海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン7エピソード9から、周知の事実を堂々と伝える表現「common knowledge」をご紹介します。
「みんなが知っていること」を一言でスマートに言いたい時、このフレーズが役に立ちます。
実際にそのシーンを見てみよう!
アラストーは自分の論文掲載の件をホッジンズに打ち明けた後、「まだ誰にも言わないで」とお願いしていました。
ところがアンジェラから突然「おめでとう」と声をかけられてしまいます。
口止めを守ってくれなかったと問い詰めるアラストーに、ホッジンズが悪びれずに言い訳をする場面です。
Angela: Oh, Arastoo. Congratulations.
(あら、アラストー。おめでとう。)Arastoo: You weren’t supposed to tell anyone.
(誰にも言わない約束だったじゃないですか。)Hodgins: I didn’t. Well, she’s my wife, so… that doesn’t count.
(言ってないよ。まあ、彼女は俺の妻だから…ノーカウントだ。)Arastoo: Wh-where is that written?
(そ、そんなルールどこに書いてあるんですか?)Hodgins: It’s common knowledge.
(周知の事実だろ。)BONES Season7 Episode9(The Don’t in the Do)
シーン解説と心理考察
口止めをお願いしたはずなのに、あっさりアンジェラに伝わっていて焦るアラストー。
ホッジンズを問い詰めると、「妻に言うのは”誰かに言った”うちに入らない」という独自の理論を展開します。
さらに「そんなルールどこに書いてあるんですか」とツッコミが入ると、「常識だろ」のひとことで一蹴してしまうホッジンズ。
自分の都合のいい言い訳を、さも世の中の絶対ルールのように宣言してしまうあたりが、夫婦仲の良さとホッジンズのユーモアを同時に伝えてくれます。
アラストーの生真面目さと、それを軽やかにかわすホッジンズの掛け合いが、ラボの和やかな空気を作り出している場面ですね。
「common knowledge」の意味とニュアンス
common knowledge
意味:周知の事実、常識、誰もが知っていること
「common(共通の、一般の)」と「knowledge(知識)」が組み合わさった表現で、世間一般や特定のグループ内で「すでに広く知れ渡っている情報や事実」を意味します。
わざわざ証明したり説明したりする必要がないほど、当たり前に浸透している事柄に対して使われます。
【ここがポイント!】
このフレーズのコアイメージは「すでにみんなに共有されている、揺るぎない事実」です。
「今さら言うまでもないよね」というニュアンスを自然に帯びているため、少し自信たっぷりに事実を断言するような力強さがあります。
ホッジンズのように、相手の「それはどこに書いてある?」という反論をピシャリと封じ込め、自分の主張を押し通す「切り札」として使えるのがこの表現の醍醐味です。
一方で、科学的・一般的な事実を「みんな知ってることだけど」とさらりと前置きする形でも自然に使えます。
実際に使ってみよう!
It’s common knowledge that the earth goes around the sun.
(地球が太陽の周りを回っていることは、誰もが知っている事実です。)
誰もが知っている科学的な事実や、疑う余地のない一般的なルールを述べる時の、最もオーソドックスな使い方です。
Their relationship is common knowledge in the office.
(彼らが付き合っていることは、オフィスではみんな知っていることです。)
会社や学校など、特定のコミュニティ内で「すでにみんな知っている噂や秘密」を表す時に便利な表現です。
I thought it was common knowledge that we have a meeting every Monday.
(毎週月曜日に会議があることは、みんな知っていると思っていました。)
相手が知るべきことを知らなかった時に、「えっ、当たり前じゃないの?」と少し驚きや呆れを込めて伝えるリアルなビジネスフレーズです。
『BONES』流・覚え方のコツ
ホッジンズが「妻には秘密がないのが世の常識だろ!」とばかりに胸を張って言い切る姿をイメージしてみてください。
「common(みんなが集まる広場)」に「knowledge(情報)」がすでにシェアされていて、誰もが当然のように頷いている情景を思い浮かべると、「わざわざ議論するまでもない」という堂々としたニュアンスがすっと定着します。
似た表現・関連表現
common sense
(常識、良識)
common knowledge が「みんなが知っている事実や情報」であるのに対し、こちらは「状況に応じた適切な判断力や行動」を指します。「雨が降ったら傘をさす」のは common sense ですね。
public knowledge
(公知の事実、公になっている情報)
common knowledge とほぼ同じ意味ですが、秘密や非公開だった情報が「すでに公の場にさらされている」というニュアンスがやや強くなります。
well-known
(よく知られている、有名な)
特定の事実だけでなく、人や場所が有名であることを表す形容詞です。「周知の」という意味で広く使えますが、名詞の knowledge よりもカジュアルに使い回すことができます。
深掘り知識:「common」が持つ「みんなのもの」というコアイメージ
「common」という単語のコアにあるのは、「特定の誰かのものではなく、みんなで共有されているもの」というイメージです。
例えばイギリスの「公有地(コモン)」もこの言葉から来ており、誰もがアクセスできるオープンな空間を意味していました。
このイメージを押さえると、「common knowledge(みんなが共有している知識)」「common sense(みんなが持っている判断力)」「in common(共通して持っている)」といった表現が、バラバラな丸暗記ではなく一つの根っこから広がる言葉として理解できるようになります。
単語をまとめてイメージで覚える感覚が身につくと、英語の語彙がぐっと体系的に広がっていきますよ。
まとめ|「常識だろ」を英語で言い切る表現
今回は『BONES』シーズン7エピソード9から、「common knowledge」をご紹介しました。
このフレーズの魅力は、「当たり前のこと」をただ述べるだけでなく、ホッジンズのように少しユーモアを乗せて「これは議論するまでもない常識だ」と堂々と言い切る時にも使えるところです。
ニュース記事から日常会話まで幅広く登場する表現なので、使えるシーンのストックが広がります。
「これって常識だよね?」と感じた時、ぜひ頭の中でこのフレーズを思い浮かべてみてください。


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