海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は人気ドラマ『BONES』シーズン7第3話から、ビジネスパーソン必見の超頻出フレーズ「call in sick」を丁寧に解説します。体調不良で仕事を休む時、英語でどうやって連絡すればいいか迷ったことはありませんか?
実際にそのシーンを見てみよう!
おもちゃ会社で起きた殺人事件の捜査中、被害者デビーの同僚ローレンスが取り調べを受けている場面です。ブレナンから厳しく追及された彼は、自分への容疑を逸らそうと、デビーの最近の不審な行動を語り始めます。
Brennan: Perhaps now that she’s dead, you’ll be able to do what you want.
(彼女が死んだ今なら、あなたの好きなようにできるわね。)Lawrence: I-I didn’t like the way that sounded.
(その言い方は気に食わないな。)Lawrence: Okay, well, fine. I-I was jealous of Debbie, but I am not the guy you should be questioning. She’d been calling in “sick” a lot lately.
(わかった、いいよ。デビーに嫉妬していたのは認めるけど、僕を疑うのはお門違いだ。彼女、最近よく「病欠」の電話をしてきてたんだ。)Lawrence: And then I started noticing other little things like her whispering into the phone when she thought nobody was looking, or, uh, you know, texting during meetings.
(それに、誰も見ていないと思って電話でヒソヒソ話したり、会議中にメールしたり、他にも小さな異変に気付き始めたんだ。)Lawrence: And it was affecting her work, you know, not that… not that Bianca cared.
(仕事にも影響していたんだ。まあ、ビアンカは気にしてなかったみたいだけど。)Booth: You think she was seeing someone?
(誰かと付き合っていたと?)Bones Season7 Episode3(The Prince in the Plastic)
シーン解説と心理考察
ブレナンに「彼女が死んでせいせいしたのでは?」と動機を突かれたローレンスが、不快感を示しつつも焦りからデビーの秘密を暴露するシーンです。嫉妬していた事実はあっさりと認めつつも、デビーが頻繁に「病欠」の連絡を入れていたことや、コソコソと電話やメールをしていた不審な様子を告発します。注目したいのが、スクリプトで「sick」がわざわざダブルクォーテーションで囲まれている点です。これはローレンスが「自称・病欠(本当はズル休みだったのでは)」というニュアンスを込めて話していることを示す、ネイティブらしい巧みな表現技法です。疑惑を他人に向けようとする彼の焦りが、セリフの一つひとつからにじみ出ています。
「call in sick」の意味とニュアンス
call in sick
意味:病欠の電話を入れる、体調不良で休むと職場に連絡する
「call in(職場などに電話を入れる)」と「sick(病気で)」が組み合わさった、英語圏のビジネスパーソンにとって最も身近なフレーズの一つです。「I’m sick and I won’t go to work today」と長々と説明しなくても、この3語だけで「体調不良で仕事を休む手続きをする」という一連のアクションを完璧に表現することができます。
【ここがポイント!】
ネイティブがこのフレーズを使う時のコアイメージは、「当日の突発的な欠勤連絡」です。
事前に有給休暇を申請して休むのではなく、朝起きて「熱がある、会社に電話しなきゃ」という、その日急に発生した事態を職場に報告するアクションそのものに焦点が当たっています。
ただ「be sick(具合が悪い)」と言うのではなく、「職場への連絡行動」をセットで表現しているのが、このフレーズの最大の特徴です。
実際に使ってみよう!
I woke up with a terrible headache, so I need to call in sick today. Can you cover my shift?
(ひどい頭痛で目が覚めたので、今日は病欠の電話を入れなければなりません。私のシフトを代わってもらえますか?)
朝イチで体調不良に見舞われ、急いで同僚に連絡するリアルなビジネスシーンの例文です。突発的な事態だからこそ、引き継ぎや代役のお願いとセットで使われることが多い表現です。
If you have a fever, you should just call in sick and get some rest. We’ll handle the meeting.
(熱があるなら、職場に病欠の連絡を入れてゆっくり休むべきだよ。会議は私たちでなんとかするから。)
無理して出社しようとしている同僚に休むよう促す場面です。「会社に電話しちゃいなよ」という具体的なアクションを勧めるニュアンスが出ています。
Three people called in sick today, so we are really short-staffed right now.
(今日は3人も病欠の連絡があったので、現在本当に人手不足です。)
突発的な欠勤者が出たことによる状況を説明する例文です。マネージャーや残されたスタッフの視点から「今日は電話がかかってきた」と報告する際にも、このフレーズが大活躍します。
『BONES』流・覚え方のコツ
ローレンスが少し意地悪な表情で「彼女、最近よく病欠の電話(calling in sick)をしてきてたんだよ。しかもコソコソ電話してさ」とデビーの嘘を暴露するシーンを思い浮かべてください。
ただ「休んだ」のではなく、「職場に『病気です』と電話をかけてきた(アクションを起こした)」という具体的な行動をイメージすることで、「be sick」との違いがはっきりと理解できるようになります。
似た表現・関連表現
take a day off
(意味:一日休みを取る)
病気に限らず、リフレッシュや私用で仕事を休む際の一般的な表現です。「call in sick」が当日の突発的な連絡であるのに対し、こちらは事前に計画して休暇を取得するニュアンスが強くなります。
take a sick day
(意味:病気休暇を取る)
「call in sick」をした結果として、制度としての「病気休暇(sick day)」を使うという事実に焦点を当てた表現です。会社との雇用契約や制度の話をする時によく使われます。
call out sick
(意味:病欠の連絡を入れる)
今回の「call in sick」と全く同じ意味で使われるフレーズで、特にアメリカの一部地域で好まれます。どちらを使ってもネイティブには完璧に伝わりますので、セットで覚えておくと便利です。
深掘り知識:英語圏の「Sick Leave(病気休暇)」事情
「call in sick」に関連して、英語圏(特にアメリカなど)の職場文化を少し覗いてみましょう。
日本の会社では、風邪などで急に休む場合、自分の「有給休暇(Paid Leave)」を使うのが一般的ですよね。しかし欧米の多くの企業では、有給休暇とは全く別に「Sick Leave(病気休暇)」という日数が年間で付与されています。
つまり「バカンスを楽しむための休み(Vacation)」と「体調を崩した時のための休み(Sick Leave)」が明確に分かれているのです。そのため「I’m going to take a sick day.(病気休暇を使います)」という表現が日常的に飛び交います。
この制度を知っていると「call in sick」という表現が単なる欠勤の連絡ではなく、労働制度に根ざした一つの「手続き」であることが分かります。そう考えると、たった3語でこれだけの意味を含むこのフレーズが、いかに英語圏の職場でよく使われているかが実感できますね。
まとめ|「休む」を伝えるスマートな表現
今回は『BONES』の取り調べシーンから、体調不良で仕事を休む際の必須フレーズ「call in sick」を解説しました。
「電話を入れる(call in)」という具体的なアクションが含まれているため、ただ「I’m sick.」と言うよりも、社会人としての報告のニュアンスがしっかりと伝わるスマートな表現です。海外ドラマのオフィスシーンでも数え切れないほど登場するフレーズですので、ご自身が働く姿をイメージしながらぜひマスターしてみてください。


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