海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン3 第9話に登場する、クリスマスを前にブースとブレナンが交わす会話の英語表現です。父マックスが収監中のブレナンにとって、家族全員で過ごすクリスマスは簡単には叶わない望みですが、ブースはそれでも何とかして父の願いを叶えようと動き出します。
本音を隠さない言い方から、大げさな嘆き、裏で手を回す相談まで、家族のために奮闘する二人の会話に出てくる表現を、実際のシーンとともに見ていきましょう。
「sugar coating」に見る、本音を包み隠さない言い方
面会室でマックスと過ごすブレナンは、家族全員で祝うクリスマスの望みについて、はっきりと否定的な言葉を返します。マックスが「うそでもいいから、そう言ってくれ」と頼んでも、ブレナンは検死の仕事を理由に席を立とうとします。残されたマックスは、娘の性格をこう評します。
Max: Well, you never were good at sugar coating anything.
(お前は昔から、オブラートに包むのが下手だったな。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
sugar coatは文字どおり「砂糖でコーティングする」という意味から転じて、不都合な事実を和らげて伝える、オブラートに包むという意味で使われる口語表現です。never were good at -ingは「昔から〜が苦手だった」と過去からの傾向を指摘する言い方で、ブレナンの率直すぎる性格をやんわりとからかうニュアンスが加わっています。
「melodramatic and self pitying」「pull a few strings」に見る、大げさな嘆きと裏工作の相談
面会を終えたブレナンを乗せた車の中で、ブースは自分自身のクリスマスの予定について話し始めます。息子パーカーが元恋人とその恋人とスキー旅行に出かけてしまうと知り、ブースは大げさな身振りでこうぼやきます。
Booth: I’m thinking about driving the truck right off the bridge. Oh, I’m being melodramatic and self pitying.
(トラックごと橋から飛び降りようかと考えてる。ああ、我ながら芝居がかった自己憐憫だな。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
melodramaticは「芝居がかった」、self pityingは「自己憐憫の」という意味の形容詞です。会話はやがて、マックスに叶えてやりたいクリスマスの話に移り、ブースはブレナンにコネを使うよう持ちかけます。
Booth: No. You’re dad. You can give him what he wants for Christmas. Pull a few strings.
(違う、お前の父親のことだ。クリスマスに望むものを叶えてやれるだろう。コネを使えよ。)Brennan: I’m not a string puller.
(私はコネを使うタイプじゃないわ。)Booth: I’ve seen you pull some strings.
(お前がコネを使うところを見たことあるぞ。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
pull stringsは操り人形の糸を引く様子から、裏で手を回すという意味で使われる口語表現で、string pullerはその行為をする人を指す名詞形です。同じ語根から動詞・名詞の両方が作られ、短いやり取りの中でテンポよく言い換えられています。
「the whole shebang」「making the impossible happen」に見る、全部まるごとと不可能を可能にする言い方
研究所のオフィスでブースが仮眠をとっているところに、ブレナンが戻ってきます。兄ラスの説得がうまくいかなかったと聞いたブースは、父マックスが本当に望んでいるものをこう言い表します。
Booth: Your dad, he wants the whole Christmas package. You know – the tree, the kids, the presents – the whole shebang.
(お前の親父さんは、クリスマスの全部一式を望んでるんだ。ツリーに子どもたち、プレゼント、全部まるごとな。)Brennan: Well, the whole shebang isn’t possible.
(でも、全部まるごとなんて不可能よ。)Booth: Christmas – is about making the impossible happen.
(クリスマスってのは、不可能を可能にすることなんだよ。)BONES Season3 Episode9 (The Santa in the Slush)
the whole shebangは複数の要素をひとまとめに指す口語表現で、全部まるごと・一式というニュアンスです。ブースのmaking the impossible happenは、諦めかけていたブレナンの背中を押す決め台詞のような一言です。
| 表現 | 意味 |
|---|---|
| sugar coat | 不都合な事実を和らげて伝える |
| melodramatic and self pitying | 芝居がかった自己憐憫 |
| pull strings / string puller | 裏で手を回す・そうする人 |
| the whole shebang | 全部まるごと、一式 |
| making the impossible happen | 不可能を可能にする |
まとめ|奮闘の言葉に滲む家族への思い
sugar coating、melodramatic and self pitying、pull a few strings、the whole shebang、making the impossible happenと並べてみると、どれも簡単には叶わない望みに向き合う場面で使われる表現だと分かります。率直な物言いや自虐的なユーモア、裏工作の相談まで、家族のために奮闘する会話には日常でも使える言い回しが詰まっています。
次回も『BONES』のキャラクターたちと一緒に、言葉の選び方を追いかけていきましょう。
このエピソードで交わされる会話は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて紹介しています。
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