海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン3第3話には、はぐらかされた側が、答えを取りに行く場面がいくつか出てきます。リズボンはそっけない返事のあとで、その段階を飛ばそうと提案します。コーは質問を言い直します。
聞いたことに答えてもらえないとき、どう切り出し直すかで会話の進み方が変わります。この回の二つの場面から、提案の形を借りた切り込み方、質問の言い直し、誘いへの短い返し方を見ていきます。
「Why don’t we just skip the part where ~?」はぐらかす返事の段階を飛ばす
ある事件をこちらで引き取るかどうかが話に出たあとの、短いやり取りです。最後にリズボンが、提案の形で切り込みます。
— I don’t understand. You don’t want the case?
(わからないわ。担当したくないの?)
— So what are you doing?
(じゃあ、何をしてるの?)
— Nothing.
(何も。)
Lisbon: Why don’t we just skip the part where you lie to me and get right to the part where you tell me what you’re gonna do?
(私に嘘をつく部分は飛ばして、何をするつもりなのかを話す部分に、さっさと入らない?)
The Mentalist Season3 Episode3 (The Blood on His Hands)
最初の二つの問いは、確認から用件へ進む順序になっています。I don’t understand. は「わからない」と、状況が飲み込めないことを短く伝える言い方で、そのあとに疑問が重なります。You don’t want the case? は否定の形で確かめる聞き方で、「担当したくないの?」と意外さをにじませます。続く So what are you doing? の so は、前の話を受けて「それなら」と次の問いに進む語です。返ってきた Nothing. は、理由も説明もない一語の否定です。
リズボンの Why don’t we ~? は、本来は「〜しませんか」と誘う提案の形です。ここでは提案の形を借りて、相手の返事を嘘と見なしていることを示しています。
skip the part where ~ は「〜という部分を飛ばす」、get right to the part where ~ は「〜という部分にすぐ入る」で、right が「すぐに」を強めています。二つの part は、嘘をつく段階と、本題を話す段階という、会話の二つの局面を指しています。just は「ただ〜するだけ」と、段階を一つ省く軽さを添える語で、gonna は going to の口語形です。なお、相手が実際に嘘をついたかどうかは、この台詞だけでは決められません。
「I’ll repeat the question.」質問を言い直す
別の場面では、コーが質問をもう一度投げかけます。
Cho: I’ll repeat the question.
(質問を繰り返します。)
Cho: Have you seen Celia Jovanovich in the past 48 hours?
(セリア・ジョバノビッチを、この48時間のあいだに見かけましたか?)
— I’ve been visiting my mother in Chino.
(母のところに行ってました、チノの。)
The Mentalist Season3 Episode3 (The Blood on His Hands)
I’ll repeat the question. は、「質問を繰り返します」と宣言してから聞き直す言い方です。丁寧な言い回しですが、同じ質問をもう一度する、という確かな意思が伝わります。will を使って「これから繰り返す」と予告するため、聞き直すこと自体を相手に明示します。
Have you seen ~? は、現在完了で「〜を見たか」を問う形で、見かけたかどうかを Yes か No で答えられる質問です。in the past 48 hours は「過去48時間のうちに」と期間を区切っていて、いつからいつまでを聞いているのかが明確になります。
返ってきた I’ve been visiting ~ は、have been ~ing の現在完了進行形で、「ずっと〜していた」と、質問で区切られた期間のあいだの行動を答える形です。聞かれた期間に合わせて、自分が何をしていたかを述べる答え方になっています。Yes か No ではなく、見かけたかどうかの代わりに「どこで何をしていたか」を答える形にもなっています。
「Aren’t you interested in ~?」問いかけに短く返す
この聞き込みのやり取りは、このあと誘いの問いかけに移り、短い返事が返ります。
— Aren’t you interested in the path to spiritual clarity and personal freedom?
(精神的な明晰さと個人の自由への道に、興味はありませんか?)
The Mentalist Season3 Episode3 (The Blood on His Hands)
Aren’t you interested in ~? は、否定の形で相手の関心をたずねる聞き方です。肯定の Are you interested in ~? に比べて、「興味があるのでは」と関心を期待する響きが出ることがあります。be interested in ~ の後ろには、名詞か ~ing が続きます。道筋を示す the path to ~ の形も、誘いの言葉らしい響きを持っています。
このあとに返るのは No. の一語だけです。リズボンの長い提案や、コーの期間を区切った質問と比べると、理由も飾りも付けない最小の断り方になっています。spiritual clarity and personal freedom のように抽象的な名詞を二つ並べた長い誘い文句に対して、短い返事で応じる対比も、同じ回に出てきます。
まとめ|はぐらかされたときに答えを取りに行く英語
Why don’t we just skip the part where ~? という提案の形、I’ll repeat the question. と in the past 48 hours の言い直し、Aren’t you interested in ~? への短い返しを見ました。
はぐらかされたときは、段階を飛ばす提案や言い直しで、聞きたいことへ戻れます。
この回のほかのコラムやフレーズ記事でも、別の場面の英語を取り上げています。


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