海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回取り上げるのは、BONES シーズン4 第1話。ロンドンでレンタカーを借りたブースが、予約とは違う名前の車を渡されたうえに、慣れない左側通行や赤信号のルールに戸惑う一連の場面です。アメリカと英国、運転にまつわる文化の違いに注目します。
車を運転するというごく日常的な行為の中にこそ、その国のルールや習慣が色濃く表れるものです。セリフのやり取りをたどりながら、道路の上で表面化する国ごとの違いを見ていきましょう。
「Aston」のはずが「Austin」に、名前違いのレンタカー
ブースが借りたのは、予約していた車とは違う小型車でした。ロンドン市内を移動する車内で、名前の聞き間違いが発覚します。
Brennan: Why did you rent this?
(どうしてこれを借りたの?)Booth: I didn’t rent this, okay? They screwed up at the rent-a-car place. I ordered an Aston. You know, James Bond? But they gave me –
(俺が好きで借りたわけじゃないんだよ。レンタカー屋がやらかしたんだ。俺が頼んだのはAston、ジェームズ・ボンドのあれだよ。なのに渡されたのは-)Pritchard: Yeah, they gave you an Austin. It could happen to anyone. Um…we drive on the left here, as you may recall.
(ええ、渡されたのはAustinですね。誰にでも起こりうることです。ええと…ご記憶かとは思いますが、こちらは左側通行ですので。)BONES Season4 Episode1 (Yanks in the U.K. Part I)
Aston(アストンマーティン)とAustin、綴りも発音も近い二つの車名を取り違えたオチから始まる場面です。プリチャードが続けて口にする「we drive on the left here」は、英国が左側通行だと念を押す一言。アメリカでは右側通行が基本のため、渡英した運転者にまず伝えられる基本情報として位置づけられているとされています。
赤信号での右折と、ブースの困惑
移動中、赤信号に差し掛かったブースはアメリカの感覚で右折しようとし、ブレナンに止められます。
Brennan: No, no, turning right on a red here is the equivalent of turning left into the wrong lane on a red at home.
(だめ、だめ。ここで赤信号のときに右折するのは、アメリカで言えば赤信号で逆車線に左折するようなものよ。)BONES Season4 Episode1 (Yanks in the U.K. Part I)
アメリカの多くの州では、対向車や歩行者の様子を確認したうえで赤信号での右折が認められているとされていますが、英国では赤信号での右折(対向車線を横切る動きにあたる)は認められていないと劇中で説明されています。ブレナンの言い回しは、左側通行の国の感覚に置き換えて説明する例え方で、慣れない交通ルールを理解するときの手がかりになる考え方です。
このあと車を降りたブースは、慣れない交通ルールへの戸惑いを大げさな一言で吐き出します。
Booth: God, I hate London! I hate England! I’m glad we had a revolution! Ah!
(ああもう、ロンドンなんて大嫌いだ! イギリスなんて大嫌いだ! 独立戦争をやっておいて本当によかったよ! あーもう!)BONES Season4 Episode1 (Yanks in the U.K. Part I)
この叫びはあくまでその場の苛立ちが爆発したコメディ的な一言で、劇中の一時的な感情表現として描かれています。左側通行や右折禁止のルールに戸惑う運転者の反応として、誇張された形ではありますが、異国の交通文化に触れたときの心理をよく表している場面だと言えます。
まとめ|レンタカーの名前違いから見える、英国の運転文化
Aston/Austinの取り違えから、左側通行の念押し、赤信号での右折禁止まで、慣れない国で車を運転する際に直面する戸惑いが、コメディのテンポの中で描かれていました。国によって当たり前が変わるという感覚は、旅行や留学の場面でも実感することが多いのではないでしょうか。
次回も『BONES』の場面から、国ごとの文化の違いを見ていきましょう。
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