「Looks like I need to find a third scenario.」に見る、最善・最悪の筋書きを並べて次の手を考える言い方|『ホワイトカラー』S05E11で学ぶ英会話

『White Collar』コラム: 「Looks like I need to find a third scenario.」に見る、最善・最悪の筋書きを並べて次の手を考える言い方|『ホワイトカラー』S05E11で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回は『ホワイトカラー』シーズン5 第11話の後半から、ニールとモジーの作戦会議を取り上げます。レベッカに取引を持ちかけたニールと、話を聞いたモジーは、この先の筋書きを一つずつ挙げていきます。最善の場合でさえ、ニールにとって都合のいい結果にはなりません。

想定を並べるときの決まった言い方と、行き詰まりから次の手へ話を進める締めの一言を、会話の順に見ていきます。

目次

「best-case scenario」で、うまくいった場合を並べる

ニールの自宅で、まずニールが自分の打った手をモジーに説明します。

Neal: I offered her a trade… the location of the diamond in exchange for Hagen’s blackmail video.
(彼女に取引を持ちかけたんだ……ダイヤモンドの在りかと引き換えに、ヘイゲンの脅迫用の動画をってね。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

in exchange for ~ は「〜と引き換えに」で、取引の条件を一息に述べるときの定番です。

モジーが在りかは分かっていないと指摘すると、ニールは、彼女はそのことを知らないと返します。話はそこから筋書きの検討に移ります。

Neal: It was the only way to draw her out.
(彼女をおびき出すには、それしかなかったんだ。)
Mozzie: So best-case scenario… you meet with her, she brings the video. The feds show up, arrest her, and find the video.
(じゃあ、最善の筋書きは……君が彼女と会い、彼女が動画を持ってくる。FBIが現れて彼女を逮捕し、動画を見つける。)
Neal: All the blackmail Hagen has on me is exposed, and I go back to jail.
(ヘイゲンが握ってる僕の弱みが全部明るみに出て、僕は刑務所に逆戻り。)
Mozzie: That’s the best-case scenario.
(それが最善の筋書きだ。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

best-case scenario は「最もうまくいった場合の筋書き」です。モジーは the を付けずに文頭へ置き、見出しのように使っています。その後ろでは meet、brings、show up と現在形を並べ、想定の手順を順番に描いています。

ニールは同じ現在形で筋書きの続きを引き取り、have ~ on someone(〜の弱みを握っている)を使って自分に返ってくる結果を足します。モジーの That’s the best-case scenario. は、それでも「最善」だと念を押すことで、皮肉を効かせた受けになっています。

「worst-case」と「a third scenario」で、次の手へ進む

最善の次は、最悪の場合です。

Neal: Worst-case…she discovers I don’t know the location, realizes I’m trying to pull one over on her…
(最悪の場合は……彼女が、僕が在りかを知らないと気づいて、一杯食わせようとしてると悟る……)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

worst-case の後ろには scenario が省かれています。pull one over on someone は「〜に一杯食わせる」というくだけた言い方です。モジーの一言を挟んで、ニールはこう締めます。

Neal: Looks like I need to find a third scenario.
(三つ目の筋書きを見つけないといけないみたいだな。)
Mozzie: Yeah.
(だな。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

Looks like ~ は It looks like の It が落ちた形で、「どうやら〜のようだ」と状況から結論を引き出す言い方です。最善の場合でも刑務所行きという筋書きを受けて、a third scenario と選択肢そのものを増やす発想に切り替えているのが、この一言の面白いところです。

可能性を並べて見立てを比べる言い方は、この回のもう少し前の場面にもあります。レベッカの気持ちが本物かどうかをめぐり、ピーターはニールの見立てをいったん受け入れてから話を進めます。

Peter: Okay, let’s assume you’re right.
(よし、君の言うとおりだと仮定しよう。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

その場合に考えられる理由をニールと確かめたあと、ピーターはもう一方の可能性を示します。

Peter: Or I’m right, and she means it, and we can use it against her.
(あるいは俺が正しくて、彼女は本気だ。そして、それを彼女に対して利用できる。)

White Collar Season5 Episode11 (Shot Through the Heart)

let’s assume ~ で仮定を置き、Or ~ で対になる場合を並べています。筋書きを一つずつ確かめる点で、モジーとニールのやり取りと同じ組み立てです。

まとめ|筋書きを並べて次の一手を探す

best-case scenario と現在形で想定を並べる言い方、worst-case、選択肢を増やす a third scenario、仮定を置く let’s assume を見てきました。想定を整理しながら話を進める流れが分かります。

作戦会議の場面を観ながら、『ホワイトカラー』の英語を味わっていきましょう。

この回の別の場面は、ほかのコラムやフレーズ記事で扱っています。

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