「rough numbers」と「final numbers」はどう違う?仕事の報告の締め切りをすり合わせる英語|『フレンズ』S02E23で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 「rough numbers」と「final numbers」はどう違う?仕事の報告の締め切りをすり合わせる英語|『フレンズ』S02E23で学ぶ英会話

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『フレンズ』シーズン2第23話では、ジョーイがチャンドラーの会社で働き始めます。ジョーイは「ジョセフ」という役を演じるつもりで仕事に臨み、チャンドラーが報告の期限について話す場面にも加わります。

職場の英語では、数字が概算なのか確定なのか、いつまでに出すのかを言い分ける言葉が欠かせません。提案と指示の違いも含めて、期限をめぐるやりとりを順に見ていきます。

目次

「cut my people a little slack」で期限が延びる理由を伝える

チャンドラーは、ジョーイに自分の会社の入門レベルの仕事を紹介します。初日の様子を聞いたときの会話がこちらです。

Chandler: How’s the first day going?
(初日はどうだ?)
Joey: Pretty good. It’s like you said.. …it’s mostly just putting numbers from one column into another column.
(なかなかいいよ。お前の言ったとおりだ……ほとんどは、ある列の数字を別の列に移すだけだな。)
Friends Season2 Episode23(The One With the Chicken Pox)

How’s the first day going? は、始めたばかりの相手に様子を聞く一言です。It’s like you said. は「言ってたとおりだ」と、相手の説明を受けて答える一言にあたります。

後の場面では、チャンドラーの会社の建物で、ジョーイと一緒にいたチャンドラーがあいさつすると、ダグラスがメモの件を切り出します。

Mr. Douglas: Uh, listen, Bing, I received your memo. So we’re not gonna see the systems report until next Friday?
(ああ、ビング、メモは受け取った。つまり、システム報告書は来週の金曜まで見られないということか?)
Chandler: Well, the people in my group wanna spend the holiday weekend with their families.
(ええ、うちのグループの者たちが、祝日の週末を家族と過ごしたいと言っていまして。)
Mr. Douglas: I have a family. I’m gonna be here.
(私にも家族はいる。それでも私は出てくるぞ。)
Joey: Yeah, Bing, what’s that about?
(そうだよ、ビング、それってどういうこと?)
Chandler: It’s about cutting my people a little slack you know, for morale.
(みんなに少し余裕を持たせてやろうということです。士気のためにも。)
Chandler: Look, if you wanna see some rough numbers I can get them to you by Wednesday.
(もし概算の数字をご覧になりたければ、水曜までにお届けできます。)
Friends Season2 Episode23(The One With the Chicken Pox)

I received your memo. は、相手の連絡を受け取ったと伝えてから本題に入る切り出しです。until next Friday の until は「〜までずっと」で、それまでは出てこないことを表します。ダグラスの I have a family. I’m gonna be here. は、チャンドラーが挙げた理由を自分に当てはめて退ける返しです。

ジョーイの What’s that about? は「それはどういうことだ」と理由を問いただす言い方です。チャンドラーは It’s about ~ で受けて理由を説明し、cut someone a little slack で「少し大目に見る」「少し余裕を与える」と言い換えます。for morale は「士気のために」を表し、理由をもう一つ添えています。

「rough numbers」と「final numbers」、期限の提案と指示

チャンドラーの申し出に、ダグラスとジョーイはこう返します。

Mr. Douglas: Rough numbers?
(概算の数字?)
Joey: This company was not built on rough numbers.
(この会社は概算の数字で築かれたんじゃない。)
Joey: Am I right, Mr. Douglas?
(そうですよね、ダグラスさん?)
Friends Season2 Episode23(The One With the Chicken Pox)

Mr. Douglas: Have the final numbers on my desk by Tuesday.
(確定した数字を火曜までに私の机に出してくれ。)
Chandler: If you say so, sir.
(そうおっしゃるなら。)
Friends Season2 Episode23(The One With the Chicken Pox)

二つの言い方を並べると、違いがはっきりします。

表現 意味 作中での使われ方
rough numbers 概算の数字、大まかな数字 チャンドラーが「水曜までなら出せる」と申し出た
final numbers 確定した数字、最終的な数字 ダグラスが「火曜までに」と求めた

rough は「粗い」「大まかな」、final は「最終的な」という意味で、どちらも numbers と組み合わせて報告の段階を示します。期限の言い方にも違いがあります。チャンドラーの I can get them to you by Wednesday. は「水曜までにお届けできます」という提案で、ダグラスの Have ~ on my desk by Tuesday. は命令形で期限を指示する形です。どちらも by のあとに曜日を置き、「その日までに」という意味になります。

当初の予定は来週の金曜、チャンドラーの代案は水曜までの概算、最終的な指示は火曜までの確定版という順番です。チャンドラーの If you say so, sir. は「そうおっしゃるなら」と、納得しきれなくても相手の言葉に従う返事です。呼びかけの sir を添えることで、改まった相手への丁寧さも保たれます。

「ruffle some feathers」と「call you on it」、口をはさむ役の英語

ダグラスとの話のあと、ジョーイは「Joseph’s good, isn’t he?」と言い、チャンドラーは抗議します。ジョーイは自分が演じるジョセフについて、こう説明します。

Joey: Hey, hey. I just figured Joseph’s the kind of guy who likes to mix it up.
(おいおい。ジョセフは波風を立てるのが好きなタイプだと思っただけだよ。)
Joey: You know, get in there, ruffle some feathers.
(ほら、首を突っ込んで、ちょっと人の気を逆なでしたりさ。)
Chandler: Why?
(なんでだよ?)
Joey: Look, I’m sorry, but that’s what Joseph does.
(悪いけど、それがジョセフってやつなんだ。)
Joey: Okay? If you try to pull something he’ll call you on it.
(いいか? 何かごまかそうとしたら、あいつはそれを指摘するんだよ。)
Friends Season2 Episode23(The One With the Chicken Pox)

mix it up は、ここでは「波風を立てる」「議論に加わってかき回す」という意味です。ruffle some feathers は、鳥の羽を逆立てるイメージから「人の気を逆なでする」「波風を立てる」を表します。pull something は「何かごまかそうとする」、call someone on it は「それを指摘する」「とがめる」という意味です。

チャンドラーの申し出にジョーイが This company was not built on rough numbers. と口をはさんだのも、ジョーイが考えるジョセフの性格に沿った言動だったと分かります。ジョーイの説明にある the kind of guy who ~ は「〜するタイプの人」と人柄を説明する型で、that’s what Joseph does も「それがジョセフのやり方だ」と、役の性格を理由にする言い方です。職場でこうした表現を使うときは、相手との関係を見て選ぶのが無難です。

まとめ|数字の段階と期限を言い分ける

rough numbers と final numbers、提案の I can get them to you by ~ と指示の Have ~ on my desk by ~、cut someone a little slack などを見てきました。数字の段階と期限を言い分けられると、仕事の行き違いを防ぎやすくなります。

これからも『フレンズ』の英語を楽しんでいきましょう。

このエピソードの別の場面は、ほかのコラムやフレーズ記事で取り上げています。

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