「a very good breeder」科学で愛を語るブレナンの英語|『BONES』S02E20で学ぶ英会話

『BONES』コラム: 「a very good breeder」科学で愛を語るブレナンの英語|『BONES』S02E20で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

今回扱うのは、BONES シーズン2 第20話「The Glowing Bones in the Old Stone House」に見られる、ブレナンが恋愛感情を科学の言葉で語る英語表現です。事件現場でブースに恋愛について尋ねられたブレナンは、感情ではなくドーパミンや神経伝達物質を持ち出して答えます。

感情を数値や物質に置き換えて語る、ブレナンならではの言い回しを見ていきます。

目次

「dopamine and norepinephrine」が導く「a very good breeder」という言葉

放射線が漏れたかもしれない現場で、防護服姿のブレナンとブースが遺体の身元確認を待っています。緊張感のある状況の中、ブースは唐突に恋愛の話を切り出します。

Brennan: I believe that dopamine and norepinephrine simulate euphoria because of certain biological triggers like scent, symmetrical features…
(ドーパミンとノルエピネフリンが、匂いや左右対称の顔立ちといった生物学的な引き金によって、高揚感を作り出すのだと思うわ。)

Booth: Symmetrical features.
(左右対称の顔立ち、ね。)

Brennan: Yes, it’s an indication of a good breeder. You appear to be a very good breeder.
(ええ、それは良い繁殖相手であることの指標よ。あなたはとても良い繁殖相手に見えるわ。)

BONES Season2 Episode20 (The Glowing Bones in the Old Stone House)

dopaminenorepinephrine は、恋愛感情の高まりを説明する時に使われる神経伝達物質の名前です。日常会話でここまで踏み込んだ単語が出てくることは少ないですが、感情を物質の作用として語る言い方として使われています。biological triggers は「生物学的な引き金」という意味で、匂いや外見が恋愛感情の引き金になる、という文脈で用いられています。

そしてブレナンが口にする a good breeder という表現。breeder はもともと動物の繁殖者を指す単語で、人間に対して使うと、生殖能力や遺伝的な適性を評価しているような、どこか皮肉めいた響きになります。You appear to be a very good breeder は、ロマンチックな褒め言葉のつもりが、生物学の実験記録のように聞こえてしまう一言で、ブレナンらしさが凝縮された表現です。

「a disconnect between my mind and…」――アンジェラに明かす頭と心のずれ

事件が終盤に差し掛かった頃、アンジェラのオフィスでブレナンは珍しく踏み込んだ話をします。話題は自分の恋愛観、聞き役はアンジェラです。誰かと強い結びつきを持つのはいいことだと分かっていながら、ブレナンはこの気持ちを a disconnect between my mind and…(頭と何かの間のずれ)という言い方で濁します。disconnect は「断絶・ずれ」を表す語で、頭では分かっていても心が追いつかない状態を言い表そうとしているのが伝わってきます。

Brennan: It’s just… If a relationship seems more than casual, I feel that I need to posit the potential problems. Probabilities of success and failure, or…
(ただ……関係がただの遊び以上のものに見えてくると、起こりうる問題を想定しておかなきゃいけない気がするの。成功と失敗の確率とか……)

Angela: You get scared.
(怖くなるのね。)

Brennan: (Nodding) But I miss so much, don’t I?
(でも、それでたくさんのものを逃してる、そうよね?)

Angela: I want to say no, but… yeah. You do. And so does whoever you’re keeping yourself from.
(違うと言いたいけど……ええ、その通りよ。あなたが遠ざけている相手も、同じだけ逃してる。)

BONES Season2 Episode20 (The Glowing Bones in the Old Stone House)

posit the potential problems は「起こりうる問題を想定する」という意味です。posit は学術的な文脈でよく使われる動詞で、恋愛にまでリスク分析の語彙を持ち込むところにブレナンらしさが出ています。最後の I miss so much, don’t I? は、don’t I? という付加疑問文で自分自身に問いかける形になっており、分析的な語り口から一歩踏み込んだ自己観察が読み取れます。

まとめ|科学の言葉で測る、測りきれない感情

a very good breeder、a disconnect between my mind and…、posit the potential problems。ブレナンは恋愛という捉えどころのないものを、生物学や確率の言葉に置き換えて語ろうとします。数値化しようとする言い回しから、遠回しに気持ちへ近づく話し方が見えてきます。

同じエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。


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