ドラマで学ぶ英会話|『BONES』S9E5に学ぶ「least of one’s worries」の意味と使い方

least of one's worries

海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。

人は死を前にしたとき、いったい何を心配するのでしょうか。
『BONES』シーズン9第5話でブースが口にしたひとことが、その答えを静かに、そして鮮やかに見せてくれます。
least of one’s worries」——状況の優先順位をスマートに伝えるこのフレーズ、一緒に学んでいきましょう。

目次

実際にそのシーンを見てみよう!

殺害された被害者・チャーリーの経緯を調べていたチーム。
アンジェラは遺体の指に残された治療痕という手がかりに注目しますが、ブースはより深刻な事実を静かに告げます。

Angela: There’s evidence that the finger was treated after he slugged the Iceman.
(アイスマンを殴った後で、指の治療を受けた証拠があるわ。)

Booth: That’s the least of his worries.
(それは彼にとって一番些細な問題だな。)

Booth: He only had six weeks to live.
(彼はあと6週間の命だったんだ。)

Brennan: There are so many variables to an assessment like that that it is practically guessing.
(そういう見立てには変数が多すぎて、ほとんど推測になってしまうわ。)

BONES Season9 Episode5(The Lady on the List)

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シーン解説と心理考察

アンジェラが「指の怪我」という客観的な手がかりに注目するなか、ブースは被害者が余命宣告を受けていたという事実を静かに提示します。
指の治療という本来なら見過ごせない情報も、「残り6週間の命」という現実の前では取るに足らないものになってしまう——その深刻な対比をブースはわずかひとことで表現しています。
数々の死と向き合ってきたFBI捜査官だからこそ言えるセリフで、命の重さを知り尽くした人間の言葉の重みがじわりと伝わってくるシーンです。
そしてブレナンが即座に「でも変数が多すぎる」と返すあたりも、この二人らしい絶妙なやり取りです。

「least of one’s worries」の意味とニュアンス

least of one’s worries
意味:最も心配する必要のないこと、些細な問題、それどころではない事態

「little」の最上級である「least(最も少ない)」と「worries(心配事)」を組み合わせたイディオムです。
直訳すると「数ある心配事の中で、最も小さいもの」となります。
そこから転じて「他にもっと大きな問題があるから、それは気にするレベルではない」という意味で使われます。

【ここがポイント!】

このフレーズのイメージは「問題の相対評価と優先順位の低さ」です。
「どうでもいい」と突き放すわけではなく、「今自分が抱えている別の大問題に比べたら、そんなことは後回しでいい」という切羽詰まった状況での優先順位を示す表現です。
「それどころじゃないよ!」という切実なニュアンスや、ときに状況に対する自虐的な響きも持っているのが特徴。
ネイティブがこの言い回しを好む理由は、直接「大変な状況です」と言わずとも、それ以上の深刻さを聞き手に想像させられるからでもあります。

実際に使ってみよう!

My flight was canceled and I lost my passport. Honestly, spilling coffee on my shirt is the least of my worries right now.
(フライトはキャンセルになるし、パスポートはなくすし。正直、シャツにコーヒーをこぼしたことなんて、今の私には一番どうでもいい問題だよ。)
複数の大きなトラブルに見舞われている状況で、小さな不運を嘆くどころではないときに使います。自虐的なジョークとして笑いを取りながら使える場面でもあります。

The design of the presentation slides is the least of our worries; we haven’t even finished the data analysis yet.
(プレゼン資料のデザインなんて些細な問題です。まだデータ分析すら終わっていないんですよ。)
プロジェクト中、優先順位を間違えて細かい点にこだわっている同僚に「今はそれどころではない」と伝える際に効果的です。

With the company facing bankruptcy, a slight decrease in his bonus was the least of his worries.
(会社が倒産の危機に直面している中で、ボーナスが少し減ったことなど、彼にとって心配するようなことではなかった。)
状況の切迫感を客観的に描写する際にも使える表現です。深刻な状況のコントラストをくっきりと際立たせることができます。

『BONES』流・覚え方のコツ

「the least of his worries」という音の流れを声に出してみてください。
「ザ・リースト・オブ・ヒズ・ウォリーズ」——最上級の「least」がリズムの中心にあることで、「もっと大きな心配事が山積みである」という裏の状況を強く印象付けます。
ブースが「指の怪我(A)」という問題を、「余命6週間(B)」という一言でひっくり返すシーンを思い浮かべながら音読してみましょう。
天秤の片側がポンッと跳ね上がるような感覚がつかめると、このフレーズが自分のものになってきます。

似た表現・関連表現

not a big deal
(大したことではない)
一番シンプルで日常的な表現です。比較対象となる「もっと大きな問題」が存在しなくても単独で使えるため、よりカジュアルな響きがあります。

have bigger fish to fry
(他にやるべきもっと重要なことがある)
「揚げるべきもっと大きな魚がある」という直訳が面白いイディオムで、より優先すべき課題があることを伝える定番の言い回しです。

pale in comparison
(〜に比べると見劣りする、取るに足らない)
「pale(色あせる)」を使った表現で、ある問題が別の巨大な問題と比べられることで影が薄くなってしまう状態を表します。やや知的な印象を与える言い回しです。

深掘り知識:「least」が生み出す逆説の強調

「least」は「最も少ない」という極限を表す最上級で、それ自体にドラマチックな響きがあります。
「least favorite(一番嫌いな)」「least expected(最も予期していなかった)」など、あえて極端な方向に振り切ることで強い印象を生む使われ方をします。
「least of my worries」が面白いのは、「心配リストの一番下にある」と言うことで、「リストの上位には、もっと恐ろしい問題が並んでいる」という状況を聞き手に想像させる点です。
このイディオム自体の起源を辿ると、英語圏では19世紀頃から記録が残っており、「That’s the last of my worries.」という類似の言い回しとほぼ同じ意味で使われてきた歴史があります。
「least(量的な最小)」と「last(順番的な最後)」がこの文脈ではほぼ同じ感覚で使われるというのも、英語ならではの興味深いポイントです。

まとめ|優先順位をスマートに伝える大人のフレーズ

今回は『BONES』の会話から、「least of one’s worries(最も心配する必要のないこと)」を取り上げました。
「気にしない」と言うより、背後にある別の大きな問題の存在をさりげなく示唆できる、英語らしい洗練された表現です。
日常でもビジネスでも「今はそれどころじゃない」という場面は必ず訪れます。
そのとき、このフレーズをさらっと口にできると、状況の深刻さをドラマチックに、そしてスマートに伝えることができます。
ブースのあの静かなひとことを思い出すたびに、きっと自然に使えるようになっていくはずです。

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