海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン2 第15話「The Bodies in the Book」に見られる、踏み込まれることに身構える心理を語る英語表現です。ブレナンは元同僚のサリーとの関係を軽いものとして扱おうとしますが、周囲の指摘によって、その距離の取り方そのものが浮き彫りになっていきます。
誰かに近づかれることへの防御反応が、どんな言葉で表されているのか、この回のやり取りから見ていきます。
「fling」を「get carried away」でけん制する――軽く扱おうとした関係
ラボのオフィスでランチを持ってきたサリーに対し、ブレナンは二人の関係を軽く位置づけようとします。
Brennan: You – you don’t know me as well as you think. We’re just having a fling, so don’t get carried away.
(あなたは自分が思っているほど私を分かってない。私たちはただの火遊びをしているだけ、のめり込まないで。)Sully: When you can’t stop thinking about someone when they’re not around..that’s not a fling. When you remember their touch just like they were still right next to you? That’s not a fling. If you need to be alone with this, fine – but we both know what we have.
(相手が傍にいない時も考えずにいられないなら、それはただの火遊びじゃない。触れられた感触をまだ隣にいるみたいに覚えているなら、それもただの火遊びじゃない。一人で抱え込みたいなら、それでもいい。でも俺たちは、自分たちの関係が何かを分かっているはずだ。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
fling は「一時的な、軽い恋愛関係」を指す名詞で、真剣な交際とは一線を画すニュアンスを持つ言葉です。ブレナンはこの一語を使うことで、二人の関係に距離を置こうとしています。あわせて使われる get carried away は「調子に乗る、のめり込みすぎる」という意味の表現で、感情や勢いに流されそうになっている相手を制する時によく使われます。
対してサリーは、that’s not a fling というフレーズを繰り返し、ブレナンの言葉を打ち返していきます。同じ単語を軸にした応酬から、二人の間の温度差が伝わってきます。
「we’ve only been seeing each other for a month」と、「push them away」という指摘
書店でのイベントを控えたある日、アンジェラとの会話でブレナンはこう口にします。
Brennan: We’ve only been seeing each other for a month. You know, he doesn’t know me – not really.
(付き合い始めてまだ1か月だもの。それに、彼は本当の私を分かってるわけじゃない。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
seeing each other は「(恋愛関係として)付き合う」という意味の言い方で、for a month のように期間を添えることで、交際の長さをさりげなく伝えられます。
その後、書店裏の駐車場でブースはブレナンをこう評します。
Booth: And I know you. Alright, somebody gets too close, you just wanna push them away.
(それに俺はお前を知ってる。いいか、誰かが近づきすぎると、お前はその相手を突き放したくなるんだ。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
push someone away は「(人を)突き放す、遠ざける」という意味の表現で、物理的な動作というより、心理的な距離の取り方を表す時によく使われます。get too close(近づきすぎる)という表現とセットで使われることで、「近づかれる、そして突き放す」という一連の反応がそのまま言葉になっています。
最後に口にする「I did feel responsible」――一貫していた反応の先
エピソードの終盤、サリーと二人きりになったブレナンは、これまでの態度を認める一言を口にします。
Brennan: I – I did feel responsible, Sully. Do.
(私は――責任を感じていたの、サリー。今も。)BONES Season2 Episode15 (The Bodies in the Book)
feel responsible は「責任を感じる」という直訳通りの表現ですが、ここでの言い方には特徴があります。過去形の did のあとに現在形の do を短く重ねることで、「感じていた」だけでなく「今も感じている」ことを付け加えています。fling や push them away で距離を保とうとしてきたブレナンが、ここで初めて言葉を止めずに気持ちを口にする場面です。
まとめ|距離を測る言葉、踏み込む言葉
fling、get carried away、seeing each other for a month、push them away、feel responsible。いずれも、誰かとの距離をどう扱うかを映し出す表現です。軽く済ませようとする言葉と、正面から向き合う言葉の両方が、この回のやり取りには並んでいます。
同じエピソードの他のコラムやフレーズ記事もあわせて読むと、場面全体の英語がより立体的に見えてきます。
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