海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン3 第1話「The Widow’s Son in the Windshield」に登場する、新しい事件に取り組み始めたブースが、リフレクティング・プールのそばでブレナンに語りかける場面の英語表現です。短距離走ではなく長距離走にたとえた一言から、長期戦への心構えを伝える言い方を見ていきます。
焦らず取り組む姿勢と、チームの足並みを確かめる言葉、その両方に注目します。
「sprint」ではなく「marathon」――長期戦への心構えを伝える言い方
朝のコーヒーを巡るやりとりが落ち着くと、ブースは新しい事件への向き合い方についてブレナンに語り始めます。
Booth: Cause you have to slow down, right. Take a breath. You have to realize that this is not a sprint, it’s gonna be a marathon. Marathon, Bones, coming from the Greek meaning ‘really really really long run’.
(ペースを落とせってことだよ、いいか。深呼吸しろ。これは短距離走じゃない、マラソンになるんだ。マラソンだぞ、ボーンズ。ギリシャ語で「とにかく、とにかく、とにかく長い距離を走る」って意味からきてるらしいけどな。)BONES Season3 Episode1 (The Widow’s Son in the Windshield)
not a sprint, it’s gonna be a marathon(短距離走じゃない、長距離走になる)は、目の前の作業を一気に片づけようとせず、長い時間をかけて取り組む姿勢を伝えるたとえです。「X, coming from the Greek meaning Y」という言い回しは、単語の由来をそれらしく説明する時の型ですが、ブースの説明を聞いたブレナンは、間髪入れずにこう訂正します。
Brennan: It’s not how the word ‘marathon’ originated.
(『マラソン』という単語の由来は、そこからではありません。)BONES Season3 Episode1 (The Widow’s Son in the Windshield)
It’s not how … originated(それは〜の由来ではありません)は、事実に基づいて相手の説明を訂正する時に使える言い方です。俗説めいた説明にすかさず事実で返すこのやり取りには、感覚で語るブースと、事実を重んじるブレナンという二人の対照的な話し方がよく表れています。
「We solid?」――チームの結束を確かめる言い方
マラソンのたとえを口にした後、ブースはもう一つ、確かめておきたいことがあると切り出します。
Booth: Look, there’s something else I gotta know, and it’s important. We solid?
(なあ、もう一つ確認しておきたいことがある。大事なことだ。俺たちは大丈夫だよな?)BONES Season3 Episode1 (The Widow’s Son in the Windshield)
We solid?(俺たち、大丈夫だよな?)は、関係やチームの状態が安定しているかを確かめる、くだけた言い方です。前置きの I gotta know(確かめておかないと)にも、話し言葉らしい短縮の響きが表れています。ブレナンは、こう即答します。
Brennan: You and me? Yeah!
(あなたと私が?ええ!)BONES Season3 Episode1 (The Widow’s Son in the Windshield)
いつもは論理立てて長く説明するブレナンにしては珍しい、短く言い切る返し方です。ところがブースが確かめたかったのは二人の関係だけではありませんでした。
Booth: No, not just you and me. Squints, too. Zack is back for good. Angela and Hodgins have their head back in the game. Cam, she’s locked in.
(いや、お前と俺だけの話じゃない。スクィンツたちもだ。ザックはもう出たり入ったりしない、ここに落ち着いた。アンジェラとホッジンスも、頭はすっかりこっちに戻ってきてる。カムは、腹を括ってる。)BONES Season3 Episode1 (The Widow’s Son in the Windshield)
チーム一人ひとりの状態を言い切るこの一言には、それぞれの立ち位置を表す言い方が並んでいます。
| 表現 | ニュアンス |
|---|---|
| back for good | もう離れず、ここに落ち着いている |
| have one’s head back in the game | 気持ちがすっかり本気モードに戻っている |
| locked in | 迷いなく集中し、しっかり関わっている |
まとめ|長距離走のつもりで、チームの足並みを確かめる
not a sprint, it’s gonna be a marathon、We solid?、back for good、locked in。ブースの言葉には、焦らず腰を据えて取り組む姿勢と、そばにいる仲間の状態をひとつずつ確かめる几帳面さが表れています。長丁場の仕事に向き合う時、ペース配分だけでなく、周りとの足並みを確認する視点も欠かせません。
『BONES』のキャラクターたちが交わす掛け合いから、次回もそんな言葉の使い方を見ていきましょう。
このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。
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