海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』シーズン5第14話から、予想外の出来事に対する驚きや皮肉な呆れを表す「go figure」を紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
ジェファソニアン研究所で、被害者の身元を特定するシーンです。
アンジェラが、特徴的な角を持つ遺体の身元調査の結果をブレナンとブースに報告しています。
Brennan: Have you identified the victim?
(ブレナン:被害者の身元は特定できたの?)
Angela: Well, we’ve found out otherwise. Neal Lowery. Turns out Neal’s the only missing guy with horns. Go figure.
(アンジェラ:それが違うのよ。ニール・ラワリー。角の生えた行方不明者はニールただ一人だったわ。驚きよね。)
Booth: Neal Lowery. We need to find out everything about him.
(ブース:ニール・ラワリーか。彼についてすべて調べる必要があるな。)
BONES Season5 Episode14 (The Devil in the Details)
シーン解説と心理考察
通常、身元不明遺体の特定は困難を極めますが、今回はあっさりと解決してしまいます。
「頭に角が埋め込まれている」という特異すぎる身体的特徴が、皮肉なことにデータベース検索で最高の手がかりとなってしまったのです。
悪魔の仕業かと疑うような不気味な事件でありながら、身元判明の理由があまりにも物理的で拍子抜けしてしまった状況に対し、アンジェラは「Go figure」と呆れたように肩をすくめています。
重い事件を扱いながらも、少しのユーモアを交えてテンポよく進んでいくジェファソニアンチームらしい会話劇ですね。
フレーズの意味とニュアンス
go figure
意味:全く理解できない、驚きだね、まさか(そんなことになるとは)
このフレーズは、「figure(計算する、考える)」という単語を使った命令形から来ています。
「自分で考えてみてよ」「計算してみてよ」という直訳から転じて、「いくら考えても理解できない」「全くの想定外だ」という強い驚きや呆れを表す決まり文句として使われるようになりました。
日常会話では、皮肉めいた状況や、矛盾しているけれど事実であるといった理不尽な出来事に対して、単独で相槌として使われることが非常に多い表現です。
【ここがポイント!】
ネイティブは、相手の話に対して「それは変だね」「信じられないね」と同調したり、自分の身に起きた不条理な出来事を自嘲気味に伝えたりする時にこのフレーズを使います。
文末に付け加えたり、単独でポンと口にしたりと、会話のテンポを作るための便利なクッション言葉としてのコアイメージを持っておきましょう。
実際に使ってみよう!
I bought an umbrella because it was pouring, and then the sun came out. Go figure.
(どしゃ降りだったから傘を買ったのに、太陽が出てきたよ。全くもう。)
自分が何かをした途端に裏目に出てしまった時など、日常のちょっとした不運や皮肉なタイミングに対して自嘲気味に使う定番の表現です。
The most expensive software is often the hardest to use. Go figure.
(一番高価なソフトウェアが、大抵一番使いにくいんだよね。理解できないよ。)
値段と質が見合っていないなど、ビジネスや世の中の理不尽な状況・矛盾に対して、肩をすくめて呆れるようなニュアンスで使えます。
He complained about the food, but he ate the whole thing. Go figure.
(彼は料理に文句を言っていたのに、全部平らげたんだ。どういうことなのかしら。)
他人の言動が矛盾していることに対して、「どういうことなのか理解できないね」と第三者と共感し合う場面でよく使われます。
『BONES』流・覚え方のコツ
オカルトめいた難解な事件であるにもかかわらず、その異常な身体的特徴のせいですぐに身元が判明してしまったという、皮肉な状況を報告するアンジェラの姿をイメージしてみてください。
「こんなおかしな話、いくら考えても(figure)論理的な答えが出ないわ」と肩をすくめているようなジェスチャーを思い浮かべると、フレーズの持つ呆れや驚きのニュアンスが自然に頭に入ってくるはずです。
似た表現・関連表現
Who knew?
(意味:誰が予想できただろうか?、驚きだよね)
直訳の「誰が知っていただろうか(誰も知るはずがない)」から転じて、予想外の出来事に対する驚きを表します。
go figure と非常に似ていますが、呆れよりも純粋な驚きに焦点を当てた表現です。
Surprise, surprise.
(意味:やっぱりね、案の定だ)
文字通りには「驚きだ」という意味ですが、実際には「全く驚かない」「予想通りだ」という皮肉を込めて使われることが多く、文脈によって go figure と似た響きを持ちます。
It doesn’t make sense.
(意味:筋が通らない、意味がわからない)
物事が論理的でない、または理解できないという事実をストレートに伝える表現です。
go figure が感情的な相槌であるのに対し、こちらは状況に対する客観的な評価として使われます。
深掘り知識:数学から生まれた日常表現「figure」
今回登場した「figure」という単語は、ラテン語で「形」や「姿」を意味する言葉に由来しています。
そこから「図形」や「数字」を指すようになり、さらに「計算する」「考える」という動詞の意味が生まれました。
英語圏では数学的な「計算して答えを出す」という行為を、頭の中で「状況を整理して答えを導き出す(=理解する)」というプロセスに重ね合わせて表現することが多く、「figure out(解決する、理解する)」などもその代表例です。
理系の学問と日常の心理表現が密接に結びついている背景を知ると、英語の持つ論理的な一面を垣間見ることができて面白いですね。
まとめ|予想外の驚きを伝える表現
今回は『BONES』のワンシーンから、「go figure」を紹介しました。
日常会話では、予想外の出来事や理不尽な状況に対して、一言でテンポよく相槌を打つ時にとても役立つ表現です。
驚きや少しの皮肉を込めて、ぜひ実際の会話や日記などで使ってみてくださいね。


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