「take a deep breath」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E02で学ぶ英会話

「take a deep breath」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

大事な発表の前や、思いがけない話を切り出されたときに、まずは気持ちを静めてから動きたいと感じたことはありませんか。

そんなときにぴったりの「take a deep breath」を、『モダンファミリー』シーズン6第2話の後半、ミッチェルの一言を結婚の悩みと受け取ったクレアが、落ち着くよう勧めるシーンから、一緒に見ていきましょう。

目次

「take a deep breath」の意味とニュアンス

take a deep breath
意味:深呼吸する、落ち着く

take a deep breath は、文字どおり息を深く吸う動作を表す表現であり、そこから広がって「まず落ち着く」「気持ちを整える」という意味でも使います。deep breath は「深い息」、take は「(息を)とる」という組み合わせなので、直訳すると「深い息をとる」です。

動作としての深呼吸を指す場合も、気持ちを静める意味の場合も、形は同じです。緊張している人、慌てている人、腹を立てている人に向けて「落ち着いて」と促すときに使えるほか、自分が気持ちを整えてから話し始める場面にも使えます。I took a deep breath and knocked on the door. のように、過去形にして「深呼吸をしてから動いた」という流れを語ることもできます。

命令形で使うときは、Just を頭に付けて Just take a deep breath. と言うと、「とにかく」「まずは」という軽い促しになります。今回のシーンのように、take a deep breath and + 動詞 と続けると、「落ち着いてから、次のことをする」という順番が表れます。

【ここがポイント!】

  • 「take a deep breath」の核は、深く息をとる動作から「まず落ち着く」へ広がる意味
  • 命令形に Just を付けると、「とにかくまずは」という軽い促しになる
  • take a deep breath and + 動詞 で、「落ち着いてから動く」順番を示せる

『モダンファミリー』S06E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ミッチェルが、姉のクレアに「大きな間違いをしたと思う」と話を切り出します。クレアは、その言葉を自分なりに受け取って助言を返しますが、ミッチェルが伝えたかったのは別の話でした。take a deep breath が助言のなかでどう使われているか、そしてその後の話のずれ方に注目です。

Mitchell: I think Cam and I made a huge mistake.
(僕とキャムは、大きな間違いをしたと思うんだ。)

Claire: Oh, I get it. Marriage is tough. Just take a deep breath and go flirt with somebody at the grocery store.
(ああ、わかるわ。結婚生活って大変よね。とにかく深呼吸して、スーパーで誰かとちょっといちゃついてきなさいよ。)

Mitchell: No, about Lily. We’re trying to take this new family picture, and she’s doing this weird smile thing
(いや、リリーのことだよ。新しい家族写真を撮ろうとしてるんだけど、あの子が変な笑い方をしてて。)

Claire: And you said something?
(それで、何か言ったの?)

Mitchell: Uh, well, let’s– let’s just say Cam did.
(えっと、その、キャムが言った、ということにしておこうか。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

シーン解説と心理考察

ミッチェルの「大きな間違いをした」という一言を聞いて、クレアはすぐに「結婚生活って大変よね」と受け止めます。結婚の悩みだと先に読み取ったうえで、「とにかく深呼吸して」と続けるのが、この場面の流れです。take a deep breath は、動く前にまず気持ちを整える、という順番を示す役目を果たしています。

そのあとに続く助言は、スーパーで誰かとちょっといちゃついてきなさい、というものです。深呼吸という落ち着いた助言と、軽口のような提案が同じ一文に並んでいて、クレアが結婚の悩みだと受け取って、すぐに次の行動まで勧めてしまう様子が伝わってきます。

ミッチェルは「いや、リリーのことだよ」と訂正し、新しい家族写真を撮ろうとしていること、リリーが変な笑い方をしていることを説明します。クレアが「何か言ったの?」と尋ねると、ミッチェルは「キャムが言った、ということにしておこうか」と答えます。クレアの助言は、結婚の悩みだという受け取り方を前提にしたものでした。ミッチェルが「いや」とすぐに訂正することからも、二人の話の向きが最初はずれていたことがわかります。家族写真の話に移ったあと、ミッチェルが言い方をぼかしていることが、言いよどむ短いやり取りから表れています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

大きく息を吸い込んで、胸がふくらむのを感じたあと、ゆっくり吐き出す動作を思い浮かべてみましょう。その間に、慌ただしかった気持ちがすっと静まっていきます。take a deep breath は、この「息をとって静める」動きそのものです。

クレアの場合、深呼吸を勧めた先には、「スーパーで誰かとちょっといちゃつく」という次の行動が置かれていました。まず落ち着き、それから動く。この順番が、take a deep breath and go … という形にそのまま表れています。

覚えるときは、「深い息をとる」と直訳したまま、実際に息を吸う動作を一緒にやってみると身につきます。息をとる動作と意味が体で結びつくと、「落ち着いて」と言いたい場面で、自然と口から出てくるようになります。

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例文で覚える「take a deep breath」

落ち着く場面で使える take a deep breath を、3つの場面で確認していきましょう。

Just take a deep breath. You’ll be fine.
(まずは深呼吸して。きっと大丈夫だよ。)
緊張している友人を励ます場面です。Just を付けると、軽く背中を押す、やわらかい促しになります。

A: I can’t believe I have to speak in front of everyone.
B: Take a deep breath and start with the first slide.
(A:みんなの前で話さなきゃいけないなんて信じられない。)
(B:深呼吸して、最初のスライドから始めればいいよ。)
発表前に同僚を励ます会話です。take a deep breath and の後ろに、次にやることを具体的に置いています。

I took a deep breath and knocked on the door.
(私は深呼吸して、ドアをノックしました。)
緊張の瞬間を振り返る場面です。過去形にすると、落ち着いてから動いた流れを語る言い方になります。

あわせて覚えたい関連表現

calm down
(落ち着く)
calm down は「落ち着け」と状態の変化を求める言い方で、強く聞こえることがあります。take a deep breath は動作を勧めるぶん、やわらかく促せます。

breathe
(息をして、落ち着いて)
breathe は短く鋭い促しで、緊迫した場面に向きます。take a deep breath は、動作を具体的に示した、やや丁寧な言い方です。

pull yourself together
(気を取り直す)
pull yourself together は、動揺した人に気持ちを立て直すよう求めます。take a deep breath は、そのための最初の一歩として使えます。

Note|落ち着くための3つの言い方、take a deep breath と calm down と breathe

「落ち着いて」と伝える英語表現は、いくつもあります。ここでは、take a deep breath、calm down、breathe の3つを、辞書的な語義の範囲で比べてみます。

take a deep breath は、「深い息をとる」という動作を勧める言い方です。相手に何をしてほしいのかが動作として具体的に示されるので、命令というより、手順の提案として聞こえます。calm down は、「静める」という動詞に down が付いた形で、「落ち着いた状態になれ」と状態そのものを求めます。動作を示さず状態を求めるぶん、言われた側には強く聞こえることがあります。

breathe は、「息をして」という意味の短い一語です。動作を示す点では take a deep breath と同じですが、短く言い切るぶん、切迫した場面に向いた鋭い促しになります。深いか浅いかを指定しないので、とにかく息を続けてほしいという響きも出ます。

クレアの Just take a deep breath は、動作を勧める形に Just を添えて、押しつけがましくなく促していました。同じ「落ち着いて」でも、動作を勧めるか、状態を求めるか、一語で切迫させるかで、相手への聞こえ方が変わります。場面と相手に合わせて、3つを選び分けてみましょう。

まとめ|深呼吸のあとに、次の一歩を

take a deep breath は、息を深く吸う動作から、「まず落ち着く」「気持ちを整える」へと意味が広がった表現です。Just を添えれば軽い促しに、and の後ろに動詞を置けば、落ち着いてから動く順番を示せます。

緊張している人にも、慌てている人にも、自分が話し始める前にも使えるので、場面を選ばずに出番があります。calm down や breathe との違いを押さえておくと、相手への聞こえ方に合わせて言い分けられます。

クレアが深呼吸を勧めた先で、話が思わぬ方向へずれていく展開は、この表現が「落ち着いてから次へ」という順番を示すことを、よく表していました。緊張する場面の前に、声に出して使ってみてください。

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