海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『メンタリスト』シーズン3第20話には、事件への取り組み方を問われる言葉が、時間をおいて何度か出てきます。問う側の言い方もさまざまで、「休暇でも取っているのか」と詰めるものから、様子がおかしいと切り出すものまであります。
この記事では、問われたあとに続く言葉に注目します。言い訳を続ける、「掌握している」と伝える、言ったことを取り消して聞き返す。この3つの言い方を、場面の順に見ていきます。
「I do. I just ~」「Huh? No.」関わり方を問われて、まず出てくる言葉
作中では携帯電話の呼び出し音のあとに、居場所を尋ねる言葉が続きます。その次に交わされるのが、次のやり取りです。
— I thought you wanted to get working on this case.
(この事件に取りかかりたいのだと思っていたのですが。)
— I-I do. I just ran across the street to the, uh, fruit place to pick up some fresh fruit.
(あ、ああ、取りかかりたいです。ちょっと通りの向かいの、えーと、果物の店まで新鮮な果物を買いに走っただけで。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
I thought you wanted to ~ は、thought と wanted の両方が過去形で、「~したいのだと思っていた」と相手の意向を確かめる形です。いまの状況が、その意向と合っていないことを指摘する働きをしています。
続く I do. は、want to get working on this case を繰り返さずに do ひとつで受けた形です。続く I just ran across the street to ~ の just は「ほんの」という軽さを添える語で、to のあとに目的を置いています。通りの向かいという近さを具体的に言い添えながら、先に I do. で意向を認めている点が、この返しの組み立てです。
物語が進むと、事件への向き合い方を問う言葉は別の形でも出てきます。
— Are you taking a vacation from this case or what?
(この事件から休暇でも取っているのですか?)
— Huh? No.
(えっ? いや。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
taking a vacation from this case は、実際の休暇ではなく、事件への取り組みが休みのようだという比喩的な言い方です。文末の or what? は、選択肢を示さずに「それとも何なのか」と相手に迫る響きを足します。
続く Huh? No. は、聞き返す声と短い否定を並べただけの形です。理由を説明せずに否定だけで受けると、先ほどの I do. I just ~ のように言い訳を足す返しとは、言葉の量が大きく違ってきます。
「It’s all under control.」で状況を握っていると伝える
事件についての話がひと区切りしたところで、次の問いが投げかけられます。
— Okay. Do you have any intention of actually taking part in this case?
(さて。この事件に実際に加わるつもりはあるのですか?)
— It’s all under control.
(すべて掌握していますから。)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
Do you have any intention of ~ing? は、「~するつもりはあるか」と意図の有無を尋ねる形です。ここでは any が「少しでも」の強調として働き、さらに actually が「実際に」を加えています。この二つが重なることで、つもりの有無を強めて確かめる聞き方になっています。
続く It’s all under control. は、all で「すべて」を示し、under control で「管理下にある」「手に負えている」と言い切る一文です。It が何を指すのかは、この台詞のなかでは示されていません。事件への取り組みを説明する言葉は添えられず、状況全体を一言でまとめる形になっています。
最初の場面では、I do. のあとに具体的な行動の説明が続きました。こちらは行動に触れず、全体が問題ないという一点だけを伝える形です。事件への関わり方を扱う場面でも、説明を足す言い方と、一文で言い切る言い方とに分かれています。
「I misspoke.」「Strange how?」取り消しと聞き返し
この直後、犯人を知っているのかと確かめる言葉が入ります。そこから次のやり取りが続きます。
— The what?
(何が?)
— Oh, the killer. No. No, I misspoke.
(ああ、犯人のことか。いや。いや、言い間違えました。)
— What’s going on with you? You’ve been acting strange since this case started.
(どうしたのですか? この事件が始まってから、様子がおかしいですよ。)
— Strange. Strange how? Strange like…
(おかしい? どうおかしいと? たとえば…)
The Mentalist Season3 Episode20 (Redacted)
The what? は、直前に出た語のあとを what で尋ね、中身を聞き返す形です。続く Oh, the killer. で、その語が言い直されます。
I misspoke. は、動詞 misspeak(言い間違える)の過去形です。言ったことを「言い間違いだった」として取り消す形になります。実際に言い間違いだったのかどうかは、この台詞だけでは判断できません。表現としては、前の発言を取り下げるための短い形です。
What’s going on with you? は、with you で問いを相手個人に向けています。You’ve been acting strange since ~ は、have been ~ing で「~のときからずっとそうしている」と状態の継続を示し、act strange は「様子がおかしく振る舞う」の意味です。
続く Strange how? は、形容詞を繰り返し、how で中身を尋ね返す形です。Strange like… と、例を挙げるように言い始める点も、この場面の特徴です。
まとめ|関わり方を問われたときの言い方
関わり方が話題になる場面で、I do. I just ~ で言い訳を足す言い方、It’s all under control. と一文で言い切る言い方、I misspoke. で取り消す言い方、Strange how? で聞き返す言い方が出てきました。同じ事件への関わり方でも、言葉の量も働きも場面ごとに違っています。
次回も『メンタリスト』と一緒に英語を学んでいきましょう。
同じエピソードのほかのコラムやフレーズ記事でも、この回の別の場面の英語を扱っています。


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