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『モダンファミリー』シーズン6第23話は、高校の最終学年にいるアレックスの「シニア・ディッチデー」から始まる回です。学校へ行こうとするアレックスを、家族がそろって引き止めます。
日本ではあまりなじみのない行事ですが、アメリカの学園ドラマではときどき耳にする言葉です。どんな日なのか、家族がどんな言葉でアレックスを誘うのかを、場面に沿って見ていきます。
「senior ditch day」とはどんな日か
物語は、学校へ急ぐアレックスとクレアのやりとりから始まります。
Alex: Mom, come on! I need to get to school!
(ママ、早くして! 学校に行かなきゃ!)Claire: Isn’t today senior ditch day?
(今日ってシニア・ディッチデーじゃないの?)Haley: Today’s ditch day? No way you’re ditching ditch day.
(今日がディッチデー? ディッチデーをサボるなんてありえない。)Haley: It’s like the best week of senior year.
(最終学年でいちばん最高の週なんだから。)Haley: Day.
(日ね。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
senior は高校の最終学年の生徒、senior year はその最終学年を指します。ditch はくだけた言い方で「サボる・すっぽかす」という意味の動詞です。senior ditch day は、最終学年の生徒が示し合わせて学校を休み、遊びに出かける日として知られていると言われます。
ただし、決まった全国的な行事があるわけではなく、日取りや扱いは学校や地域によって異なります。学校が認めていない非公式の慣習である場合もあれば、学校側が行事として別の形で用意する例もあるとされます。劇中でも、学校を休むこと自体より、最終学年ならではの特別な一日として話題にされている点が分かります。
ヘイリーの No way you’re ditching ditch day. は、ditch を「サボる」と「ディッチデー」の両方で重ねた言い方です。サボる日をサボるという言葉遊びのような響きがあり、行事を逃すなんてありえないという勢いが伝わってきます。
一方、アレックスを後押しするクレアは、自分の学生時代を引き合いに出します。
Claire: Skipping one day of school isn’t gonna do any harm.
(学校を1日休んだって、どうってことないわよ。)Claire: I ditched plenty, and look at me today.
(私なんてしょっちゅうサボってたけど、今の私を見てよ。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
skip school は「学校を休む」をそのまま表す言い方で、ditch よりくだけた響きが少なめです。isn’t gonna do any harm は「何の害もない」で、相手の心配を軽くする言い回しとして使われます。
「girls’ day」——家族が用意したディッチデー
ヘイリーも、アレックスを学校から引き離そうと誘いをかけます。
Haley: Come on.
(ねえ。)Haley: Don’t go to school.
(学校なんて行かないで。)Haley: Girls’ day.
(女子の日にしよう。)Haley: We’ll swing by the mall.
(ショッピングモールに寄ってさ。)Haley: You could use a new everything.
(全身なにもかも新しくしたほうがいいって。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
girls’ day は「女の子同士で過ごす日」で、買い物や外出をまとめて楽しむ日のイメージです。swing by は「ちょっと立ち寄る」という意味の口語表現で、予定に軽く組み込む響きがあります。最後の You could use a new everything. の could use ~ は「〜があるとよい」という言い方で、ヘイリーらしい遠慮のない誘い文句になっています。
フィルも、アレックスのためのディッチデーを用意していました。
Phil: You deserve this ditch day more than anyone.
(このディッチデーは、誰よりもおまえにふさわしい。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
You deserve ~ more than anyone. は「誰よりも〜を受けるに値する」と、相手の頑張りをたたえる一言です。最終学年を乗り切った生徒へのごほうびという、ディッチデーの位置づけがこの一言に表れています。
一行が立ち寄ったのは、フィルが建設に関わったという映画館です。娘たちが初めて映画を観た場所だとフィルが話すと、ルークが口をはさみます。
Luke: And where was I during all of this family fun?
(で、その家族の楽しい時間に、僕はどこにいたの?)Phil: Buddy, the three of us were having a girls’ day.
(相棒、あの日は俺たち3人で「女子の日」だったんだ。)Phil: You get it.
(分かるだろ。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
ヘイリーが誘った girls’ day という言葉が、フィルと娘たちの昔の思い出にも重なっているのが面白いところです。
最終学年のきょうだいが交わす言葉
ディッチデーの一日は、離れて暮らす日が近づいた姉妹の会話にもつながっていきます。ヘイリーが「これから電話してくれるの?」と尋ねると、話は姉妹の関係に及びます。
Alex: What are you talking about? You’re my sister.
(何言ってるの? 姉妹でしょ。)Haley: Oh, right.
(ああ、そうね。)Haley: Yeah, sisters.
(うん、姉妹。)Haley: Like, we’re obligated to see each other.
(つまり、会わなきゃいけない義務があるってわけ。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
be obligated to ~ は「〜する義務がある」という硬めの表現で、ヘイリーはそれをきょうだいの関係に当てはめています。家族だから会うことになる、という冗談めいた言い回しで、これから先も電話してくれるのかと尋ねたヘイリーに、アレックスが「姉妹でしょ」と返す流れが印象的です。
その後、アレックスはヘイリーにこう話します。
Alex: I’m sorry if I’ve been acting like I didn’t wanna hang out with you lately.
(最近、お姉ちゃんと一緒にいたくないみたいな態度を取ってたなら、ごめん。)Alex: Or ever.
(っていうか、ずっと。)Haley: Don’t worry about it.
(気にしないで。)Alex: I’m not worried.
(気にしてないよ。)Alex: We’ll probably be even closer once we’re not actually caged in together.
(一つ屋根の下に閉じ込められてなければ、きっともっと仲良くなれるよ。)Alex: I’ll be calling you all the time.
(しょっちゅう電話するから。)Modern Family Season6 Episode23 (Crying Out Loud)
I’m sorry if I’ve been acting like ~ は「〜のような態度を取っていたならごめん」と、自分の振る舞いを振り返って謝る言い方です。once ~ は「いったん〜したら」で、離れて暮らすようになった後のことを前向きに語っています。アメリカでは大学進学を機に家を離れる学生が多いと言われ、最終学年はきょうだいが同じ家で過ごす最後の時期になることもあります。ディッチデーという特別な一日が、そうした時期の会話のきっかけになっていることが読み取れます。
まとめ|シニア・ディッチデーと最終学年の英語
senior ditch day は、最終学年の生徒が学校を休んで過ごす日として語られる習慣で、扱いは学校や地域によって異なります。ditch、skip school、girls’ day、swing by など、この日をめぐる言葉からも最終学年の空気が伝わってきます。
アメリカの学校生活の一場面として、これからも『モダンファミリー』を観ながら英語を見つけていきましょう。
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