海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
今回は『BONES』S2E21から、日常会話で非常に頻繁に使われる、相手の心をすっと軽くする温かいフレーズをご紹介します。
実際にそのシーンを見てみよう!
アンジェラが過去に結婚していたことが直前に発覚し、二人の結婚式を急遽取りやめることになった控え室。
パニックになって謝る彼女に、ホッジンズが声をかけるシーンです。
State department agent: I’m sorry.
(お気の毒ですが。)Angela: Jack, I-I’m sorry, this is my fault.
(ジャック、ごめんなさい、私のせいだわ。)Hodgins: No worries. No worries, we’ll just um-we’ll just – (sighs) there’s just a lot of people in there expecting a wedding.
(気にしないで。気にしないで、ただ…その…中でたくさんの人が結婚式を待ってるからさ。)
BONES Season2 Episode21 (Stargazer in a Puddle)
シーン解説と心理考察
人生最大の晴れ舞台の直前に、自分の過去の過ち(フィジーでの事実婚)が原因で全てが台無しになってしまったアンジェラ。
自責の念に駆られ、「私のせいだわ」と激しく落ち込みます。しかし、普通なら取り乱してもおかしくないこの絶望的な状況で、ホッジンズは彼女を一切責めません。
結婚式の中止という大事件に対して、あえて日常の軽いトラブルに使う「No worries」という言葉を選ぶことで、「君が背負うほどの問題じゃないよ」とパニックを鎮めようとします。
彼の底知れぬ器の大きさと愛情が伝わってきますね。
フレーズの意味とニュアンス
no worries
意味:気にしないで、問題ないよ、どういたしまして
「worry(心配)」が複数形になっているのが特徴で、「心配事が何もない(ゼロである)」という状態を表すカジュアルな表現です。
謝罪に対する「気にしないで」や、感謝に対する「どういたしまして(=大したことないよ)」として、日常のコミュニケーションを円滑にするために頻出します。
もともとはオーストラリア英語のスラングですが、現在ではアメリカをはじめ世界中で広く使われています。
【ここがポイント!】
このフレーズのコアイメージは「あなたの負担や責任はゼロですよ」と相手の肩の荷を下ろしてあげる感覚です。
本来はちょっとしたミスや手伝いに対して使う言葉ですが、今回のホッジンズのように深刻なトラブルが起きたときにあえてこの軽いトーンの言葉を使うことで、相手への最大の優しさと安心感を示すことができます。
ただの返事ではなく、思いやりが詰まった表現ですね。
実際に使ってみよう!
Oh, I’m so sorry for being late!
(ああっ、遅刻して本当にごめんなさい!)
遅刻などの日常的な小さなミスに対する謝罪へ、相手を安心させるように「No worries!(気にしないで!)」と返す実践的な使い方です。
Thank you so much for helping me with the project.
(プロジェクトを手伝ってくれて本当にありがとう。)
感謝された際に「You’re welcome」の代わりに「No worries at all.(全然問題ないよ)」と使うカジュアルな表現です。「at all」をつけると強調できます。
No worries, we can fix this mistake together.
(気にしないで、このミスは一緒に直せるから。)
仕事や作業で落ち込んでいる同僚に対して、プレッシャーを取り除きつつ励ましと協力の意思を示す際に役立つフレーズです。
『BONES』流・覚え方のコツ
ウェディングドレス姿で震え、「ごめんなさい」と繰り返すアンジェラに対して、ホッジンズがため息をつきながらも優しく「No worries.(気にしないで)」と包み込む姿を想像してみてください。
どんな絶望的なトラブルが起きても「心配ゼロだよ」と笑って許してくれる、そんな温かい情景とセットにするのがコツです。
相手の重圧を解き放つこのフレーズの真髄が、しっかりと記憶に定着するはずですよ。
似た表現・関連表現
Don’t worry about it.
(それについて心配しないで)
「no worries」と同じく謝罪への返答として定番です。「no worries」が感覚的な「大丈夫!」という響きなのに対し、こちらは文章としてしっかり「(そのことについて)心配しなくていいよ」と伝えるニュアンスになります。
No problem.
(問題ないよ、どういたしまして)
感謝に対する返答や、何かを頼まれたときの快諾の意味でよく使われます。「no worries」よりも、「実務的に何も支障がない」というニュアンスが少し強く出ます。ビジネスシーンでも使いやすい表現です。
Never mind.
(気にしないで、もういいよ)
相手が自分の言ったことを聞き取れなかったときや、提案を取り下げる際に「(今の話は)気にしないで」という意味で使います。謝罪に対して使うと少し突き放したように聞こえる場合があるため、注意が必要です。
深掘り知識:「No worries」が世界を席巻した理由
「No worries」はもともと1960年代のオーストラリアで生まれた特有の表現でした。
それが1980年代以降、映画やテレビ番組を通じてアメリカやイギリスに伝わり、瞬く間に英語圏全体に定着しました。
なぜこれほどまでに広まったのでしょうか。それは、この言葉が持つ「楽観主義」と「平等主義」の響きが、現代のコミュニケーションスタイルにぴったりだったからです。
堅苦しい「You’re welcome」や、少し事務的な「No problem」に比べて、「No worries」は相手との間に壁を作らず、「お互い様だから気にしないで」という温かい連帯感を生み出します。
言葉の背景にあるおおらかな国民性を感じながら使うと、英会話がもっと楽しくなりますよ。
まとめ|相手の心を軽くする魔法の言葉
今回はホッジンズの優しさ溢れるセリフから「no worries」を学びました。
日常のちょっとした謝罪や感謝に対して、相手のプレッシャーをサッと拭い去ってくれる、非常に心地よいフレーズです。
コミュニケーションを円滑にする魔法の言葉として、ぜひ日々の英会話で積極的に使ってみてくださいね。


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