I’d be an asset to the team.
(いいか。指揮権はまだお前にある。ただ、俺がチームの力になれると思っただけだ。)

BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)

ここで call the shots という表現が初めて登場します。「(誰が)決定権を握るか、指揮を執るか」という意味の慣用句で、the shots を「指示・号令」の比喩として捉えると覚えやすくなります。サリーはこの一言で、あくまで自分は補佐役に回るという立場を明確にしています。あわせて使われる asset to the team も、「チームにとっての戦力・強み」を表す表現として押さえておきたいところです。

「bury one’s head in the sand」と、言い切る「I’m in charge. I call the shots.」

被害者が2人まで判明した段階で、ブレナンとブースの間には温度差が生まれます。

Brennan: Look, I’m not burying my head in the sand here. I wanna catch whoever did this as much as you guys do, but I have a method and the method doesn’t change. I’ll be back in my lab.
(いい、現実から目を背けているわけじゃないの。誰がやったにせよ捕まえたいのは私も同じよ。でも私にはやり方があって、そのやり方は変えない。ラボに戻るわ。)

BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)

bury one’s head in the sand は「現実から目を背ける」という意味の慣用句です。ダチョウが危険を前にすると砂に頭を突っ込むという俗説に由来する言い回しで、ブレナンはこれを否定形で使うことで、「自分は逃げていない」という立場をはっきりさせています。

一方、事件終盤の尋問室では、ブースが容疑者オリバーに向けて自分の立場をこう言い切ります。

Booth: This isn’t like going to see Santa. It’s more like the principals office, you see. I’m in charge. I call the shots.
(これはサンタに会いに行くようなものじゃない。校長室に呼び出されるのに近いんだよ、いいか。指揮を執っているのは俺だ。決めるのも俺だ。)

BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)

ここで I’m in chargecall the shots が並んで使われています。in charge は「責任者である、担当している」という意味で、call the shots とほぼ同じ場面で使われますが、in charge が「その役割にある」という立場を示すのに対し、call the shots は「実際に決定を下す」という行為そのものに重心があります。ラボと尋問室という異なる場面で同じ二語が繰り返されることで、この回を通してブースが自分の指揮権をどう位置づけているかが見えてきます。

まとめ|指揮権を言葉にする、という選択

I got it covered、two hands are better than one、call the shots、bury one’s head in the sand、I’m in charge。いずれも「誰が決定を下すか」という立場をはっきりさせる場面で選ばれる言葉です。担当を巡るやり取りから、責任の所在を言葉にする英語表現が見えてきます。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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