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『BONES』シーズン2、第2話では、車で移動する道中、ブースとブレナンが信仰と科学について言葉を交わす一幕が描かれます。普段は事件の話が中心を占める二人ですが、この場面に限っては、それぞれが日頃から譲れずにいる立場そのものが話題の中心になります。
信仰を語る側と、科学を語る側、それぞれがどんな言葉を選んで自分の立場を語るのか、このやり取りを手がかりに見ていきましょう。
“throw religion in my face”――踏み込まれたくない領域
車の中で、ブレナンが聖書のある逸話を引き合いに出すと、ブースは一瞬身構えます。
Booth: What, you’re going to throw religion in my face right now?
(何だよ、今ここで信仰の話を俺に突きつけるのか?)BONES Season2 Episode2 (Mother and Child in the Bay)
throw something in someone’s faceは「〜を相手に突きつける、責めるように持ち出す」という意味の言い回しです。throw(投げつける)という動詞のイメージ通り、相手が触れられたくない話題を強引に持ち出すニュアンスを持ちます。信仰という個人的な領域に踏み込まれたときの身構えが、この一言に表れています。
“myth” と “it fits the definition”――言葉の定義で語る科学者
ブレナンは聖書の逸話について、ある言葉を使って言い直します。ブースは思わず聞き返します。
Brennan: Okay, then the lesson I would learn from the myth–
Booth: Myth?
Brennan: Well, it fits the definition.
(だってそれは、定義に当てはまるもの。)BONES Season2 Episode2 (Mother and Child in the Bay)
mythは「神話、言い伝え」を指す語で、ブレナンは聖書の逸話を宗教的な物語としてではなく、定義上そう分類される話として扱います。it fits the definition(定義に当てはまる)という言い方は、感情ではなく客観的な基準に沿って物事を判断する、科学者らしい語彙選びと言えます。
“Science all the way”――繰り返される決めぜりふ
会話の終わりに、ブースが軽い調子で尋ね、ブレナンが即答します。
Booth: Are you sure you’re not religious?
Brennan: (nods) Science all the way.
Booth: Science all the way.
Brennan: Hey, even an empiricist can have a heart, Booth.
(信仰は本当にないのか?/科学一筋よ。/科学一筋、か。/ねえ、実証主義者にだって心はあるのよ、ブース。)BONES Season2 Episode2 (Mother and Child in the Bay)
science all the wayは「最初から最後まで科学一筋」という言い方で、all the wayが「徹底して、どこまでも」という強調を加えます。ブースがブレナンの言葉をそのまま繰り返すのは、皮肉というより、彼女の一貫した立場を認めた反応と読み取れます。続くeven an empiricist can have a heart(実証主義者にだって心はある)というひとことは、science all the wayと言い切った直後だからこそ効いてくる、譲れない立場の中にある人間味を表す表現になっています。
まとめ|throw in my face / myth / science all the way――立場を語る言葉
throw religion in my face、myth、it fits the definition、science all the wayと、譲れない立場を言葉にする表現を見てきました。信仰を語る側にも、科学を語る側にも、それぞれの立場を保ちながら相手と向き合うための語彙があることが、この車内の会話から伝わってきます。
異なる価値観を持つ二人が同じ車に乗り合わせているからこそ生まれるやり取りを、次のエピソードでも見ていきましょう。
同じエピソードの別の場面で使われた英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでもあわせて読めます。
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