「will not be intimidated」と「reborn, rebranded」で学ぶ、企業の危機管理広報英語|『メンタリスト』S01E17で学ぶ英会話

『The Mentalist』コラム: 「will not be intimidated」と「reborn, rebranded」で学ぶ、企業の危機管理広報英語|『メンタリスト』S01E17で学ぶ英会話

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ「ドラマdeエイゴ」へようこそ。

『メンタリスト』シーズン1エピソード17では、脅迫状の存在が明るみに出たカーネリアンのCEOフォークが、まず強気の公式声明を出し、その後幹部の一人が命を落としたことを受けて方針を転換していく様子が描かれます。今回はこの二つの場面から、企業が危機に直面したときの広報英語を読み解いていきます。

強気の姿勢から方針転換へと移り変わる言葉づかいの変化に、危機管理広報らしさが表れています。

目次

「founded on good, American values」で示す強気の姿勢

脅迫の存在が公になった直後、フォークはこう言い切ります。

Faulk: “Carnelian is a company founded on good, American values. We will be a better company because of this, and the sick individual behind this campaign against us will not affect us in any way. We will not be intimidated.”
(「カーネリアンは、良きアメリカの価値観の上に築かれた会社です。私たちはこの一件を経て、より良い会社になるでしょう。私たちに対するこの卑劣な行いの背後にいる人物が、私たちに何らかの影響を及ぼすことは決してありません。私たちは、脅しに屈しません」)

The Mentalist Season1 Episode17 (Carnelian Inc.)

founded on 〜は「〜の上に築かれた」という意味の型で、企業理念や創業の精神を語るときによく使われる言い回しです。will not affect us in any way(私たちに何ら影響を及ぼさない)、will not be intimidated(脅しに屈しない)と、will notを重ねる語り口には、動じていない姿を対外的に示そうとする強い意志が表れています。the sick individual behind this campaign(この卑劣な行いの背後にいる人物)という言い方で、相手を名指しせずに人物像だけを断じているところにも、詳細を語らず自社の立場だけを固めるという声明ならではの距離の取り方が表れています。

事件の詳細や脅迫の中身には触れず、自社の価値観と揺るがない姿勢だけを語る組み立て方は、危機の初期段階で使われる公式声明らしい特徴と言えます。動揺を見せず、むしろ胸を張って言い切る調子が、この時点でのフォークの立ち位置を物語っています。

「reborn, rebranded」への方針転換

その後、身近な人物の死を受けて心境が変化したフォークは、部下のジョイスにこう指示します。

Faulk: “No, no, no. Not to Joe Public, to the general public, to the people. Carnelian is going to change its ways and become a better company, redeemed by its suffering, reborn, rebranded, ethical, honest, clean.”
(「いや、違う。ジョー・パブリックにではなく、一般市民に、人々に向けてだ。カーネリアンはやり方を改め、より良い会社になる。この苦しみによって贖われ、生まれ変わり、ブランドを一新し、倫理的で、誠実で、クリーンな会社に」)

The Mentalist Season1 Episode17 (Carnelian Inc.)

reborn(生まれ変わる)、rebranded(ブランドを一新する)、ethical, honest, clean(倫理的で誠実でクリーンな)と、形容詞・分詞を畳みかけるように並べる言い方には、単なる釈明ではなく、企業イメージそのものを刷新しようとする決意がにじみます。redeemed by its suffering(苦しみによって贖われる)という表現も、逆境を成長の物語として語り直す、危機管理広報らしい言葉の選び方です。

表現 意味
will not be intimidated 脅しに屈しない
redeemed by its suffering 苦しみによって贖われる
reborn, rebranded 生まれ変わり、ブランドを一新する

強気一辺倒だった当初の声明と比べると、同じフォークの言葉でも、危機の深まりに応じて語り口が変化していく様子が読み取れます。

まとめ|危機の局面で変わる企業の言葉

will not be intimidatedの強気な姿勢から、reborn, rebrandedという刷新の言葉へ。フォークの発言の変化には、危機の局面ごとに企業がどう言葉を選び直すかという広報の一端が表れています。

次回も『メンタリスト』の登場人物たちのやり取りを通して、英語表現を見ていきます。

このエピソードの英語表現は、フレーズ記事やエピソードまとめでも扱っています。

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