「You’re jealous」と言われたら、何と返す?|『モダンファミリー』S08E20で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「You're jealous」と言われたら、何と返す?|『モダンファミリー』S08E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン8第20話では、キャメロンの妹パムが、生まれたばかりの赤ちゃんの世話でミッチェルを頼りにします。その様子を見るキャメロンの言葉には、どこかとげが混じります。

「やきもちを焼いているんでしょう」と言われて、素直に認める人は多くありません。この回には、嫉妬を否定する返しから、それをなだめる一言まで、短くて使える英語がそろっています。

目次

「You look busy」と「I think it’s great that ~」

場面は、ミッチェルが作業中のキャメロンに声をかけるところから始まります。

Mitchell: Hey. You look busy.
(やあ。忙しそうだね。)

Cameron: Oh, yeah, well, I’m just putting the finishing touches on the costumes for this year’s school musical.
(ああ、まあね。今年の学校のミュージカルの衣装を仕上げてるところなんだ。)

Modern Family Season8 Episode20 (All Things Being Equal)

You look busy. は「忙しそうだね」と相手の様子を言葉にする、ごく軽い声かけです。put the finishing touches on ~ は「〜の最後の仕上げをする」という意味で、作業がもうすぐ終わるときに使えます。この「忙しい」という話題が、あとで意外な形で戻ってきます。

その後、パムがミッチェルに赤ちゃんの世話の手伝いを頼みます。そのあと、ミッチェルが呼びかけると、キャメロンはこう返します。

Mitchell: Cam.
(キャム。)

Cameron: What? I think it’s great that she’s asking you to help out with baby Cal instead of his own flesh and blood.
(何? いいことだと思うよ、血のつながった身内を差し置いて、君に赤ちゃんの世話を手伝ってって頼むなんて。)

Modern Family Season8 Episode20 (All Things Being Equal)

I think it’s great that ~ は、字面だけなら「〜なのはいいことだと思う」というほめ言葉です。けれども instead of his own flesh and blood(実の身内を差し置いて)が続くことで、不満をにじませた当てこすりとして響きます。flesh and blood は「血を分けた身内」を指す言い回しで、ここでは赤ちゃんのおじにあたるキャメロン自身のことです。言葉と本音がずれる皮肉の典型と言えます。

日本語の「よかったじゃない」が言い方次第で嫌みになるのと同じく、英語でも文脈が意味を裏返すことがあります。

「I’m hardly jealous」と否定する

キャメロンの言葉を受けて、ミッチェルはずばりと指摘します。

Mitchell: I cannot believe you’re jealous.
(信じられない、やきもち焼いてるんだ。)

Cameron: I’m hardly jealous. I’m much too busy.
(やきもちなんて全然焼いてないよ。忙しすぎてそれどころじゃないんだ。)

Modern Family Season8 Episode20 (All Things Being Equal)

I cannot believe ~ は「〜だなんて信じられない」と、驚きやあきれを込めて相手の状態を指摘する形です。これに対するキャメロンの I’m hardly jealous. の hardly は「ほとんど〜ない」という意味の副詞で、実際には「まったく〜していない」という強い否定として使われることが多い語です。not より改まった響きがあり、言い返しに少し芝居がかった余裕を添えます。

続く I’m much too busy. の much too + 形容詞 は「あまりにも〜すぎる」で、too を much が強めています。冒頭でミッチェルが口にした You look busy. を、嫉妬を否定する理由として使い返しているのが面白いところです。

嫉妬を指摘されたときの返しには、ほかにも I’m not jealous at all.(全然やきもちなんか焼いてない)や、Why would I be jealous?(どうして僕がやきもちを焼くのさ)といった形があります。強く否定するほど図星に聞こえやすい点は、英語でも同じと言われます。

「turn ~ against me」と「turn this into something negative」

後の場面で、キャメロンは赤ちゃんにこう語りかけます。

Cameron: It’s your uncle Cam your real uncle, not that guy Mitchell, who’s just somebody I met at a party.
(キャムおじさんだよ。本物のおじさんだ。あのミッチェルってやつじゃないよ、あいつはパーティーで知り合っただけの人だから。)

Modern Family Season8 Episode20 (All Things Being Equal)

real uncle, not that guy ~ は「本物は僕で、あいつじゃない」と、張り合う気持ちを冗談めかして表す言い方です。そのあと、同じ場面で、キャメロンはミッチェルにはっきり不満をぶつけます。最初、ミッチェルはキャメロンの不満を二人で見ているドラマのことだと受け取りますが、キャメロンが言いたかったのは別のことでした。

Cameron: I’m talking about you and your weird, new, little family. You have turned that baby against me. What did you say to him?
(僕が言ってるのは、君とその妙な新しい小さな家族のことだよ。あの子を僕の敵に回したんだ。あの子に何を言ったの?)

Mitchell: Cam, only you could turn this into something negative. There’s nothing wrong with your sister and I becoming closer.
(キャム、こんなことを悪い話にできるのは君くらいだよ。君の妹と僕が仲良くなって、何が悪いんだ。)

Modern Family Season8 Episode20 (All Things Being Equal)

turn ~ against … は「〜を…の敵に回す、…に反感を持たせる」という意味です。ミッチェルは同じ turn を使い、turn this into something negative(これを悪い話に変える)と返しています。only you could ~ は「〜できるのは君くらいだ」と、相手の受け取り方を軽くたしなめる言い方です。

There’s nothing wrong with ~ は「〜に何の問題もない」と、相手の心配そのものを打ち消すときに使えます。不満をぶつける側が動詞 turn で責め、受ける側が同じ turn で切り返す、言葉の応酬になっている点がこの場面の聞きどころです。

まとめ|嫉妬をめぐる返し方

指摘への返し I’m hardly jealous.、皮肉を込めた I think it’s great that ~、turn ~ against me と turn this into something negative の応酬。嫉妬を否定する側となだめる側の英語が一つの筋にそろいます。

言葉の裏の気持ちを読み取りながら、これからも二人の会話を楽しんでいきましょう。

駐車場をめぐるジェイとフィルの英語は同じ回のほかのコラムで、表現ごとの使い方はフレーズ記事でも紹介しています。

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