海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は日常のちょっとした説明からビジネスシーンまで幅広く活躍する知的なフレーズ、「account for」を深掘りしていきましょう。
少しフォーマルな響きがありますが、マスターすると一気に大人の英語力がアップしますよ。
実際にそのシーンを見てみよう!
刑務所での火災後、現場を検証するブースと刑務所長のやり取りです。
焼け焦げた遺体が、厳重な警備下にいるはずの連続殺人犯エップスのものであるか確認を急ぐ緊迫した場面です。
Warden: That’s impossible.
(そんなはずはない。)Booth: Okay, look. All your prisoners, are they accounted for?
(わかった、聞いてくれ。囚人たちの所在は全員確認できているのか?)Warden: They are if this is Epps.
(この遺体がエップスなら、全員確認できていることになります。)
BONES Season2 Episode12 (The Man in the Cell)
シーン解説と心理考察
火災現場で発見された遺体が、脱獄不可能なはずのエップスのものであると信じられず、動揺を隠せない刑務所長。
それに対し、ブースは冷静に「他の囚人は全員いるのか(逃げたのはエップスではないのか)」と事実確認を迫ります。
最悪のシリアルキラーが野に放たれたかもしれないという極限の状況下で、ブースはパニックに陥ることなく「リスト上の人数と実際の人数」という客観的な事実に基づいて状況を整理しようとしています。
「account for」という理路整然としたフレーズの選択に、FBI捜査官としての彼の有能さと、一刻も早く真実を突き止めなければという強い焦りが滲み出ている名シーンですね。
フレーズの意味とニュアンス
account for
意味:(人や物の)所在を確認する、〜を説明する、〜の割合を占める
「account」には「計算する、説明する」というコアイメージがあります。
そこから派生して、人や物の数が「計算に合う=所在や無事が確認される」という意味で使われるようになりました。
事故や災害などの緊急時に、人々の安全が確保されている状態を表す際によく登場する表現です。
【ここがポイント!】
ネイティブは、このフレーズを単なる「説明する(explain)」ではなく、「数字や事実に基づいて、論理的に抜け漏れなく説明・把握する」というニュアンスで使います。
今回のように受動態(be accounted for)の形になると、「(リスト上の全員・全アイテムの)所在が確認できている、無事である」という非常に実践的な意味に変化するのが特徴です。
実際に使ってみよう!
日常やビジネスで直面する、責任や論理性が問われるシチュエーションでの例文をチェックしていきましょう。
All employees are accounted for after the emergency evacuation.
(緊急避難の後、全従業員の所在が確認されています。)
災害時や避難訓練の後に、点呼を行って全員の無事を確認した、という状況を的確に伝える定番の表現です。
How do you account for this sudden drop in sales?
(この突然の売上減少をどう説明するつもりですか?)
ビジネスシーンで、単なる言い訳ではなく、データに基づいた合理的な原因の究明や説明を相手に求める際に使われる少し厳しい表現です。
Online shopping accounts for more than half of our revenue.
(オンラインショッピングが当社の収益の半分以上を占めています。)
ビジネス英語やニュースでも頻出する、「〜の割合を占める」というデータや数値を説明する際の使い方です。プレゼンテーションなどでも大活躍します。
BONES流・覚え方のコツ
焼け焦げた遺体を前に、ブースが「囚人のリスト(数)と、実際の人数は合っているのか?」と刑務所長を問い詰める緊迫した表情をイメージしましょう。
「リスト上の数字を計算する(account)=全員の所在を確認する」というつながりを頭の中で映像化するのがおすすめです。
受動態での使われ方が、スッと腑に落ちるはずですよ。
似た表現・関連表現
explain
(説明する)
最も一般的な「説明する」という単語ですが、物事の理由や意味を言葉で解き明かすニュアンスが強く、account for のような「数や事実に基づいた所在確認」の意味合いは持ちません。
make up
(〜を構成する、〜の割合を占める)
account for の「〜の割合を占める」という用法と似ていますが、make up は「複数の要素が集まって一つの全体を作り上げる」というニュアンスに焦点が当たります。
answer for
(〜の責任を取る、〜について釈明する)
何か悪い結果やミスが生じた際に、その原因について責任を持って説明するという意味合いです。account for よりも「責任の所在」を厳しく追及する場面で使われます。
深掘り知識:ミステリー好き必見!「説明のつかない謎」を語る英語
ドラマ『BONES』のようなミステリーや犯罪捜査の文脈で「account for」が使われる時、実はもう一つの非常に知的なニュアンスが加わります。
それは「不可解な現象や矛盾に対して、合理的な説明をつける」という働きです。
例えば、容疑者のアリバイに空白の時間があった時、捜査官は「How do you account for the missing two hours?(空白の2時間をどう説明するんだ?)」と問い詰めます。
また、科学的に証明できない謎の現象に直面したブレナンのような学者は、「We can’t account for this anomaly.(この異常値には論理的な説明がつかない)」と言います。
ただ言葉で説明する(explain)のではなく、「筋の通った証拠や事実を積み上げて、完璧な計算式(account)を完成させる」というコアイメージを知っておくと、洋書や海外ドラマの難解なセリフも深く理解できるようになりますよ。
まとめ|「account for」で知的な説得力を手に入れよう!
今回は『BONES』シーズン2第12話から、「account for」の意味と使い方をご紹介しました。
緊急時の所在確認から、ビジネスでの論理的な説明、そしてミステリーにおける謎解きまで、幅広く活躍する知的なフレーズです。
ぜひ色々な場面で使って、説得力のある大人の英語表現を身につけていきましょう!


コメント