海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン2 第14話「The Man in the Mansion」の後半に描かれる、法廷での英語表現です。専門家証言をめぐる異議のやり取りから、陪審への訴えかけ、そして主張を締めくくる決まり文句まで、検察側のキャロラインと弁護側のバロンがそれぞれの立場から言葉を選んで応酬していきます。
法廷特有の言い回しがどんな場面で使われているか、順番に見ていきます。
「Objection!」と「Sustained」――異議のやり取りの型
証言の途中、弁護側のバロンから証拠の扱いに対する異議が挟まれる場面が何度か登場します。検察官キャロラインも、カムへの尋問でバロンがホッジンスとクラリッサの関係に触れた場面で、同じ形の異議を口にします。
Caroline: Objection! Assumes facts not in evidence.
(異議あり!事実として立証されていないことを前提にしています。)Judge: Sustained.
(異議を認めます。)BONES Season2 Episode14 (The Man in the Mansion)
Objection は「異議あり」と訴える時に使う定番のひと言で、質問や発言の仕方に問題があると見なした側が発します。それを受けて裁判官が判断を下す際の返答が Sustained(異議を認める)です。この一往復のやり取りが、法廷ドラマで繰り返し登場する基本の型になっています。
「arbiters of common sense」――陪審に語りかける言葉
弁護側の冒頭陳述では、専門家証言の多さをどう受け止めるべきか、バロンが陪審に直接語りかける場面があります。
Mr. Barron: …you, as the jury, are the arbiters of common sense, that gets lost in all the science.
(専門的な話に埋もれてしまう常識を判断するのは、陪審であるあなたたちです。)BONES Season2 Episode14 (The Man in the Mansion)
arbiter は「判定者」「裁定者」を意味する語で、arbiters of common sense は「常識に基づいて判断を下す者」という意味になります。専門家の証言が並ぶ裁判だからこそ、最終的に判断するのは陪審員自身だと訴えかける、法廷弁論らしい語りかけの一例です。
「the prosecution … rests」から「face the music」へ――場面を締めくくる言葉
検察側の主張が一区切りつくと、キャロラインは形式的な決まり文句で締めくくります。
Caroline: The prosecution apologizes, your honour. And rests.
(検察側は謝罪します、裁判官。そして、これで主張を終わります。)BONES Season2 Episode14 (The Man in the Mansion)
rest はここでは動詞として使われ、「(検察側・弁護側が)主張・立証を終える」という法廷特有の意味を持ちます。日常会話の「休む」とは異なる使われ方です。
一方、評決を待つ休憩スペースでは、緊張した空気の中でキャロラインが仲間に向けてこう声をかけます。
Caroline: Okay, let’s go face the music.
(よし、腹をくくって向き合いましょう。)BONES Season2 Episode14 (The Man in the Mansion)
face the music は「(気の進まない)結果や責任に向き合う」という意味の慣用句で、由来には諸説ありますが、法廷用語ではなく日常会話でも広く使われる表現です。rest という手続き上の言葉から、face the music という心構えを表す言い回しへと、場面が切り替わっていく様子が見どころです。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| Objection! | 異議あり(質問・証言のやり方に対する異議) |
| Sustained | 異議を認める(裁判官の判断) |
| arbiters of common sense | 常識に基づいて判断を下す者(陪審を指す表現) |
| rest | (検察側・弁護側が)主張・立証を終える |
| face the music | 気の進まない結果や責任に向き合う |
まとめ|法廷の言葉と、覚悟を決める言葉
Objection・Sustained・arbiters of common sense・rest・face the music は、法廷という場の手続き的な言葉から、結果に向き合う心構えを表す言葉まで、性質の異なる表現が並ぶ回です。決まり文句のような法廷用語と、日常会話にも通じる慣用句が同じ場面の中に混在している様子がうかがえます。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。
[dde_episode_columns id=”BONES_US_S02E14″]


コメント