ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S6E16に学ぶ「give it some gas」の意味と使い方

give it some gas

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

「もっと急いで!」「一気に勢いをつけよう!」——そんな時、ネイティブはどんな英語を使うのでしょうか。
今回は 「give it some gas」 という表現を、猛吹雪のワシントンD.C.を舞台にした『BONES』シーズン6第16話から深掘りします。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

大雪に見舞われたワシントンD.C.で、ブースとブレナンが車で立ち往生している場面です。
エンジンがうんともすんとも言わない中、ブースが声をかけます。
そんな緊迫した状況でも、ブレナンはまるでひるまず地球温暖化の科学論を展開し始めるのがなんとも彼女らしいところです。

Booth:Go ahead. Give it some gas.
(よし。アクセルを踏んでくれ。)

Booth:All right? Not moving.
(ダメか?動かないな。)

Brennan:It’s been scientifically proven that higher surface temperatures contribute to extreme weather events.
(高い地表温度が異常気象の一因になることは科学的に証明されているわ。)

BONES Season6 Episode16(The Blackout in the Blizzard)

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シーン解説と心理考察

一刻も早く現場へ向かいたいブースの焦りが、そのまま言葉になったシーンです。
凍りついたエンジンに向かって「give it some gas」と呼びかける姿は、どんな状況でも体当たりで突破しようとするブースらしさそのもの。

一方、そんな彼の焦りをどこ吹く風で、地球温暖化に関する科学的考察を淡々と述べ始めるブレナン。
こういう噛み合わないやり取りの中に、このドラマの魅力が凝縮されている気がします。
緊迫した状況でも二人の性格の違いが全力で発揮される、『BONES』らしい一幕です。

「give it some gas」の意味とニュアンス

give it some gas
意味:アクセルを踏む・スピードを上げる・物事に勢いをつける

直訳すると「それにいくらかのガス(ガソリン)を与える」。
アメリカ英語ではガソリンを「gas」と呼ぶため、エンジンに燃料を送り込んで加速させる=「アクセルを踏み込む」という意味で定着したイディオムです。

車の運転シーンで使われるのが基本ですが、日常会話やビジネスシーンでは比喩的に拡張されます。
計画が遅れている時や、仕事のペースを上げたい時に「もっと勢いをつける」「本腰を入れて加速させる」というニュアンスで使える、応用範囲の広い表現です。

【ここがポイント!】

このフレーズのコアイメージは 「エネルギーの注入」 です。
単なる「急げ」という指示を超えて、「もっとパワーを送って!」「一気にギアを上げよう!」という力強い勢いが込められています。
停滞した状況を打破しようとする、ポジティブで能動的なニュアンスがこの表現の核心です。

実際に使ってみよう!

We are falling behind schedule on this project. We really need to give it some gas if we want to meet the deadline.
(このプロジェクト、予定より遅れているわ。締め切りに間に合わせたいなら、本当にペースを上げないとダメね。)
進捗が遅れている場面でチームに発破をかけたい時に自然に使えます。ビジネスシーンでもカジュアルに響くのが魅力です。

The traffic light is turning yellow—give it some gas! We can’t afford to be late for the meeting.
(信号が黄色になるわ、アクセルを踏んで!会議に遅れるわけにはいかないの。)
車に乗っている時のオーソドックスな使い方です。助手席からドライバーに「急いで!」と伝える、臨場感あふれる表現です。

His political campaign was stalling, so his team decided to give it some gas by launching a series of aggressive TV commercials.
(彼の政治活動は停滞気味だったため、陣営は積極的なテレビCMを連続で打ち出して勢いをつけることにした。)
「テコ入れをする」「勢いを再注入する」という比喩的な用法です。ニュースやビジネス記事でも見かける、やや上級者向けの使い方です。

『BONES』流・覚え方のコツ

大雪の中でピクリとも動かない車を前に、なんとか前へ進もうと奮闘するブースの姿を思い浮かべてみてください。

「冷え切ったエンジンにガソリン(gas)をたっぷり飲ませて、強制的に元気を注入する」——そのビジュアルと一緒に覚えることで、「スピードを上げる」「物事に勢いをつける」という意味が単なる暗記ではなくイメージとして定着します。
何かが行き詰まった時にこの場面が頭に浮かぶようになれば、フレーズは自然と口をついて出てくるはずです。

似た表現・関連表現

step on it
(急ぐ、スピードを出す)
「step on the gas(アクセルを踏む)」の後半が省略された口語表現です。「give it some gas」がエネルギーを注入するイメージなのに対し、こちらは「早くして!」と相手を強めに急かすニュアンスが前面に出ます。

put the pedal to the metal
(全速力を出す、全力を尽くす)
アクセルペダル(pedal)を床の金属部分(metal)に届くほど力いっぱい踏み込む様子から生まれたイディオムです。限界まで力を出し切る、アクセル全開でいく、という激しい勢いのある表現です。

speed up
(速度を上げる、加速する)
車の物理的な速度だけでなく、手続きや作業の進行を早める際にも使える最も一般的な表現です。感情的な「勢い」よりも、客観的な「加速」を指す場合に向いています。

深掘り知識:アメリカ車社会が生んだ「エンジン・アクセル」系イディオム

英語、特にアメリカ英語を学んでいくと、車や運転に関する言葉が日常的な比喩表現として驚くほど多く使われていることに気づきます。

広大な国土を持つアメリカでは、車は単なる移動手段ではなく、「自由」や「前進」という精神性と深く結びついてきました。
そのため、車のメカニズムが人間の行動や社会の動きに例えられることが多いのです。

代表的なものをいくつか挙げると——

run out of gas(ガソリンが切れる)→ 気力・体力が尽きる
step on the brakes(ブレーキを踏む)→ 計画にブレーキをかける、抑制する
running on all cylinders(全シリンダーが稼働している)→ 絶好調・フル回転

言語の裏側にある「車社会」という文化的背景を意識するだけで、英語のイディオムが持つ温度感やリズムがぐっとリアルに感じられるようになります。

単語帳で字面だけを追うのではなく、こうした文化的な成り立ちと一緒に覚えることで、表現力は確実に広がっていきます。

まとめ|エネルギーを注入して前進するフレーズ

今回は『BONES』の雪のシーンから、「give it some gas」 を深掘りしました。

車のアクセルを踏むという具体的なイメージから、物事のスピードを上げたり勢いづけたりする比喩的な使い方まで、日常でもビジネスでも応用できる便利なフレーズです。

「もうひと踏ん張りしよう」「この局面を一気に乗り越えよう」——そんな気持ちを英語で表現したい場面は、思っているより多いはずです。
停滞した状況でも力強く前進しようとするブースの姿とともに、このフレーズを記憶に刻んでみてください。

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