海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。『ビッグバン★セオリー』シーズン9の第16話「The Positive Negative Reaction」は、ハワードとバーナデットの朝の台所から始まります。牛乳パックの印刷ミスをきっかけに妊娠が発覚し、その日一日、二人と周囲の友人たちが揺れ動きます。台本の実際のやり取りから、驚きや不安、からかいを英語でどう表すのかを10個のフレーズで見ていきます。
あらすじ(ネタバレなし)
『ビッグバン★セオリー』S09E16では、ハワードとバーナデットが妊娠検査薬の結果を確かめ合うところから物語が動き出します。友人たちに知らせると、喜びの声とともに、育児費用や住まいの心配事が次々と話題に上ります。女性陣の場面では、ペニーが提案する外出を、バーナデットが医師の指示を理由に一つずつ断っていくやり取りもあり、妊娠中ならではの気遣いのすれ違いがコミカルに描かれます。夜にはバーで祝杯を挙げる場面もあり、賑やかさと戸惑いが入り混じった一日が描かれます。妊娠報告というきっかけに友人たちがどう反応するかを追うと、それぞれの英語の話し方の違いが見えてくる回です。
このエピソードで学べる英語フレーズ
1. trick someone into doing something
人をだまして何かをさせる
Howard: If you’re tricking me into making my own breakfast, it didn’t work for my mom, and it won’t work for you.
(僕に自分で朝食を作らせようとしても、母さんにも通じなかったし、君にも通じないよ)
trick someone into doing something は「人をだまして何かをさせる」という意味です。朝食の牛乳パックに印刷ミスがあり、ハワードは妻のいたずらだと思い込んで軽口をたたきます。この直後に妊娠の知らせが分かるので、平和な軽口から一転する展開の入り口になっている一言です。
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2. baby-proof
赤ちゃんに安全な状態にする
Sheldon: Oh, but then we’d have to baby-proof the apartment.
(でも、そうなるとアパートを赤ちゃんに安全な状態にしないといけない)
baby-proof は「赤ちゃんに安全な状態にする」という意味です。シェルドンが交友関係への影響を並べ立てたあとに続く一言で、姉の家のトイレのロックまで例に出す辺りに、シェルドンらしい細かさが表れています。
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3. make too much out of something
大げさに受け止める
Amy: I wouldn’t make too much out of Howard not reacting the way you expected him to.
(ハワードがバーナデットの思っていた反応をしなかったことを、そんなに深刻に受け止めなくていいと思う)
make too much out of something は「大げさに受け止める」という意味です。バーナデットが不安を漏らした直後にエイミーが返す一言で、動揺している友人を落ち着かせようとする気遣いが表れています。
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4. propose a toast
乾杯の音頭を取る
Raj: I’d like to propose a toast to our friend, Howard, his, um, his big heart, his beautiful soul…
(友人のハワードに乾杯しよう。彼の大きな心、美しい魂に……)
propose a toast は「乾杯の音頭を取る」という意味です。バーでラージが音頭を取り、ハワードの人柄を称える場面での一言で、この後レナードが軽口で茶化す返しにつながります。改まった場面でも使える表現ですが、ここでは友人同士の温かさと茶化しやすさが同居する場で使われています。
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5. one thing leads to another
あれこれ連鎖して起きる
Bernadette: I’m sorry, but you know what it’s like when you’re with your man and one thing leads to another.
(ごめんね、でもパートナーと一緒にいると、あれこれ連鎖して起きるものでしょう)
one thing leads to another は「あれこれ連鎖して起きる」という意味です。妊娠のいきさつを問い詰められたバーナデットが、恥ずかしがりながらも事情を説明する場面での一言で、詳しく言わずに察してほしいという含みがあります。
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6. impact on our social circle
私たちの交友関係への影響
Sheldon: Not to mention the impact on our social circle.
(それに、僕たちの交友関係への影響も見過ごせない)
impact on our social circle は「私たちの交友関係への影響」という意味です。ハワードが赤ちゃんの容姿を心配し始めた流れで、シェルドンが自分たちの集まりが今後どう変わるかを持ち出す一言で、シェルドンらしい話題のずらし方が表れています。
7. change everything
すべてを変える
Sheldon: Because this changes everything.
(だって、これですべてが変わってしまう)
change everything は「すべてを変える」という意味です。ハワードの妊娠報告を受けて、シェルドンがコミック鑑賞会やディズニーランド旅行への影響を心配し始める場面での一言で、友人の慶事より自分の日課を優先する視点が表れています。
8. step up
責任を引き受ける
Raj: You’ve known you’re gonna be a father for less than a day and you’re already stepping up.
(父親になると知ってから1日も経っていないのに、もう責任を引き受けようとしている)
step up は「責任を引き受ける」という意味です。酔ったハワードが特許のアイデアを語り出した場面で、ラージがからかい半分に励ます一言で、不安げだったハワードを持ち上げる流れになっています。
9. keep one’s face in focus
顔にピントを合わせておく
Sheldon: That’s some smart talk from a guy who can’t even keep his face in focus.
(自分の顔にすらピントを合わせられない人間にしては、よく言うよ)
keep one’s face in focus は「顔にピントを合わせておく」という意味です。バーでレナードにからかわれたシェルドンが酔いながら言い返す一言で、自分自身も酔っているのに相手を茶化す皮肉が効いています。
10. be a father
父親になる
Howard: I’m, uh uh, gonna be a father.
(その、僕は……父親になるんだ)
be a father は「父親になる」という意味です。アパートでハワードが友人たちに切り出す一言で、言葉に詰まりながら報告する様子から、まだ実感が追いついていない戸惑いが伝わってきます。
このエピソードの英語学習ポイント
この回で軸になるのは、思いがけない知らせをめぐって喜びと不安が入り混じる場面での英語です。台所でハワードとバーナデットが妊娠を確かめ合う場面では、「Pretty positive」という返し方のように、断定を避けながら実感を確かめていく話し方が目立ちます。友人たちに報告する場面に移ると、聞き手側の反応の作り方が学べます。ペニーとエイミーは驚いた振りをしながら祝福の言葉を重ね、バーナデット自身も気持ちの揺れを隠さずに話します。男性陣の会話では、シェルドンが交友関係や生活への影響を次々と数え上げ、ハワードが養育費や学区の心配を早口で並べます。畳みかけるように条件を挙げる話し方は、不安を整理しようとする気持ちの表れでもあります。夜のバーの場面になると、酔いが回るにつれて発言はさらに率直になり、からかいと本音が入り混じります。ラージがハワードの変化を茶化しながらも褒める場面、レナードが軽口でシェルドンをいじる場面など、同じ「褒める」「からかう」という行為でも、話者と相手の関係によって選ばれる語彙が変わってきます。台本を読み返すときは、誰が誰に対してその言葉を向けているかを確認し、酔っている場面か素面の場面かも合わせて見ると、表現の温度差がつかみやすくなります。もう一つ注目したいのが、女性陣の外出の場面での断り方です。バーナデットはペニーの誘いを断るとき、自分の気持ちではなく「医師の指示」という外からの制約を理由に挙げます。誘いそのものを否定せず、状況のせいにして距離を取るこの言い方は、相手との関係を保ちながら断りたいときに使いやすい型です。感情を理由にするか、外部の事情を理由にするかで、同じ「断る」でも相手に与える印象が変わることが、この場面から読み取れます。
キャラクター別|英語の特徴
ハワード|父親になる不安を表す英語
ハワードはこの回を通して、驚きや不安をそのまま述べるより、軽口に変えて口にする場面が目立ちます。朝の場面で「If you’re tricking me into making my own breakfast, it didn’t work for my mom, and it won’t work for you.」と軽く混ぜっ返した直後に、妊娠検査薬の結果を知らされるという展開になっており、日常的な軽口と大きな知らせが隣り合わせで描かれています。友人たちへの報告でも、深刻な話になりかけると学区や養育費といった具体的な心配事に話をそらす傾向があり、感情を直接語るより確認事項として並べ立てることで気持ちを落ち着けようとしているように読み取れます。バーの場面で酔いが回ってからは、特許のアイデアを語り出すなど、不安の裏返しとして次々にアイデアを口にする姿も見られ、素面の場面と酔った場面で話の広げ方が対照的です。
バーナデット|知らせを伝える慎重な英語
バーナデットは友人たちに報告する場面で、前置きを置いてから本題に入る話し方をします。「So, I’m glad you guys are here. There’s something I want to share with you.」と切り出したあと、少し間を置いて「I’m pregnant.」と伝えます。驚かせすぎないよう段取りを踏むこの話し方は、直後にペニーたちが驚いた振りをする場面と対になっています。報告のあとも「Yeah, it’s all real exciting.」と気持ちを整えるように言い直しており、本当の感情が少し遅れて言葉になる様子が伝わってきます。友人との外出の場面でも、誘いを断る理由をその都度短く伝えるだけで、詳しい事情は語らないことが多く、必要な情報だけを渡して会話の負担を減らそうとする話し方が一貫しています。
ラージ|友人の事情に踏み込む英語
ラージは深刻になりかけた場面でも、あえて具体的な話題を持ち出して場をほぐそうとします。ハワードが養育費を心配し始めると、「I read that in Los Angeles, raising a child through college can cost over a million dollars.」と数字を挙げて煽り、続けて「I know, you could ask Bernadette for a raise in your allowance.」と、妻から小遣いをもらっている設定のハワードをからかいます。友人の不安に寄り添うというより、遠慮のない軽口で距離を詰めようとする話し方が、この場面のラージらしさです。
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