海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン3 第2話「The Soccer Mom in the Mini-Van」に登場する、ベテラン捜査官サムとブースのやり取りです。30年この事件を追い続けてきたサムが、若いブースに主導権を譲らされ、情報の輪から外されていく苛立ちをぶつける一連の会話に、「蚊帳の外にされる」ことを表す英語表現がいくつも詰まっています。
世代交代のきしみが言葉になる瞬間を、順番に見ていきましょう。
“blow somebody off”――30年のベテランが感じた疎外感
事件の主導権がブースに移ったことを知らされたサムは、FBIの廊下でブースを呼び止め、こう詰め寄ります。
Sam: And you Booth. I trained you. You think this is right? To blow me off like this?
(それにお前もだ、ブース。俺がお前を鍛えたんだぞ。こんな風に俺をないがしろにして、それが筋だと思うのか?)BONES Season3 Episode2 (The Soccer Mom in the Mini-Van)
blow somebody off は「(約束や人を)すっぽかす、軽くあしらう」という意味の口語表現です。サムは自分がブースを育てた側だという自負を持っているだけに、その相手から蚊帳の外に置かれることへの苛立ちが、この一言に凝縮されています。
“give somebody some room” と “cut somebody out”――引き継ぎの摩擦
捜査が進むなか、ブースの元にサムが再びやって来て、当時の関係者を追うよう食い下がります。ブースがなだめて立ち去ろうとすると、サムはその腕をつかんで引き止めます。
Booth: Yeah, okay. We will, Sam. You just gotta give me some room.
(ああ、わかった。そうする、サム。だが少し間合いをくれ。)Sam: Hey, Booth. Don’t cut me out. I’ve worked my whole career for this.
(おい、ブース。俺を蚊帳の外にするなよ。この事件のために俺はキャリアを懸けてきたんだ。)BONES Season3 Episode2 (The Soccer Mom in the Mini-Van)
give somebody some room は直訳すると「誰かに空間を与える」ですが、ここでは「間合いを与えてくれ、少し距離を置かせてくれ」という婉曲な言い方として使われています。相手を遠ざける意図をやわらかく伝える表現です。対して cut somebody out は「(輪や計画から)誰かを外す」という意味で、サムはこの言葉でまさに自分が置かれている状況をそのまま言い返しています。同じ「距離を置く」話でも、ブースの遠回しな言い方とサムの直接的な言い方が対照的です。
“put a case to bed”――蚊帳の外から戻ってきた乾杯
事件の決着がついたあと、サムは自らブースの元を訪れ、長年温めていた一本を差し出します。
Sam: You know, I’ve kept this bottle of single malt on my desk since ’75. I always said when we put this case to bed, I’d open it. I’d like you to help me with that, Booth.
(なあ、このシングルモルトを’75年からずっとデスクに置いていたんだ。この事件にけりをつけたら開けようとずっと決めていた。それを、お前と一緒にやりたいんだ、ブース。)BONES Season3 Episode2 (The Soccer Mom in the Mini-Van)
put a case to bed は「案件を寝かしつける」が直訳で、そこから「事件にけりをつける、決着させる」という意味で使われる表現です。長年蚊帳の外に置かれることを恐れていたサムが、最後は自らブースを事件の輪の中に招き入れる側に回る、この会話の落としどころがよく表れています。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| blow somebody off | 相手を軽くあしらう、すっぽかす |
| give somebody some room | 間合いを与えてくれと頼む婉曲表現 |
| cut somebody out | 輪や計画から誰かを外す |
| put a case to bed | 案件にけりをつける、決着させる |
まとめ|蚊帳の外から、輪の中へ
blow somebody off、give somebody some room、cut somebody out、put a case to bed。サムが繰り返し口にする「外される」表現の数々は、最後には自らブースを迎え入れる乾杯の場面へとつながっていきます。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも角度を変えて紹介しています。
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