海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回扱うのは、BONES シーズン2 第18話「The Killer in the Concrete」のラボで交わされる、慣れない作業への挑戦を巡る英語表現です。オートプシーベイに集まったホッジンス・アンジェラ・ザックに、カムがある提案を持ちかけます。
いつもの役割から一歩外に出ることを求められた時、それぞれがどんな言葉で本音を伝えるのか、その言い回しを見ていきます。
「comfort zone」から出るようにという、カムの一言
ラボに集まった3人に、カムはこう切り出します。
Cam: Okay. Time to step out of your comfort zone, people.
(よし。みんな、自分の慣れた領域から一歩出る時間よ。)Hodgins: What comfort zone?
(何のcomfort zoneだよ。)BONES Season2 Episode18 (The Killer in the Concrete)
step out of your comfort zone は「居心地のいい、慣れた領域から一歩外に出る」という意味の定番表現です。comfort zone は直訳すると「快適な領域」ですが、実際には「無理なくこなせる、慣れきった作業の範囲」を指す言葉として使われます。カムのこの一言に対し、ホッジンスは What comfort zone?(何のcomfort zoneだよ)と、相手の言葉をそのまま疑問形に変えて聞き返します。納得していない気持ちを表す時によく使われる、口語ならではの返し方です。
「we suck at…」「we absolutely blow」――苦手だと認める言い方
カムの説明を受けて、3人はそれぞれの立場を言葉にしていきます。
Zack: We process evidence. There’s no more evidence for us to process.
(僕らは証拠を処理する係です。もう処理する証拠が残っていません。)Hodgins: He’s right. We process. Booth interprets.
(そうだ。俺たちは処理する側で、解釈するのはブースの仕事だ。)Angela: I’d like to give it a try.
(私、やってみたいな。)Zack: No, we suck at interpretation.
(だめだよ、僕らは解釈が苦手なんだ。)Hodgins: We absolutely blow.
(まったくもって、からっきしだ。)BONES Season2 Episode18 (The Killer in the Concrete)
ザックとホッジンスは同じ動詞 process を繰り返しながら、「自分たちは証拠を処理する係であって、解釈はブースの役目」だと役割分担を説明します。process には「(データや証拠を)処理する」という意味があり、ここでは自分の専門領域を線引きする言葉として使われています。それに対しアンジェラが give it a try(とりあえずやってみる)と前向きに申し出ると、ザックは we suck at interpretation(僕らは解釈が苦手だ)、ホッジンスは we absolutely blow(まったくだめだ)と、あえて自分たちの弱さを認める言い方で返します。
suck at 〜 は「〜が下手だ、苦手だ」という意味のくだけた口語表現で、blow も同様に「(俗語で)全然だめだ、へたくそだ」という意味で使われます。どちらも友人同士や気心の知れた仲間内で使う表現で、やや品のない響きを持つため、初対面の相手や改まった場面での使用には向きません。自分の弱点を軽い調子で認め合えるのは、ラボのチームが積み重ねてきた気安さの表れとも言えます。
まとめ|苦手なことを苦手だと言い合える関係
step out of your comfort zone、give it a try、suck at 〜、blow。慣れない作業を前にしたラボチームのやり取りからは、苦手意識を率直に言葉にする英語表現が見えてきます。役割を線引きしながらも、最後は軽い調子で弱さを認め合う、その距離感がこの場面の面白さです。
このエピソードの他の英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも取り上げています。
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