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シットコム『ヤングシェルドン』シーズン1第9話で、シェルドンは兄ジョージーの数学のテストをめぐって、思いがけない事実を知らされます。ごほうびを手にしても晴れない気持ちを、シェルドンが打ち明ける相手は、祖母のミーモーです。
信じがたい知らせへの反応、秘密を打ち明ける前置き、後ろめたさを言葉にする言い方を、会話が進む順に一つずつ見ていきます。
「What do you mean?」と、信じがたい知らせ
兄がテストに合格したと知ったシェルドンは、自分の教え方の成果だと受け止めます。ところが、高校の友人タムの言葉がそれを打ち消します。
Sheldon: So, I guess I have to rethink my abilities. Clearly, I’m a wonderful teacher.
(つまり、自分の能力を見直さなきゃいけないみたいだ。どう見ても、僕はすばらしい先生だよ。)Tam: Georgie didn’t pass because of you.
(ジョージーが受かったのは、君のおかげじゃないよ。)Sheldon: What do you mean?
(どういう意味?)Tam: He cheated.
(カンニングしたんだ。)Young Sheldon Season1 Episode9(Spock, Kirk, and Testicular Hernia)
rethink は「考え直す」という意味で、シェルドンは自分の能力についての見方を改める必要がある、と言っています。続く Clearly は「明らかに、どう見ても」と結論を強める副詞で、見直した結果が「すばらしい先生」という自己評価につながる組み立てです。
タムの because of you は「君のおかげで」という意味で、didn’t pass と組み合わせると「受かったのは君のおかげではない」と、理由の部分だけを打ち消す文になります。合格そのものではなく、その理由を否定しているところが、この一文の読みどころです。
シェルドンの What do you mean? は「どういう意味?」と、相手の真意を確かめる聞き返しです。続く知らせに対して、シェルドンは He wouldn’t do that.(兄はそんなことしない)と信じようとしません。would を使うと「あの人の性格なら、そうはしないはずだ」という見込みを表せます。
- A: We didn’t win because of me. We won because of you.
(勝ったのは僕のおかげじゃない。君のおかげだよ。) - B: What do you mean?
(どういう意味?)
「Can you keep a secret?」と「Try me.」
その後、シェルドンは祖母ミーモーに話を切り出します。ミーモーは、シェルドンの新しい汽車に目を留めます。
Meemaw: Is that your new train?
(それ、新しい汽車かい?)Sheldon: Yes. It’s my reward for helping Georgie pass the math test.
(うん。ジョージーが数学のテストに受かるのを手伝ったごほうびなんだ。)Meemaw: You don’t seem too happy about it.
(あんまりうれしそうじゃないね。)Sheldon: I don’t feel like I earned it.
(自分の力で手に入れた気がしないんだ。)Meemaw: Why not?
(どうして?)Sheldon: Can you keep a secret?
(秘密を守れる?)Meemaw: Well, at my age, the question is can I remember one. Try me.
(まあ、私の歳じゃ、問題は覚えていられるかどうかだけどね。言ってごらん。)Young Sheldon Season1 Episode9(Spock, Kirk, and Testicular Hernia)
ミーモーの You don’t seem too happy about it. は、相手の様子から気持ちを察して声をかける言い方です。seem は「〜のように見える」で、決めつけずに相手が話し出すきっかけを作っています。
シェルドンの I don’t feel like I earned it. は「自分で勝ち取った気がしない」という意味です。earn は働きや努力で「得る」ことを表し、ごほうびに見合うことをしていないという後ろめたさが伝わってきます。
Can you keep a secret? は「秘密を守れる?」と、打ち明ける前に念を押す決まった前置きです。ミーモーは keep を「覚えておく」に読み替えて自分の歳をネタにしたあと、Try me. と促しました。Try me. は「試しに言ってごらん」と、話を聞く用意があることを伝える短い返事です。
様子を察する一言、気持ちの説明、秘密の前置き、聞く側の促しと、打ち明け話が始まるまでの段取りが短いやり取りに詰まっています。
「So you’re feeling guilty.」と「Very much so.」
シェルドンは、兄がテストでカンニングをしたこと、そしてそのあと何も悪いことが起きていないことを打ち明けます。
Sheldon: Georgie cheated on the test. And nothing bad happened. He gets to stay on the football team, Mom and Dad are proud of him; I even got a train for helping.
(ジョージーがテストでカンニングしたんだ。なのに、何も悪いことが起きてない。フットボール部には残れるし、ママとパパは自慢に思ってるし、僕なんか手伝ったごほうびに汽車までもらった。)Meemaw: So you’re feeling guilty.
(それで、後ろめたいってわけだ。)Sheldon: Very much so.
(すごくね。)Meemaw: Well, that’s a real conundrum.
(まあ、そりゃあ本当に難問だね。)Sheldon: Have you been reading the Word of the Day calendar I gave you for your birthday?
(誕生日にあげた「今日の単語」カレンダー、読んでるの?)Meemaw: Indubitably.
(疑いの余地なくね。)Sheldon: So what do you think?
(で、どう思う?)Meemaw: I don’t think you should let it bother you very much.
(そんなに気に病むことはないと思うよ。)Young Sheldon Season1 Episode9(Spock, Kirk, and Testicular Hernia)
ミーモーの So you’re feeling guilty. は、文頭の So で「つまり〜ってことだね」と、聞いた話から相手の気持ちを言い当てる形です。シェルドンの Very much so. は「まさにそのとおり」と強く認める返事で、yes より改まった響きになります。conundrum は「難問」を表す硬めの語で、このあとミーモーは同じく硬い Indubitably. を返しています。最後の let it bother you は「それを気に病む」という意味です。
- A: Can you keep a secret? I feel really guilty about something.
(秘密にしてくれる? ちょっと後ろめたいことがあるんだ。) - B: Try me.
(言ってごらん。)
終盤、シェルドンはメアリーにあるメモについて説明を求められます。
Mary: Sheldon. Would you like to explain this note?
(シェルドン。このメモについて説明してくれる?)George Sr.: Well?
(どうなんだ?)Sheldon: I was trying to be more like Georgie.
(ジョージーみたいになろうとしてたんだ。)Mary: That’s a dumb idea. We don’t want Georgie to be like Georgie.
(ばかな考えね。ジョージーにだって、ジョージーみたいになってほしくないのよ。)Young Sheldon Season1 Episode9(Spock, Kirk, and Testicular Hernia)
Would you like to explain ~? は丁寧な形を借りて、説明を求める言い方です。I was trying to be ~ は「〜になろうとしていた」と動機を説明する形で、メアリーはその考えを短くはねつけています。
まとめ|打ち明ける前置きと、後ろめたさの言葉
Can you keep a secret? と Try me. で打ち明ける流れを作り、I don’t feel like I earned it. や So you’re feeling guilty. で後ろめたさを言葉にする。秘密をめぐる会話の運び方が、祖母と孫のやり取りに見えてきます。
家族の会話を観ながら、気持ちを伝える英語をこれからも拾っていきましょう。
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