海外ドラマを使って英語表現を学ぶ『ドラマdeエイゴ』へようこそ。
「死ぬまでにやりたいことリスト」を実行しながら動画を配信し続けていた男性が、遺体で発見されるシーズン9第5話。
「残された時間に、人は何をするのか」という問いが、捜査の進展と主人公たちの日常に二重写しになる、感情的に豊かなエピソードです。
日常会話にすぐ使えるフレーズが自然な文脈の中にあふれていて、英語学習にうってつけの一話です。
あらすじ(ネタバレなし)
『BONES』シーズン9第5話「The Lady on the List」では、末期ガンで余命宣告を受けながら「バケットリスト(死ぬまでにやりたいことリスト)」を実行し、その様子を動画で販売していた男性・チャーリーの遺体が発見される。
崖の下で見つかった遺体の状態から事件性を見抜いたブレナンとブースは、被害者の残したリストの内容を辿るうちに、彼が最後に解決しようとしていた過去の出来事と、意外な人間関係が浮かび上がってくる。
一方、FBIが導入したAIプロファイリングシステム「VAL」の分析結果に振り回されるスイーツは、心理学者としての自分の価値を問い直すことになる。
そしてブースとブレナンは、捜査の合間に自分たちの結婚式のプランをめぐって個性全開のやり取りを繰り広げ、エピソードの終盤には娘・クリスティンを寝かしつけながら二人でバケットリストについて語り合う温かい場面も待っている。
被害者の「命の使い方」と、ブースとブレナンの「これからの時間の使い方」が静かに呼応する、『BONES』シーズン9第5話の読みどころです。
このエピソードで学べる英語フレーズ
- out of shape
(運動不足で、体力が落ちて)
“Oh, no. No one out of shape in their 50s, goes rock climbing alone.”
(あり得ないわ。50代で体力が落ちている人が、一人でロッククライミングに行くわけないもの。)
遺体の骨格から瞬時に事件性を見抜いたブレナンのひとこと。体のコンディションを表すマイルドで使い勝手のいい日常表現です。
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- least of one’s worries
(最も心配する必要のないこと、それどころではない問題)
“That’s the least of his worries.”
(それは彼にとって一番些細な問題だな。)
「他にもっと大きな問題がある」という状況の優先順位を、一言でスマートに伝えられる表現です。
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- keep one’s shirt on
(落ち着く、焦らない)
“Keep your shirt on.”
(まあ落ち着けよ。)
先走りがちなインターン・ウェルズをたしなめるブースのひとこと。語源にケンカとシャツの意外な関係が隠れている面白いフレーズです。
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- pigs in a blanket
(ソーセージのパン生地巻き、一口サイズのパーティースナック)
“What, ‘You can’t have pigs in a blanket,’ huh?”
(「ピッグス・イン・ア・ブランケットは出せないわよ」なんて言われたいか?)
自分の結婚式にこれを出したいと主張するブースのキャラクターが光るシーン。アメリカのパーティー文化と切り離せない定番表現です。
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- ducks in a row
(準備を万端に整える、段取りをつける)
“To fix things, to go out with our ducks in a row.”
(物事を修復し、万全の準備を整えてから旅立つためにね。)
余命宣告を受けた被害者の心理をブースが静かに語る名場面から生まれた表現。ビジネスから人生の場面まで幅広く使えるイディオムです。
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- keep an open mind
(先入観を持たずに聞く、心を開いておく)
“I just want to… want you to… just keep an open mind about something here.”
(ただ、ちょっとだけ先入観を持たずに聞いてほしいんだ。)
スイーツがブースにVALの存在を打ち明ける場面で登場。新しいアイデアや意見に柔軟な姿勢で向き合おうとする状態を表す、日常でもビジネスでも使いやすい表現です。
- waste of time
(時間の無駄)
“This is a waste of time.”
(これは時間の無駄だ。)
労力を費やしても意味がないと感じたときの定番フレーズ。ウェルズが自分のやり方に強い自信を持っていることが伝わってくる一言です。
- sucker punch
(不意打ちする、油断した相手を騙し討ちにする)
“Come on, Angela, how much courage does it take to sucker punch someone?”
(ねえアンジェラ、不意打ちするのにどれだけの勇気がいるんだい?)
被害者がバケットリストの一つとして実行した行動をめぐるやり取りから登場。スポーツや喧嘩の話題でよく耳にする表現です。
- take chances
(思い切ってやってみる、リスクを取る)
“Real growth comes from taking chances.”
(本当の成長はリスクを取ることから生まれる。)
被害者・チャーリーが動画の中で語る言葉。挑戦や冒険を語る場面で自然に使えるフレーズです。
- cross off
(リストから線を引いて消す、完了させる)
“I can cross this off my list.”
(これをリストから消せるな。)
やることリストの項目を終えたときに使う句動詞。「cross off my list」の形で日常会話にも自然に組み込めます。
このエピソードで登場する、実際に使える日常英語フレーズを1つずつ解説しています。
気になる表現があれば、ぜひチェックしてみてください。
このエピソードの英語学習ポイント
すぐに日常で使える英会話表現が、このエピソードには数多く登場します。
このエピソードが英語学習として面白いのは、「余命宣告」「バケットリスト」という非日常の設定を舞台にしながら、そこで使われる表現がすべて日常会話の真ん中にあるという点です。「take chances(思い切ってやってみる)」「cross off(リストから消す)」「ducks in a row(準備を整える)」は、職場でも日常でも使える実践的なフレーズばかりです。
また「keep an open mind(先入観を持たずに)」「least of one’s worries(そんなことより大事な問題がある)」など、他者との意見の相違や優先順位を伝えるフレーズも豊富です。相手の意見を受け止めたり、状況を整理したりする場面での英語表現を、自然なドラマのやり取りの中で体感できます。
さらに「sucker punch」「pigs in a blanket」「keep one’s shirt on」など、アメリカの文化や日常生活に根ざした、教科書では出会いにくい表現も登場します。言葉の背景にある文化を知ることで、英語そのものへの親しみが深まるのもこのエピソードの醍醐味です。
キャラクターごとに英語のスタイルが大きく異なるので、ブレナンのフォーマルで緻密な言い回し、ブースの感情に正直な口語表現、スイーツの理屈と本音が入り混じった言葉遣いを比べながら見るのもおすすめです。
キャラクター別|英語の特徴
ブース|感情に正直な、飾らない言葉を使う
ブースの英語は直感的でわかりやすく、感情がそのまま言葉に乗っています。「pigs in a blanket」を「God’s perfect food(神の完璧な食べ物)」と言い切ったり、AIシステムについて「I hate computers, always have.(コンピューターが嫌いなんだ、ずっとそうだった)」と清々しいほどストレートに吐き捨てたりと、難しい単語をほとんど使わずにキャラクターの本音が伝わってきます。論理より感覚、形式より気持ちを優先する彼の言葉遣いは、ネイティブの日常会話に非常に近いスタイルです。感情表現や口語フレーズを身につけたい方にとって、うってつけのモデルです。
ブレナン|論理的で一分の隙もない、フォーマルな話し方
ブレナンの英語は常に正確で、感情的な場面でもフォーマルな言い回しを崩しません。「I do dislike it when other people tell me what to do.」のように、一般的な会話なら「I hate it when…」と言うところを、わざわざ丁寧な語順と語彙で表現します。彼女のセリフは「英語でロジカルに話す」手本として参考になります。日本語でいう「かしこまった言い方」と「普通の言い方」の違いを英語で体感できるキャラクターです。
スイーツ|本音と建前が面白いほど裏返る、人間的な言葉遣い
スイーツはこのエピソードで、AIシステム「VAL」を「moron(馬鹿)」と嫌悪しながらも、終盤にVALが取り上げられる瞬間には「Please! Can I buy her? Can I have her?(お願い!買えないかな?もらえない?)」と必死に引き止めようとします。また、被害者のバケットリストに触発されて自分のリストを書き始めるなど、愛嬌のある人間味も豊富です。知的な語彙と感情的な口語が混在する彼の言葉遣いは、「頭ではわかっているのに気持ちがついてこない」という状況の英語表現を学ぶ上でとても参考になります。
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