海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
『BONES』シーズン3第4話では、FBIの若き心理学者スイーツが初めて登場し、ブースとブレナンにセラピーセッションを行います。二人の関係性を評するスイーツの一言から、発音がそっくりな「complement」と「compliment」という2つの単語が対比的に描かれる場面です。
似た響きの単語をどう聞き分け、どう使い分けるのか、実際のやり取りとともに見ていきましょう。
似た響きの「complement」と「compliment」
セラピーセッションの終盤、スイーツはブースとブレナンの関係性についてこう評します。
Sweets: You complement each other.
(お二人は互いを補い合っていますね。)Booth: No, she never compliments me. Did you compliment me in the questionnaire?
(いや、褒めてなんてくれないぞ。アンケートで俺のこと褒めたのか?)Brennan: “Complement,” not “compliment.” “Ple.” He means that we complete each other, as a team.
(「compliment」じゃなくて「complement」よ。「p-l-e」。チームとして互いを完成させ合っている、という意味。)BONES Season3 Episode4 (The Secret in the Soil)
complementとcomplimentは発音がほぼ同じ同音異義語で、耳で聞いただけでは区別がつきません。スイーツが使ったcomplementは「補い合う」「引き立て合う」という意味の動詞・名詞で、ブースが思わず反応したcomplimentは「褒める」「褒め言葉」という意味です。ブースが後者に聞き違えたことで、意味のずれがそのまま会話のずれになっています。
スペルで示す「Ple」
聞き違いに気づいたブレナンは、綴りを示しながら訂正します。「Ple」は、complementのうちcomplimentと綴りが分かれる箇所(-ple-)を指した言い方で、耳で聞くだけでは判断しづらい単語を、綴りで説明する典型的な方法です。
| 単語 | 品詞・意味 | 例文 |
|---|---|---|
| complement | 動詞・名詞:補う、引き立て合うもの | The wine complements the meal. |
| compliment | 動詞・名詞:褒める、褒め言葉 | She complimented my dress. |
complementとcomplimentは、中間の1文字(eとi)だけが異なり、語尾の-mentは共通しています。「-ple-」と「-pli-」という中間部分のわずかな違いが、意味を分ける唯一の手がかりです。文脈から意味を判断するか、ブレナンのように綴りを示すことで、聞き手に正確に伝わります。
覚え方としてよく知られているのが、complementはcomplete(完成させる)と同じeを持ち、complimentはI like it(気に入った)のiと同じiを持つ、という語呂合わせです。厳密な語源のつながりというより記憶の手がかりですが、綴りを思い出す助けになります。
もしスイーツの発言がcompliment each otherだったなら、「お互いを褒め合っている」という社交辞令に近いニュアンスに変わっていたはずです。実際に使われたのはcomplementで、ブースが一瞬「褒められた」と受け取ったからこそ、この一文字違いが会話のずれとして際立つ場面です。
英語には、意味は違っても綴りや発音がまったく別の専門用語を並べて使い分ける場面もありますが、complementとcomplimentのように発音までほぼ重なる同音異義語の聞き分けは、それとはまた別の難しさを持っています。ブレナンの言う「complete each other, as a team」という言葉には、互いに補い合うパートナーとしての二人の関係性がよく表れています。
まとめ|聞き分けの鍵は文脈と綴り
complementとcomplimentは、発音では区別がつかない同音異義語です。「補い合う」と「褒める」という意味の違いを押さえておくと、会話の中で聞き違えることも少なくなります。
次回も『BONES』の会話を通して、英語表現の背景を見ていきましょう。
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