「back me up」と「support」はどう違う?|『モダンファミリー』S06E02で学ぶ英会話

『Modern Family』コラム: 「back me up」と「support」はどう違う?|『モダンファミリー』S06E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『モダンファミリー』シーズン6第2話は、大学見学に出かけたダンフィー家の回です。キャンパスでも、見学の合間に参加した実験の部屋でも、家族は「誰が誰の味方につくか」をめぐって言葉を交わします。

「味方する」は英語でいくつも言い方がありますが、頼む側の back me up と、申し出る側の support では、使う場面も向きもまったく異なります。2つの立場の言葉を、場面の順に比べていきます。

目次

頼む側の「back me up」は、その場の加勢を求める

キャンパスに着いたクレアは、この大学がアレックスに合っていると家族に同意を求めます。

Claire: Back me up here, guys.
(ちょっと、みんなも加勢してよ。)

Claire: This place screams “Alex,” right?
(ここって、いかにも”アレックス”って感じでしょ?)

Haley: It looks like every other college in America.
(アメリカのほかの大学と変わんなくない?)

Haley: What am I missing?
(あたし、何か見落としてる?)

Alex: Good grades, S.A.T. scores, basic verbal skills.
(いい成績、SATの点数、基本的な言語能力。)

Alex: That’s how you do it.
(そういうこと。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

back me up は「私の言い分を後ろから支えて」という意味で、言い合いや説得の場で、そばにいる人に加勢を求める言い方です。here を添えると「今この場で」という切迫感が加わります。続く screams ~ は「いかにも〜らしい」と強く印象づける口語で、クレアの押しの強さがよく出ています。

ところが、加勢を頼まれたヘイリーは逆の意見を返し、アレックスはそのヘイリーの問いに答える形で話を進めます。頼んだ側の思いどおりにならないのが、この場面の見どころです。

日常の会話でも、Back me up here. は会議や家族の話し合いで「ねえ、そうだよね?」と同意を取りつけたいときに使えます。ただし、相手に立場をはっきりさせるよう迫る言い方でもあるため、言われた側が困る場面もあります。

同じ形は、実験の部屋でも出てきます。

Phil: Luke, it says, “do not push.
(ルーク、”押すな”って書いてあるだろ。)

Luke: Which just makes me want to push it more.
(だから余計に押したくなるんだよ。)

Luke: Haley, back me up.
(ヘイリー、味方してよ。)

Haley: Push it, don’t push it.
(押すなり押さないなり、好きにすれば。)

Haley: I don’t care.
(どうでもいい。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

ルークの back me up も、フィルとの言い合いの最中に、もう一人を自分の側へ引き込もうとする一言です。ここでもヘイリーは I don’t care. と乗ってきません。back me up は相手に今すぐの行動を求める命令形なので、断られたときの空振り感もはっきり出ると言えます。

申し出る側の「support」は、相手の選択を支える

一方、同じ大学見学の場面で、クレアとフィルはアレックスの進路についてこう話します。

Claire: Caltech is the perfect school.
(カルテックは完璧な大学よ。)

Phil: For Claire.
(クレアにとってはね。)

Claire: And Alex! Come on, we are talking about one of the best schools in the country.
(アレックスにとってもよ! ほら、国内でも最高の大学の一つなのよ。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

クレアの「完璧な大学」という言葉に、フィルは For ~(〜にとっては)と短く付け足し、それはクレアにとっての話だろうと返します。前置詞一つで相手の主張の範囲を狭めてみせる、短くて効果的な切り返しです。このあと、フィルは親としての姿勢をこう口にします。

Phil: Of course, we’ll support her wherever she goes.
(もちろん、あの子がどこへ行こうと応援するよ。)

Claire: Obviously.
(当然よ。)

Claire: Nothing is more important to me than her academic whatever, but with Alex, the important thing is keeping her close for the next four years.
(あの子の学業なんとかより大事なものはないわ。でもアレックスの場合、大事なのはこの先4年間、手元に置いておくことなの。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

support は「支える・応援する」で、back me up と違い、自分から相手に差し出す言葉です。wherever she goes(どこへ行こうと)が付くことで、結果を相手に任せたうえで支えるという長い時間の約束になります。

back me up が「今、自分の言い分に乗ってほしい」という頼みなのに対し、support は相手の決断や挑戦を後ろから支える申し出です。誰かの進路や転職、新しい挑戦を応援するときは、I’ll support you whatever you decide.(どう決めても応援するよ。)のように、相手の選択を主語の中心に置く形が自然です。

クレアは Obviously. と同意しますが、すぐに but で別の考えを足します。同意の言葉と本音が一続きで並ぶため、その同意がどこまで本心かは、聞き手に判断が委ねられる形です。

「We’re supporting ~」と「stick together」

実験の部屋では、ボタンを押すかどうかでもめていた3人の空気が途中で変わります。気持ちが沈んだヘイリーをフィルが励まし、ヘイリーが That was really sweet, dad. と応えたあと、話がボタンに戻りかけたところで、フィルはこう言います。

Phil: We’re supporting Haley.
(今はヘイリーの味方をしてるんだ。)

Luke: For the rest of your life.
(一生ね。)

Phil: That is not helpful.
(それは余計だ。)

Phil: We need to stick together.
(俺たちは団結しなきゃ。)

Modern Family Season6 Episode2 (Do Not Push)

We’re supporting ~ と進行形にすると、「今この時点では〜の側に立っている」と、自分たちの立場を宣言する響きになります。頼まれる前に、自分から味方につくことを表明する言い方です。ボタンを押すかどうかという目の前の話より、家族の一人を支えることを優先すると示した一言と読み取れます。

ルークの茶々に返す That is not helpful. は「それは助けにならない」で、口を挟んだ相手をやんわり止める一言として使えます。stick together は「くっついて離れない」が元の意味で、家族や仲間が団結するときによく使われます。

表現 立場 働き
Back me up (here). 頼む側 その場の言い分に加勢を求める
We’ll support her wherever she goes. 申し出る側 相手の選択を長く支える
We’re supporting ~. 申し出る側 今の立場を表明する
We need to stick together. 呼びかける側 仲間に団結を促す

まとめ|頼む「back me up」と差し出す「support」

back me up はその場の加勢を頼む言葉、support は相手の選択を支えると申し出る言葉です。We’re supporting ~ や stick together まで並べると、味方の言葉にも向きの違いがあることが分かります。

『モダンファミリー』の家族の言い合いを観ながら、誰が誰に向けた言葉かにも注目すると、表現の違いがより鮮明に見えてきます。

大学見学やジェイの贈り物をめぐる英語は、同じ回のほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

このエピソードを見るには

(タップすると各配信サービスの視聴ページへ移動します)

※配信状況は変更される場合があります(2026年5月時点)



  • URLをコピーしました!

コメント

コメントする

目次