「rough around the edges」の意味と使い方|『モダンファミリー』S06E02で学ぶ英会話

「rough around the edges」の意味と使い方を解説

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人に何かを贈るとき、「出来ばえはいまひとつだけど、気持ちは込めたから」と、先に一言添えたくなったことはありませんか。

そんなときに使える「rough around the edges」を、『モダンファミリー』シーズン6第2話の中盤、ジェイがグロリアへの贈り物について、出来ばえを自分から先に断る場面から、一緒に見ていきましょう。

目次

「rough around the edges」の意味とニュアンス

rough around the edges
意味:少し粗削りな、仕上げが粗い

rough around the edges は、全体としては悪くないものの、細かい部分の仕上げがまだ粗い、というときの表現です。rough は「ざらざらした」「粗い」、edges は「縁」「端」という意味で、直訳すると「縁のあたりが粗い」になります。中身はしっかりしているのに、端の処理だけが荒っぽい、という状態を思い浮かべると意味がつかめます。

対象は、ものにも人にも使えます。ものに使えば「仕上げが荒い」「まだ粗削りだ」という意味になり、手作りの品や試作品、書きかけの資料などを評価するときに合います。人に使うと、言葉遣いや振る舞いに荒っぽさや不器用さが残っている、洗練されていないところがある、という意味になります。

この表現は、「欠点を先に認めて、そのうえで良いところを続ける」使い方と相性がよいのが特徴です。It’s a little rough around the edges, but … のように、but の前に置いて評価を先に下げておき、後ろで良い点や気持ちを述べる形がよく作られます。a little や a bit を付けると、粗さの程度をやわらげる言い方になります。

【ここがポイント!】

  • 「rough around the edges」の核は、中身はよいのに縁のあたりが粗いというイメージ
  • ものにも人にも使え、人に向けると「洗練されていない」という意味になる
  • It’s a little … but の形で、欠点を先に認めて良い点を続けるのがコツ

『モダンファミリー』S06E02のシーンで見てみよう

意味を押さえたところで、実際のドラマシーンを見ていきましょう。

ジェイからグロリアへの贈り物をめぐる場面です。「何をくれたの?」と急かすグロリアに、マニーが「うさぎだよ」と答えます。そのあとに続くジェイの、出来ばえを先に断る言い方と、グロリアの受け取り方の食い違いに注目です。

Gloria: What did you get me? What did you get me?
(何をくれたの? 何をくれたの?)

Manny: It’s a bunny, mom.
(うさぎだよ、ママ。)

Jay: It’s a little rough around the edges, but I’m just hoping you’ll love what I put into it.
(ちょっと粗削りだけどな、俺がそこに込めたものを気に入ってくれるといいんだが。)

Gloria: Oh, you put something inside?! I don’t get it. There’s nothing inside.
(あら、中に何か入れたの!? わからないわ。中には何も入ってないじゃない。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

シーン解説と心理考察

グロリアが「何をくれたの?」と二度たたみかける様子から、贈り物への期待の大きさがうかがえます。そこへマニーが、母親に「うさぎだよ」と一言で答えます。この短い答えが、贈り物の中身を場に示す役目を果たしています。

ジェイは、出来ばえの粗さを先に認める前置きをしてから、自分が込めたものを気に入ってほしいと続けます。rough around the edges は、ここでは自分の贈り物の仕上げを控えめに評価する言葉です。評価を先に下げておくことで、細かい仕上げよりも込めた思いのほうを見てほしい、という願いが表れています。

ところが、グロリアは「中に何か入れたの?」と、込めたものを文字どおり中に入れたものとして受け取ったかのように反応します。ジェイが伝えたかったのは作り手としての気持ちのはずですが、グロリアは「中には何も入ってない」と言います。前置きで気持ちを伝えようとしたジェイと、中身に目が向いたグロリアとのすれ違いが、短いやり取りのなかでコミカルに描かれています。

『モダンファミリー』流・覚え方のコツ

一枚の木の板を思い浮かべてみましょう。真ん中はしっかりと平らなのに、縁のあたりだけが、ざらざらとした手ざわりで残っている板です。「中身は悪くないのに、端の仕上げが粗い」という意味が、そのまま形になっています。

ジェイの場合、その板にあたるのが、うさぎの贈り物でした。細かい仕上げにこだわるより、込めた思いを見てほしいという願いを、縁のざらざらした様子になぞらえて先に伝えています。粗さを隠さずに見せてしまうことで、かえって相手が受け取りやすくなる面もあります。

覚えるときは、「縁(edges)」を「端っこの仕上げ」と読み替えます。板の縁を指でなぞって、少しざらついているのを確かめる動きを思い浮かべながら、「rough(ざらざら)」「around the edges(縁のあたり)」と口に出してみましょう。動作と結びつけておくと、ものにも人にも使える表現として、頭に残りやすくなります。

このエピソードの他のフレーズ

例文で覚える「rough around the edges」

仕事にも日常にも使える rough around the edges を、3つの場面で確認していきましょう。

The first draft is a little rough around the edges, but the idea is good.
(初稿は少し粗削りですが、アイデアはいいです。)
企画書や資料の初稿を評価する場面です。but の後ろに良い点を置くと、粗さを認めながらも前向きな評価が伝わります。

A: How was the demo?
B: It was rough around the edges, but people liked it.
(A:デモはどうだった?)
(B:粗削りだったけど、みんな気に入ってくれたよ。)
発表の感想を話す会話です。粗さを先に認めておくと、そのあとの良い反応を素直に伝えやすくなります。

He’s a bit rough around the edges, but he’s honest and hardworking.
(彼は少し粗野なところがあるけど、正直で働き者だよ。)
人柄を紹介する場面です。人に使うと、洗練されていない、荒っぽいところがあるという意味になります。

あわせて覚えたい関連表現

rough draft
(粗い下書き、初稿)
rough draft は、未完成の下書きを指す名詞です。rough around the edges は、完成したものの細部の粗さを述べる言い方です。

unpolished
(磨かれていない、洗練されていない)
unpolished は、形容詞1語で洗練不足を表します。rough around the edges は「縁のあたりだけ粗い」と、部分的な粗さを示す点が違います。

a diamond in the rough
(磨けば光る原石)
a diamond in the rough は、粗いが素質のある人やものへの前向きな評価です。rough around the edges は、粗さそのものに焦点を当てます。

Note|粗さの言い表し方、rough around the edges と unpolished と a diamond in the rough

「粗い」ことに触れる英語表現は、いくつもあります。ここでは、rough around the edges、unpolished、a diamond in the rough の3つを、辞書的な語義の範囲で比べてみます。

rough around the edges は、縁のあたりという「部分」の粗さを指す表現です。中身は悪くないが、細部の仕上げが荒い、という限定的な粗さを述べます。unpolished は「磨かれていない」という形容詞で、洗練が足りない状態全般を表します。部分に限らず、全体として磨きが足りないときにも使えます。

a diamond in the rough は、rough が「加工前の」という意味で働く表現です。文字どおりには、磨かれる前の、粗いままのダイヤモンドを指します。そこから、いまは粗いけれど磨けば光る素質を持つ人やものへの、前向きな評価として使われます。粗さを述べる表現というより、素質を評価する表現です。

ジェイの rough around the edges は、細部の仕上げが荒いという部分的な粗さを、自分から先に認める使い方でした。素質をほめる言い方でも、洗練不足全般を指す言い方でもなく、「縁のあたりだけが粗い」という限定的な言い方だったことがわかります。

まとめ|縁のざらつきを、先に断っておく一言

rough around the edges は、全体は悪くないが、細部の仕上げがまだ粗い、というときの表現です。ものにも人にも使え、人に向けると洗練されていないという意味になります。

but の前に置いて、欠点を先に認めてから良い点を続ける形は、贈り物でも仕事の資料でも使えます。unpolished や a diamond in the rough との違いを押さえておくと、粗さをどこまで、どんな評価で言いたいのかに合わせて言い分けられます。

出来ばえを先に断りながら、込めた気持ちを見てほしいと伝えたジェイの一言は、この表現の使いどころをよく示していました。自分の仕上げを先に断りたい場面で、使ってみてください。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)


このエピソードの他のフレーズ

おすすめ記事
日常英会話を学びたい方におすすめの海外ドラマはこちら
「rough around the edges」のような、日常で使いやすい英語表現をもっと学びたい方におすすめです。
日常英会話が学べる海外ドラマを見る

rough around the edges

  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次