「witness relocation program」と「the bad red sauce」に見る、証人保護下の暮らしとホームシック|『メンタリスト』S01E20で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「witness relocation program」と「the bad red sauce」に見る、証人保護下の暮らしとホームシック|『メンタリスト』S01E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1エピソード20では、被害者エディ・ラッソが、実は司法取引を経て証人保護プログラムのもとでこの土地に移り住んだ人物だったことが明かされます。新しい身元で暮らす夫婦のもとを訪ねる捜査の中で、その暮らしぶりや望郷の思いが少しずつ見えてきます。

作中の描写をたどりながら、見知らぬ土地で身元を隠して暮らすという制度と、そこに生まれる孤独に触れていきます。

目次

witness relocation programという制度

マーシャルは、被害者の正体についてこう説明します。

マーシャル: Russo and his wife moved down here under our supervision with the witness relocation program.
(「ラッソ夫妻は、私たちの監督のもと、証人保護プログラムを通じてこの土地に移り住みました」)

The Mentalist Season1 Episode20 (Red Sauce)

続けてマーシャルは、こうした証人たちに繰り返し言い聞かせている言葉も明かします。

マーシャル: You know, it happens. Yeah, we tell them again and again– ‘Look, your old life is dead. It’s gone. Forget it.’
(「まあ、よくあることです。ええ、私たちは彼らに何度も言い聞かせています。『いいですか、あなたの昔の生活は終わったんです。もうありません。忘れてください』と」)

The Mentalist Season1 Episode20 (Red Sauce)

witness relocation program(証人保護プログラム)は、事件の証言と引き換えに、証人とその家族に新しい身元や住まいを用意し、以前の生活との関わりを断たせる制度として作中で説明されています。ここでは、単に住まいを変えるだけでなく、”your old life is dead”(昔の生活は終わった)と繰り返し言い聞かせるという、心の面まで踏み込んだ運用の様子が描かれている点に注目したいところです。なお、こうした制度の具体的な運用や実在の連邦証人保護プログラムとの異同については、放送当時の脚色や州・時代による違いもありうるため、本記事では作中の描写として紹介するにとどめます。

「the bad red sauce」に募るホームシック

移り住んだ先での暮らしぶりについて尋ねられた妻のジーナは、こう漏らします。

Gina: You know what the worst part is? The food. They got no good red sauce, no sausage, and they put pineapple on their pizza.
(「一番つらいのが何かわかる?食べ物よ。まともなレッドソースもソーセージもないし、ピザにパイナップルを乗せるのよ」)

The Mentalist Season1 Episode20 (Red Sauce)

新しい身元での暮らしがどれほど不自由なく整っていても、慣れ親しんだ料理の味だけは簡単には手に入らない様子がうかがえます。この会話を覚えていたジェーンは、のちにジーナのもとを訪れ、手料理をふるまいながらこう軽口を叩きます。

Jane: I can’t imagine be stuck out here in the desert alone with the coyotes and the tumbleweeds and the bad red sauce.
(「コヨーテとタンブルウィード、それにまずいレッドソースに囲まれて、この砂漠に一人きりでいるなんて、想像もつかないよ」)

The Mentalist Season1 Episode20 (Red Sauce)

表現 意味
witness relocation program 証人保護プログラム(証言と引き換えに新しい身元・住まいを用意する制度)
your old life is dead 昔の生活は終わったという言い聞かせの言葉
the bad red sauce まずいレッドソース(望郷の象徴として繰り返される言葉)

制度の説明では突き放すように語られていた”forget it”という言葉と、ジーナが実際にこぼす食べ物への不満は、同じ「見知らぬ土地で生きること」を制度の側と暮らす側それぞれの立場から映し出しています。ジェーンが軽口の中であえて”the bad red sauce”という同じ言葉を使って歩み寄る場面には、望郷の思いを笑い飛ばすのではなく、そっと寄り添う姿勢が表れています。

まとめ|身元を隠して暮らすということ

witness relocation program、your old life is dead、the bad red sauce。制度としての証人保護と、そこで暮らす人の望郷の思いという、二つの側面から見えてくるホームシックの形です。

『メンタリスト』が描く暮らしの断片からも、これからも英語表現に触れていきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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