海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、『CHUCK』シーズン4 第24話に登場する、その場でとっさに話をでっち上げて友を助けた思い出をぼやかしながら語る言い方です。病床のサラのそばで、モーガンが昔の思い出話を語りかける場面が描かれています。
誇張を交えた武勇伝の語り口から、その場ででっち上げたと認めつつ結果を評価する言い方、そして脱線した話をまとめて本題に戻す言い方まで、順番に見ていきます。
堂々と立ち向かった武勇伝と、まさかの種明かし
モーガンは、チャックが機転で助けてくれた時の話を語り始めます。
Morgan: So, of course, Chuck goes marching back to these bullies, and he demands them to give me back my pants. Says he’s gonna call the Intergalactic Firestorm Federation, which, by the way, doesn’t exist. There’s no such thing.
(それでチャックは当然、そのいじめっ子たちのところへずんずん歩いていって、ズボンを返せって要求したんだ。銀河間ファイアーストーム連邦とかいうのに電話してやるって言い出して――ちなみにそんな組織、存在しないんだけどね。そんなもの、存在しないっていうのに。)CHUCK Season4 Episode24 (Chuck Versus the Cliffhanger)
goes marching back to は、迷わず堂々と相手のところへ乗り込んでいく様子を表します。脅し文句として持ち出したIntergalactic Firestorm Federationという組織名も、その場の勢いで思いついた大げさなはったりだったと分かります。
which, by the way という挟み込みと、続くThere’s no such thing.という念押しは、大げさな話をした直後に「ちなみに、そんなものは存在しない」と自ら種明かしする言い回しです。堂々とした武勇伝の語り口に、ふと釘を刺すような落差が見どころです。
その場ででっち上げたと認めつつ、結果を評価する言い方
モーガンは、当時の種明かしを続けます。
Morgan: Chuck just, you know, made it up on the spot, but, uh, he got me my pants back. You know, I love those pants.
(チャックはさ、その場ででっち上げただけなんだけど、それでも俺のズボンを取り返してくれたんだよ。あのズボン、俺、マジで気に入ってるんだ。)CHUCK Season4 Episode24 (Chuck Versus the Cliffhanger)
made it up on the spot は、前もって考えず、その場でとっさに話をでっち上げることを表します。just, you knowという言いよどみを挟みながら、それでも結果を出してくれたことは素直に認めているのが分かります。思い出の品への愛着を短く付け加える言い方も、話に体温を添えています。
そして、脱線した話を締めくくります。
Morgan: Anyway, long story just to say that… Chuck never gives up. You know that already.
(とにかく、長々と話したけど要するに……チャックは絶対に諦めないってことだよ。って、もう知ってるか。)CHUCK Season4 Episode24 (Chuck Versus the Cliffhanger)
long story just to say that は、あれこれ脱線した話を「要するに」とまとめて本題に戻す言い方です。続くYou know that already.は、話し相手がすでに知っている内容だったと気づき、自分から軽く笑いに変える結び方だと言えます。
まとめ|武勇伝と種明かしのユーモア
大げさな武勇伝を語ってから自ら種明かしする言い方、その場ででっち上げたと認めつつ結果を評価する言い方、そして脱線した話をまとめて本題に戻す言い方まで見てきました。誇張と自虐が入り混じった語り口に、モーガンらしいユーモアが表れています。
次回も『CHUCK』の会話とともに、英語表現の型を見ていきましょう。
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