話を思い違いされたり逆に受け取られたりしたら、英語で何と言い直す?|『フレンズ』S03E24で学ぶ英会話

『FRIENDS』コラム: 話を思い違いされたり逆に受け取られたりしたら、英語で何と言い直す?|『フレンズ』S03E24で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

『フレンズ』シーズン3第24話には、話し手の言いたいことが相手に違う形で受け取られる場面が二つあります。恋人からの知らせをプロポーズだと思い込まれるモニカと、デートの感想について逆の受け答えをされるロスです。

思い違いをされたとき、英語ではどう事実を伝え、どう言い直すのか。二つの場面から、正す一言、言い直しの言い方、念を押す一言と受け止める一言を順に見ていきます。

目次

「He didn’t ask me to marry him.」思い込みを事実で正す

カフェのセントラルパークで、恋人のピートが話したがっていた知らせについて、レイチェルがモニカに聞きます。

Rachel: So, come on, what was the big news Pete wanted to tell you, Mon? Or should I say, Mrs. Monica Becker?
(ねえ、教えてよ、ピートが話したかった大ニュースって何だったの、モニカ? それとも、ミセス・モニカ・ベッカーって呼ぶべき?)
Phoebe: No, no. Oh, keep your name don’t take his name.
(だめだめ。ああ、自分の名字のままでいて、彼の名字にしちゃだめ。)
Monica: He didn’t ask me to marry him.
(結婚してって言われたわけじゃないの。)
Phoebe: Well, then, definitely don’t take his name.
(じゃあ、絶対に彼の名字にしちゃだめね。)
Friends Season3 Episode24(The One With the Ultimate Fighting Champion)

レイチェルの Or should I say ~? は「それとも〜と呼ぶべき?」と、呼び方を言い換えてからかう問いかけです。ここではピートの名字を付けた呼び方を持ち出し、知らせが結婚の話だと先回りしています。フィービーもその前提に乗って、名字を変えないよう助言します。

モニカの He didn’t ask me to marry him. は、二人の思い込みを事実で正す一文です。ask ~ to marry … は「〜に結婚を申し込む」で、didn’t で打ち消すことで、話の前提そのものが違うと伝えています。説明を足さず、事実だけを短く言う形です。

フィービーの Well, then, definitely ~ は、正された前提を受けて「それなら」とつなぎ、definitely(絶対に)で助言を強める冗談です。結婚しないなら名字の話自体が要らないはずのところを、同じ助言をさらに強めて返しています。なお、ピートの知らせは格闘技の大会に出るという話でした。

「I’m saying I liked her.」逆に受け取られたら言い直す

場面が変わり、モニカとレイチェルの部屋のベランダで、フィービーがロスにボニーとのデートの感想を聞きます。ボニーはフィービーが紹介した友達です。

Phoebe: So, Ross, how, um… how did it go with Bonnie?
(それでロス、その……ボニーとはどうだった?)
Ross: Oh, I got to tell you. I wasn’t expecting to like her at all. I mean, I actually wasn’t expecting to like anyone right now, but… she’s really terrific.
(いや、聞いてくれよ。全然好きになるとは思ってなかったんだ。というか、今は誰のことも好きになるとは思ってなかったんだけど……彼女、本当に素敵なんだ。)
Phoebe: Oh, it’s too bad.
(あら、それは残念。)
Ross: No, I… I’m saying I liked her.
(いや、俺は……気に入ったって言ってるんだよ。)
Friends Season3 Episode24(The One With the Ultimate Fighting Champion)

How did it go with ~? は「〜とはどうだった?」と、出来事の結果や感想を聞く言い方です。ロスの I wasn’t expecting to ~ at all は「〜するとはまったく思っていなかった」で、そのあとの but から本題の感想に入ります。冒頭の I got to tell you は「聞いてくれよ」と、話したいことがあると切り出す前置きです。続く I mean は直前の言葉を言い換える合図で、ロスは「彼女を」から「誰のことも」へと範囲を広げてから、she’s really terrific と評価を伝えています。

フィービーの返事は、ロスの話とは逆の方向です。そこでロスは I’m saying ~ を使って言い直します。I’m saying ~ は「(私が)言っているのは〜だ」と、自分の発言の中身をもう一度はっきりさせる形です。前の話を繰り返すのではなく、I liked her と結論だけを短く言い切っているところに、言い直しの形がよく表れています。

「I think she’s great, okay?」と「I hear you」念を押す一言と受け止める一言

ロスが言い直したあとも、フィービーの返事はかみ合いません。

Phoebe: Yeah. There are other fish in the sea.
(うん。ほかにもいい人はいるって。)
Ross: Pheebs, I think she’s great, okay? We’re going out again.
(フィービー、彼女は最高だって思ってるんだよ、いいか? また会うことになってるんだ。)
Phoebe: Okay. I hear you. Are you capable of talking about anything else?
(わかった。言いたいことはわかったわ。ほかの話はできないの?)
Friends Season3 Episode24(The One With the Ultimate Fighting Champion)

フィービーの There are other fish in the sea. は、うまくいかなかった人を慰めるときの言い方で、同じエピソードのフレーズ記事で詳しく扱っています。ここでは、ロスの話とはかみ合わない返しとして続いています。

ロスは I think she’s great と自分の評価をもう一度示し、文末に okay? を付けて「いいか?」と念を押します。続く We’re going out again. の go out は、ここでは「デートする」の意味で、again と合わせて次に会う予定があることを伝え、誤解の余地をなくしています。

フィービーの I hear you. は「聞こえている」ではなく、「言いたいことはわかった」と相手の主張を受け止める言い方です。そのあとの Are you capable of talking about anything else? は「ほかの話はできないの?」と、同じ話を続けるロスをからかう問いかけです。受け止める一言とからかいの一言が、続けて並んでいます。

まとめ|思い違いを正し、言いたいことを言い直す

He didn’t ask me to marry him. で事実を正し、I’m saying ~ で言い直し、okay? で念を押す流れを見てきました。言い直された側の I hear you. もあわせて覚えると、話が食い違ったときに使える言い方の幅が広がります。

ロスたちの会話を観ながら、行き違いを立て直す英語を追ってみるのも、この回の楽しみ方の一つです。

同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事も、この回の英語をそれぞれの角度から扱っています。

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