「予定をキャンセルしようか?」と気づかわれたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E01で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「予定をキャンセルしようか?」と気づかわれたら、英語で何と返す?|『フレンズ』S01E01で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン1第1話のモニカは、別れたばかりの兄ロスと、結婚式から抜け出してきたレイチェルの両方を気にかけながら、自分の予定に向かおうとします。気づかう側と気づかわれる側の短いやりとりが、場面を変えて何度も交わされるのがこの回の特徴です。

予定をやめようかと申し出る言い方と、それを遠慮して送り出す返し方を、3つの場面から見ていきます。

目次

「I’ll be fine」と「No, you don’t」で、強がりを見抜く

カフェのセントラルパークに現れたロスへの、モニカの最初の問いかけがこちらです。

Monica: Are you okay, sweetie?
(ねえ、大丈夫?)
Friends Season1 Episode1(The One Where Monica Gets a Roommate)

Are you okay? は相手の様子を気づかう基本の聞き方で、sweetie は親しい相手への呼びかけです。家族や恋人、友人どうしで使われ、問いかけをやわらかくする一語です。モニカは周りに、その日キャロルが荷物を運び出したことを説明します。少しあとで、ロスはみんなに向かってこう言います。

Ross: I’ll be fine, all right? Really, everyone. I hope she’ll be very happy.
(俺は大丈夫だから。本当だよ、みんな。彼女には幸せになってほしいと思ってる。)
Monica: No, you don’t.
(思ってないでしょ。)
Friends Season1 Episode1(The One Where Monica Gets a Roommate)

I’ll be fine. は「(今はともかく)そのうち大丈夫になる」と、未来の will で心配を退ける返事です。今の状態を答える I’m fine. と違い、「まだ平気ではない」ことを半分認めているようにも聞こえます。

モニカの No, you don’t. は、ロスの I hope の部分を受けて「そんなふうに思っていない」と打ち消す一言です。英語では、相手の文の動詞に合わせて do / don’t で短く返すことで、直前の言葉をそのまま否定できます。このあとロスは、すぐに本音をこぼします。強がりの返事に短い打ち消しで応じる、という往復がここで一度起きます。

「I can cancel」と「Please, no, go」で、予定の申し出と遠慮

モニカの部屋で、出かける相手のポールがインターホンで名乗ったあとのやりとりです。モニカは、まずレイチェルに、次にロスに問いかけます。

Monica: Rach, wait. I can cancel.
(レイチ、待って。キャンセルしてもいいのよ。)
Rachel: Please, no, go. I’ll be fine.
(お願い、いいから行って。私は大丈夫。)
Friends Season1 Episode1(The One Where Monica Gets a Roommate)

レイチェルが送り出すと、モニカはそのままロスのほうにも同じことを確かめます。

Monica: Ross, are you okay? I mean, do you want me to stay?
(ロス、大丈夫?その、私、残ったほうがいい?)
Ross: That would be good.
(そうしてくれると助かるな。)
Monica: Really?
(本当に?)
Ross: No! Go on! It’s “Paul the Wine Guy!”
(まさか!行けよ!「ワインのポール」だろ!)
Friends Season1 Episode1(The One Where Monica Gets a Roommate)

I can cancel. は「キャンセルできるよ」が直訳ですが、ここでは「あなたのために予定をやめてもいい」という申し出です。can を使うことで、決めるのは相手に任せる形です。Do you want me to stay? も同じく「私に残ってほしい?」と相手の希望を尋ねる型で、Do you want me to ~? は手伝いを申し出るときにも使える形です。

送り出す側の Please, no, go. は、Please と no を重ねて「気にしないで、行って」と強く背中を押す言い方です。ロスの That would be good. は、一度は引き止めるような返事に見えますが、モニカが聞き返すと No! Go on! で打ち消します。Go on は「さあ行って」と促す一言で、本気のような返事のあとに No を置く冗談まじりの流れです。予定を気にする相手に「気にしなくていい」と伝えるとき、こうした軽い打ち消しが場の空気を和らげる役目を果たすことがあります。

「crash on the couch」で、泊まっていくかを尋ねる

時間が経ったあと、帰ろうとするロスにモニカが尋ねます。

Monica: You want to crash on the couch?
(ソファで寝ていく?)
Ross: No. I got to go home.
(いや、家に帰らないと。)
Monica: You going to be okay?
(大丈夫そう?)
Friends Season1 Episode1(The One Where Monica Gets a Roommate)

crash には「衝突する」のほかに、くだけた言い方で「(人の家などに)泊まる、寝る」という意味があります。crash on the couch は「ソファで寝る」で、ベッドを用意するほどではない、気軽な泊まりを表します。友人に You can crash at my place.(うちに泊まっていいよ)と言うこともできます。

ロスの I got to go home. は「家に帰らないと」で、I’ve got to の have が落ちた口語の形です。断る理由を長く述べず、短く用件だけを返しています。

モニカの You going to be okay? は、Are you going to be okay? の Are が省かれた形です。最初の場面の Are you okay? が「今」の様子を聞くのに対し、こちらは going to で「この先」を気づかう聞き方になります。同じ okay を使いながら、聞く時点をずらすことで、相手を送り出す前のひと声になっています。

まとめ|気づかいと遠慮のやりとりを英語で

I can cancel や Do you want me to stay? で予定をやめようかと申し出る側と、Please, no, go や Go on! で送り出す側のやりとりを見てきました。I’ll be fine と You going to be okay? を合わせて覚えると、気づかいの往復を英語で組み立てやすくなります。

仲間どうしの短い気づかいの言葉にも注目しながら、これからも『フレンズ』を楽しんでいきましょう。

このエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、モニカの部屋に集まる仲間たちの英語を紹介しています。

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