「I got a promise on a maybe.」に見る、頼みへの留保つきの返事と迷いのない引き受け|『ホワイトカラー』S04E02で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「I got a promise on a maybe.」に見る、頼みへの留保つきの返事と迷いのない引き受け|『ホワイトカラー』S04E02で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『ホワイトカラー』シーズン4第2話では、ニールをニューヨークに連れ帰る道を探るピーターが、上司のヒューズに電話で大きな頼みごとをします。今回は、その頼みに返ってきた留保つきの答えと、別の場面で交わされる迷いのない引き受けを並べて取り上げます。

「約束はできない」と「任せてくれ」の間にある言い方の幅を、頼まれた側の返事に注目しながら会話の順に見ていきます。

目次

「no promises」で留保をつけて頼みを受ける

ダブスの正体がマクリーシュだと確信したピーターは、スピーカーホンでつないだヒューズとの電話で話を切り出します。ニールがマクリーシュを捕まえて引き渡せば、ニールをニューヨークに戻して元の取引を復活させてもらえるか、と would justice agree to ~? の形で打診します。would を使うことで、「〜に同意してもらえるだろうか」と相手の判断に委ねる丁寧な頼み方になります。ヒューズはまず、とんだ a tall order(難題)だと受け止めたうえで、こう答えます。

Hughes: First, prove it’s MacLeish. If it’s him, I’ll run it by justice, but no promises.
(まずはマクリーシュだと証明しろ。本人なら司法省に話を通してみるが、約束はできない。)

White Collar Season4 Episode2 (Most Wanted)

この返事は、三つの部品を順に重ねた形です。First, ~ で先にやるべき条件を示し、If it’s him, I’ll ~ で条件が満たされた場合の行動を約束します。run A by B は「AをBに見せて意見を聞く」「Bに話を通す」という句動詞で、自分では決められないことを上に打診するときの定番です。仕事の場面でも Let me run it by my manager.(上司に確認させてください)のように、即答を避けるときによく使われます。

最後の but no promises は、I make no promises を短くした言い方で、「約束まではできない」と期待を先回りして下げる一言です。前向きな行動を示しつつ、結果の保証だけは外しておくのが、この留保の働きと言えます。ヒューズは次からはスピーカーにするなと言い添え、通話は終わります。

「a promise on a maybe」と、留保のない「I will.」

電話を切ったあと、ピーターはヒューズの返事を独特の言葉でまとめ、ニールがそれに応じます。

Peter: Yeah. Well… I got a promise on a maybe.
(ああ。まあ……「たぶん」に対する約束をもらったってところだ。)
Neal: But you’re giving me a chance.
(でも、僕にチャンスをくれてる。)

White Collar Season4 Episode2 (Most Wanted)

a promise on a maybe は定型句ではなく、「maybe(たぶん)の上に乗った約束」という組み合わせで、中身の不確かな約束を皮肉まじりに言い表しています。前置詞 on には「〜を土台にして」という感覚があり、約束という確かなものが maybe という不確かな土台の上に乗っている構図が、この一言に込められています。ニールの But you’re giving me a chance. は現在進行形で、今まさにチャンスをもらっている最中だと受け止める返しです。

これと対照的なのが、話の終盤でニューヨーク行きの便を断ったモジーと、ピーターが交わすやり取りです。

Mozzie: Make sure the feds keep the bargain they struck with Neal. He trusts you.
(連邦の連中がニールと結んだ取引を守るよう、しっかり見届けてくれ。彼は君を信頼している。)
Peter: I will.
(そうする。)
Mozzie: I know.
(分かっている。)

White Collar Season4 Episode2 (Most Wanted)

Make sure ~ は「必ず〜するようにしてくれ」と念を押す頼み方で、strike a bargain は「取引を結ぶ」で、この bargain は「お買い得品」ではなく「取り決め・取引」の意味です。ピーターの I will. は I will make sure を短くした形で、条件も留保も付けずに引き受ける返事です。モジーの I know. は、言われなくても分かっているという短い返しです。

まとめ|約束の強さを言い分ける英語

First と if で条件を示し、run it by で打診し、no promises で保証を外す返事と、a promise on a maybe の皮肉、そして I will. の短い引き受けを見てきました。同じ頼みへの返事でも、言葉選びで約束の強さが変わることが分かります。

次回も『ホワイトカラー』の会話から、英語の言い回しを見ていきましょう。

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