「The first time we met, you were chasing me.」に見る、「最初の〜」を重ねて大事な一言へ運ぶ語り方|『ホワイトカラー』S04E16で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「The first time we met, you were chasing me.」に見る、「最初の〜」を重ねて大事な一言へ運ぶ語り方|『ホワイトカラー』S04E16で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン4 第16話から、ニールがサラに向けて語るスピーチを取り上げます。「初めて会ったとき」「初めて話したとき」と同じ形の文を重ね、最後に大事な一言へつなげる組み立ては、英語のスピーチの型としてそのまま参考になります。

語りの構成に加えて、本題を切り出す前置きや、あとから気持ちを伝える言い方もあわせて見ていきます。

目次

「The first time we ~」を重ねて、思い出をたどる

ニールの「この人たちにショーを見せる準備はいい?」という一言から、人前での求婚が始まります。見物人の視線が集まり始めると、サラがニールを促します。

Sara: Okay, people are starting to watch us. I think you’re supposed to say something.
(ほら、みんなこっちを見始めた。ここで何か言うことになってるんじゃない?)
Neal: The first time we met, you were chasing me. The first time we spoke, you called me a sociopath.
(初めて会ったとき、君は僕を追いかけていた。初めて話したとき、君は僕をソシオパスと呼んだ。)
Sara: That was at your trial, and I’m not entirely sure I was wrong.
(あなたの裁判でね。間違っていたとは言い切れないけど。)
Neal: The first time we had dinner, you asked me what I wanted from you. And the first time we kissed, I realized that I don’t want anything… except you.
(初めて食事をしたとき、君は僕に何を求めているのかと聞いた。そして初めてキスしたとき、気づいたんだ。君以外、何もいらないって。)

White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)

サラの be supposed to は「(流れからして)〜することになっている」で、ここでは発言を促しています。

ニールは The first time we ~ を文の頭に4回置いています。the first time の後ろに主語と動詞を続けると、「初めて〜したとき」という時を表す節のように働きます。met、spoke、had dinner、kissed と動詞を替えるだけで、出会いから順に時間をたどれます。

最初の you were chasing me だけが過去進行形で、出会った時点でサラが追いかけている最中だったことを表します。サラの not entirely sure は「完全には確信が持てない」という部分否定で、語りに軽い茶々を差し込んでいます。

「And now」で本題へ、あとから気持ちを伝える「did」

ニールの語りの最後の I realized that I don’t want anything は、realized が過去形でも that 節は現在形のままです。現在形を残すことで、その気持ちが今も変わらないことが伝わります。こうして思い出を重ねたあと、ニールは話を現在に引き戻します。

Neal: And now I’m asking if you’ll go on one more adventure with me. Sara Ellis… will you marry me?
(そして今、聞きたい。もう一度だけ、僕と冒険に出てくれるかって。サラ・エリス……結婚してくれる?)
Sara: Yes, I will.
(ええ、喜んで。)

White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)

And now が、過去の列挙から現在への切り替えの合図です。I’m asking if ~ の間接疑問で「〜かどうかを尋ねている」と前置きしてから、フルネームで呼びかけて本題を口にしています。答えの Yes, I will. は、will you の問いに will で応じる形です。

そのあと場所を移して、サラはスピーチのことを口にします。

Sara: I did like your speech.
(あのスピーチ、本当に気に入ったよ。)
Neal: I had something else prepared, but…
(別のを用意してたんだけど……)

White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)

I did like の did は強調の助動詞で、「本当に」という気持ちを動詞に乗せます。have something prepared は「何かを用意してある」という形で、but が「でも」と話の向きを変える合図になっています。

フルネームで呼びかけてから気持ちを伝える形は、ピーターとエリザベスの会話にも出てきます。

Peter: Elizabeth Burke, have I told you lately that I’m the luckiest man on Earth?
(エリザベス・バーク、最近言ったかな、俺が世界一幸運な男だって。)
Elizabeth: I know. I should get a crown.
(知ってる。王冠をもらわなくちゃね。)

White Collar Season4 Episode16 (In the Wind)

have I told you lately that ~? は、改まって気持ちを伝えるときの前置きとしてよく使われます。

まとめ|思い出の重ね方と、本題の切り出し方

The first time we ~ の反復、過去進行形と現在形の使い分け、And now と I’m asking if ~ による前置き、強調の did を見てきました。文の型をそろえるだけで、語りに自然な流れが生まれます。

『ホワイトカラー』の印象的な場面は、言葉の組み立てにも目を向けると楽しみが広がります。

この回のほかのコラムやフレーズ記事も、あわせて読むと場面の英語がつながって見えてきます。

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